AIの時代に向けて その2

AIの発展と台頭に伴って、教育がどうなるかというのは気になるところ。

AIによる適切なプログラムや内容、もしくは対応などで教育の質が向上する
なんてことを聞いた覚えがあります。

義務教育のようなレベルで知識を得るのであれば、そういったやり方は効果的…
かどうかは分かりません。
言われたことをやる、という姿勢が強化されちゃったら残念ですし。

というか、知識を与え、それを得るのが教育であり学びかというと、ちょっと疑問。

もちろん知識を得るのがダメってことではありません。大事なことです。

知識を得るのは、凄く広範にわたる学びの中の一部であって、まして定型的なものであれば、それは知識の中のごく一部に過ぎないだろう、ってことです。

そこだけに特化して「効率の良い学びを…」とかいう状態になっているとしたら、ちょっと恐ろしい。

学ぶべき対象って、それこそ無限で、目指すべきゴールや戦略によって、もしくは個性によって変わるべきで、個々のそれぞれが独自のやり方を模索するような機会があって良いと思うのです。

そうしたら、もっと尖って、もっと面白くなるでしょう。

でもそういうのって、きっと効率が悪いことになると思います。
でも、効率が悪い中から生まれること、気付くこともあるわけで、その辺はAIにはできないことなのではないかな。

ホンダ主催の講習会見学

今日はホンダ主催の、Formula SAE参加校向け講習会にお邪魔していました。
学生達とともに朝6時に大学を出て、帰ってきたのは夜の9時。
場所はモビリティリゾートもてぎ。旧ツインリンクもてぎです。

講習会は、サスペンションアライメント講座と銘打っていますが、実質的にはレーシングマシンのサスペンションを開発を前提とした、実践的な内容の講義と実技。
講師陣は、元F1マシンの開発者を含め、エキスパート揃いの豪華な布陣。
現在は皆さん現役の開発現場には籍を置いていませんが、リタイヤした後、またはそれなりの地位に就きながら、今回のように次世代の開発者となる若者達に指導されています。

で、今回は、以前お世話になった知人が講師をするということで見学に行ったのでした。
想像以上にレベルの高い、とてもためになる講習会でした。

この講習会に教材として使われていたのが、私がかつて開発に関わらせて頂いた小型レーシングカーのSide by Side。いやぁ、懐かしい。
20数年前にモーターショーでデビューした後、14台ほど生産されましたが、現在はわずか2台を残すのみだそうです。
それらが次世代の開発者を目指す若者の役に立っているのは嬉しい限り。

一通り講習会を見学して思ったのは、教育はこうあるべきだよなぁ、ということ。

大好きなレーシングカーについて、エキスパート陣から少人数に対する指導。
単に言われたことを聞いて覚えるのではなく、自発的に手を動かして頭を使ってコミュニ-ションを取って、本当に欲しいものを取りにいく感覚。

こうやって手に入れたものは、書籍やオンラインでの学びでは得られないものばかり。
ましてゴージャスな顔触れの、本当にトップクラスで活躍していた元開発者と直接対話して貴重な情報を手に入れる。
普通こんな機会はありません。学生達が羨ましい。
こうやって手に入れた知識やスキルは、一生忘れないでしょうね。

この講習、一人の教員から、数十人に対して一方的に講義して、言われたことを覚える・やる、といった、いわゆる学校の授業とは対極だなぁ、と思ったのでした。

イメージの力

意思とイメージが争う場合、必ずイメージが勝つ

アメリカの哲学者 ウイリアム・ジェームズ

これ、どういうことかというと
我々の行動は潜在意識にコントロールされているということです。

頭ではやらなきゃいけないと分かっていても
嫌だなぁと思っていることはできない
そんなものでしょう?
そういうことです。

分かっているからといってできるわけではない
思いが実現するのです。

妄想野郎はうまくいくってことです。
とはいえ、行動が伴わないとどうにもなりませんけどね。

あとは、どうせやるならやることを好きになる工夫が大事とかってことです。

そんなことできっこない
これはイメージ。

きっとうまくいく
これもイメージ。

同じやるなら、良いイメージを持っていた方がうまくいくのは当然。
我々は機械じゃありませんから。

それに、うまくいくと思っていれば、うまくいくまで諦めないでしょうし。

プラス思考の力ってのはそんなもの。
実にシンプルで、ちょっとしたことかもしれないけど、とても大事なこと。