ユーザーエクスペリエンス

「何ができるか」
は大事だけど
「相手がどう感じるか」
は、もっと大事
というお話です。

ユーザーエクスペリエンス
という言葉を聞くようになって
ずいぶん経ちますね。

ユーザー体験を重視して
そのためのものづくりをしましょうね
ということは
その前は、そうじゃなかったのか
ということになりますね。

全くお客さんを考えていなかったのか
というと、決してそんなことはなかったのですが
今と比較すると
かなり供給側の都合でやっていた気がします。

それは時代の移り変わりによるものなので
今と昔を単純に比較して
良いとか悪いとか言うのはフェアじゃありませんけどね。

それまではどうだったかというと
頑張って作ったらこうなった
だから買ってね
だった気がします。

で、ユーザーは、頑張って作られたものを
ありがたく受け取っていた。

多少使いにくい部分があろうが
品質に難があろうが
そういうもんだ
と思っていたり
むしろそれを「味」と呼んだり。

その時点ではベストを尽くした技術だった訳だけれど
技術の向上に伴う、質や量などの向上、増大によって
目が肥えてきたり、過当競争になったりして…

そんなふうに荒波に揉まれて
時代は変化して
ビジネスも変化してきたわけだけれど…

学校のやり方は、基本的に変わらないのですよね。

ユーザーエクスペリエンスなんて概念は
学校にはほとんど存在しませんからね。

「自分のために自分がどうするか」
だけです。

これはつまり
目的無し
ゴール無しでやってる
ってのと同じだと思うのです。

自分の内的なことばかりやったところで
他との関係には、何ももたらさないわけで
それじゃぁ仕事にはならんでしょう。

これで良いのか?
というと、決して良くないわけで
どうすべきかというのは
それほど難しくはないけど
ちょっと大変かもしれなくて
チャレンジするには良い目標です。

言わなくても やらなくても伝わるもの

言ったの 言ってないの
という話がよくありますが…
ま、それとはちょっとズレてるかもしれませんが。

以前も記事にしましたが
人と人のコミュニケーションは
言語として伝わっている情報は
わずか7%。

その他は、声のトーンとか、見た目とか
実にさまざまな情報が大量に伝わっています。

で、それらは言語化されていないだけですが
立派な情報として発信されていたりするわけです。

暗いトーンで元気なく話せば
それなりのものが伝わって
周囲に影響を与えます。

もちろん逆もしかり。

その与えた影響は
結果的には自分に帰ってきます。

もちろん直接的に
自分自身の行動にも影響が出ます。

景気の悪い雰囲気で良い仕事はできないし
逆もしかり。

凄く当たり前だけど
気付きにくかったり
つい忘れちゃったりする
大事なこと。

人の死と、それにまつわる諸々

先週の土曜日の未明、父親が死去しました。
以前から寝たきりで覚悟はできていたので、精神的なショックはさほどでもないのですが、いざ亡くなるとなると、やはり色々と大変です。
昨日は通夜を、今日は葬儀を何とか終えることができました。
まだまだ細かいことは残ってはいますが、大きなイベントは終了です。
そこで思ったことを、ちょっとだけ。

この数日、まさにドタバタだったわけですが、一際感銘を受けたのは、葬儀社の方の仕事ぶりです。
心遣いとクオリティ、スピードなど、見習うところが多々ありました。
人の死に関わる、とてもセンシティブでシビアな仕事を、高いレベルでやり遂げることがマストですから。
彼らは常にプロ中のプロでなくてはならないわけです。
この「常に」は24時間体制ということですから恐れ入ります。

そんな学びがあったのは大変な収穫だったわけですが、やはり人はいつ死ぬか分からないわけで、死んでしまえば数日のうちに小さな壺に収まってお終いだ、ということを改めて実感できた、これも大きな収穫でした。
諸行無常のこの世で、どう生きるべきか。

人の死というのは、究極のネガティブなイベントという印象を持たれがちですが、そこから学べることは実に多い。
目を閉じて、耳を塞いで、思考が止まってしまったら、そこから学べることは無くなってしまいます。