あっという間に終わってしまった種子島遠征ですが、何度も来ている上に今後も毎年来るだろうから、特に感慨深いものは無かったりします。
来年も楽しみだな、とは思いますが。
さて、今回のイベント「種子島ロケットコンテスト」ですが、町おこしイベントとして順調に回を重ねています。
400名を超える学生の参加者をコンスタントに集める町おこしイベントなんてそうは無いのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。
ロケット発射場がある種子島の南種子町で、ロケットのコンテストをやるという発想自体、夢があって素晴らしいと思います。
こんなイベントを毎年やっている南種子町は凄いなと思う一方、日本の各地の自治体だって、きっと本気になればかなりのことができるのではないだろうか?なんて思ったりもしています。過疎化とかで致命的なことになる前に何かしら手を打つべきでしょうし、そうでなくとも地方の活性化は国全体の活力に繋がっていくでしょうから。
で、このイベント、そもそもは手作りの小型ロケットのコンテストがメインだったと思うのですが、近年では模擬惑星探査機のCanSat(カンサット)の参加者が多くなってきました。
宇宙系のものづくりイベントは、聞こえは夢があって楽しそうですが、CanSatを作るとなると、かなり大変な作業です。
そういう世界に学生達が引き込まれるということは、恐らく学生達の未来にとって、「宇宙」があまり遠くない存在になってきているということでしょう。
この現状は、恐らくJAXAの皆さんの広報活動などが、かなり効いているのだと思います。
ひと頃、宇宙開発の予算が削減された時があって(今も?)、その時にJAXAに見学に行ったのですが、研究内容のアピールにかなり工夫を凝らして頑張っておられるのが良く分かりました。少しでも多くの国民の理解を得るためということでしょうね。
その他にも日本人宇宙飛行士の宇宙ステーション滞在とか、ハヤブサのサンプルリターンとか、話題には事欠かないわけで、それらは全てJAXAをはじめとする宇宙関係の仕事をしている皆さんの努力の結果です。
そういった努力は、若者達が宇宙を目指す動機として確実に影響を及ぼしていて、宇宙系のイベントに参加する学生数の増加などに繋がっているのでしょう。
もちろん他にも漫画とか映画とか、各種メディアでの露出などもきっかけにはなってはいるでしょうけど。
さて、コータローも、そういう情況にまんまと乗せられたクチなのでしょうけど、回を重ねるごとに進歩が見られるわけで、これは相応の努力の結果です。
私が言うのも何ですが、かなり頑張っています。
それもこれも、強力なモチベーションの源泉が「宇宙への夢」にあるからなのでしょう。
そんな彼らを見て思うのですが、企業活動で利益を追求するのは大事ですが、目先の実利ばかり追求していると、当然夢は無くなるわけで、夢の無い世界に高いモチベーションを持つ人間は集まりません。
そして結果として、次世代を担う人材を確保できなくなってしまう、ということになるのではないでしょうか。
あ、これは学校も同様ですね。
頑張らないと!