お寺での気付き

とはいえ、悟りを開いたわけではありませんよ。

今日は亡父の百か日忌という法要を済ませました。
この日を境に嘆き悲しむのはお終い
というお寺のイベントです。

お寺でお経を上げてもらって
当家の場合は、都合により四十九日に
お墓の完成が間に合わなかったので
今日、お墓にお骨を納めるいわゆる納骨となり
お墓の機能がスタートしました。

私は仏教徒であるという自覚は全く無くて
むしろ神社が大好きなのですが
お寺に行ってもあまり違和感は感じないわけで

ということは
やはりある程度仏教に馴染む素地があるってことで
我々日本人の生活環境には仏教が根付いているのだよなぁ
なんてことを改めて実感しました。

こういった全く仕事とは関係ないところから
やはり環境の影響は大きくて大事なのだなぁ
と実感した次第です。

特別なものを普通にする

環境によれば
そんなことも可能になるということです。

彼らの夢は我々の未来

「学生って、こういうもんだから
まぁ、そんなもんだろう」
とか
「学生なんかにできっこない」

みたいな見方はしたくありません。
というか、大嫌い。

そもそも、そういった見方が
彼らのパフォーマンスを下げてしまうから。

だって、期待もされていないのに
大きなゴールを設定したり実現したり
そんなことはできないでしょう。

それに、期待されていなければ
「やらなくていいんだ」
と思うのが関の山。

なので彼らには期待したい。
彼らこそ我々の未来なのだから。

夢を持つ彼らには
「きっとできるからやってみようぜ!」
と応援したい。

仮にそれが、自分自身にできないことでも
そう言いたい。

ここ、意外と難しいところです。

仮に、先生ができないこと
というか
専門領域外だったりして
想像つかないことを
学生達が「やりたい!」と言ったとする。

どういう反応が返ってくるでしょうか?

恐らく色々な理由付けをした上で
「そんなのできるわけないだろう」
というのが多いのではないかな。
「現実的」な意見として。

いやいや、それはアンタの現実であって
夢を見ている彼らの頭の中では
現実化が始まっているかもしれないでしょう。

だったら彼らの夢は
彼らにとっての現実の一端なわけで
どのような「現実」で
夢まで繋いでいくかは彼ら次第。

そして、それができるかどうかを決めるのは本人であって
少なくとも、やったこともない人間ではない。

そもそも現状ではまだ足りないものがあるから学生やってるわけで
その不充分な状態で彼らの可能性を評価すべきでは無い。

自分の知識を受け渡して
やらせること(だけ)が教育だ

と思っているなら
自分の知識領域以外に飛び出そうとする学生に対して
「無理だ」と制限をかける気持ちの構造は理解できる。

でも、それはやっちゃダメ。

最も大事なのは
自分が心から望んで考え、行動することであって
先生に言われたことを忠実に実行することではない。

教育の極意

別に極意に気付いたからって
できるって訳ではないのですけどね。

人間は難しいです。

何かを変えたい
と思うことが良くあるでしょう。
無いですか?

対象は
人でも組織でも、環境でも良いのですけど
自分以外です。

でも結局
他人の心なんていじれないので
無理なんですよね。

いやいや
諦めたわけじゃないですよ。

相手をモディファイしようと思うのではなく
相手が「変わりたい」と思う切っ掛けが必要なのです。

何かを発信して
それを受け止めた人が変わりたくなる

そういうロジックじゃないと
うまくいかんのでしょうね。

そういうことを考えていると…

教育も一緒で
今より「できるようになる」ってのは
つまり現状から「変わる」ってことですが
そんなの外力でやろうとしても
たかがしれています。

なので

先生が教えて(伝えて)
やらせる

といったような方法は
そりゃ言われれば、そこそこやるだろうけど
結局ダメなんじゃないか
というか
限界があるよね
というところに落ち着いちゃうのです。

じゃぁ、どうしたら良いのか?

本人がやりたくなる環境を作るのがベスト
というのが現時点での結論なのですが
前々から何度かネタにしているように
これは実に難しい。

これを例えると…

こんな感じだなぁ
と思ったのです。

これ、ラジオメーターといいます。
数年前に卒業生達が誕生日にプレゼントしてくれたものです。

ガラスの球の中に風車が入っていて
赤外線が当たると回転します。

もちろん、人が直接風車を回すことはできません。
自ら回るような環境にする必要があります。

今日はコイツが目に入って
人間関係って、こういう感じだよなぁ
と思っていた次第です。

教育って
いかに自分から回りたくなるようにするか
ってのが勝負なんでしょうね。

人間は難しいです。
だから面白いのです。