未来予測とその対応 その6

これは重要です。
我々にとっては超重要!

・学生に大学を好きになってもらうことが大事

そう。
大学は、好きなことができる好きな場所であるべきです。

好きでもないことを
無理矢理やらせる
我慢してやる
それが教育である
みたいな価値観には同意できません。

でも、そういうのが好きな人はいるでしょう。
良薬は口に苦くなければ気が済まない人。
そういう人は、気が済むようにやったら良いでしょう。

でも
困難とか失敗は人を成長させますから
というか、そこからしか学べませんから
経験の過程には
山ほど困難と失敗があるべきです。

ちなみに
成功から学ぶことは、あまりありません。
結果として自信が付いたりはしますが。

同じ困難なら
好きなことをやった上での困難でないと。
自ら進んで乗り越えようと思えるものでないと。

自律とか自発とかは
そういったところからしか生まれません。

私にとって会社は
大好きなことができる大好きな場所でした。

夢工房も、そんな場所でありたい。

未来予測とその対応 その5

これはどうだろう?

・私立大学のアドバンテージは、「民間」の気持ちが分かること。
例:私大の先生は、国立の先生に比べてお辞儀の角度が深い。お客さんのためにエレベーターのボタンを押してあげる…など

今どき「お辞儀の角度が」ってのはあまり重要ではないのかもしれませんが
相手に対する心遣いというか
そういう感覚は、私立大学が大事にするべきことでしょう。

国立の大学だからといって
そういう感覚を持つ必要は無い
ってことは無いでしょうけど
要点は国立と私立の対比ではありません。

我々の場合は
脳ミソだけで勝負するのではなく
体を使って、手を動かして
人間性も含めた、いわゆる人間力を磨いて
豊かな経験知を備えた
現場の気持ちが分かるエンジニア
になるのが必須だと思っています。

近江商人の「三方良し」のように
皆がハッピーになる仕事をしないとね。

未来予測とその対応 その4

今回は、これ。

・大学の教育が社会とかけ離れているので、日本では大学卒業のニーズが高まらず、逆に下がったりする

学校の先生にこういうことを言うのって、勇気要ったんじゃないかな
と思います。今さらながら。

そもそも、大学の教育が社会とかけ離れていることに気付いているのか?
それが問題だと認識しているのか?

たぶん認識していません。

大学を出たら仕事をするわけで
そのためにはスキルが必要です。

スキルとはなんぞや?
というと
仕事に必要な技能だったり能力だったりするわけです。
もちろん知識も重要です。

仕事にはスキルが必要で
スキルを構成するのは技能とか能力とか
つまり実践する力ですね。
そのために知識も必要
ということです。

本来、そういうのって
「やってみて」初めて分かることです。

学校で学生は
それが本当に必要だ
なんて思っていません。

そういうのを実感する機会なんてありませんから当然です。

「重要だ」
と言われているからやっているだけです。

本当は、実際に仕事をしてみれば良いのかもしれません。
すると
「あぁ、こういうスキルが要るのだな」
と分かる。

で、技能やら知識やら
欲しいものが見えてくる。

「欲しい!」と思ったときに
手に入れるのが一番良いはず。
そうやって自ら進んで手に入れたものは忘れませんし。

なので、学生のうちに
好きなことをやってみるのが超重要なのです。

これ、逆は不可です。

知識を手に入れていくと
やがてそれが技能になって、スキルとなる
そして仕事ができるようになる
なんてことは起きません。

どんなに「知って」も「できる」ようにはなりません。

学ぶ内容や、持っている知識の量が問題ではなく
仕事をする上で必要なスキルを身に付けようとしていない
そこが問題の本質的な部分ではないかと思うのです。

でも現状は
やり方に問題があるのに
コンテンツの問題にしようとしている
そんな気がしてなりません。

授業を変えたり増やしたり
内容を変えずにハードにプッシュしたり
そんなことで本質的な部分は変わりません。

でもそういう状態から
学校は変わりたくない
学生も変わりたくない
言ってみればウイン・ウインの関係が現状。
もちろん悪い意味で。

ついでに言うなら
親も塾の先生も変えて欲しいとは思っていないでしょう。

新人を受け入れる先輩エンジニア達は…
まぁ、そりゃぁ…ねぇ。

Formula SAEやCanSatなど
好きなことを一所懸命やっている学生達って
就職に困らないのは当然ながら
卒業後は楽しそうに仕事をしてるわけですが
そりゃぁ当然だろう
と思う理由の一つが今回の内容です。

生意気にも色々と理屈を書きましたが
教育に関する問題の本質はこの辺だと思います。

恐らく似たようなことを考えている人が
日本中にいるのだと思います。
そのうち変化の時が来ることでしょう。