ユーザーエクスペリエンス

「何ができるか」
は大事だけど
「相手がどう感じるか」
は、もっと大事
というお話です。

ユーザーエクスペリエンス
という言葉を聞くようになって
ずいぶん経ちますね。

ユーザー体験を重視して
そのためのものづくりをしましょうね
ということは
そう言われる前は、そうじゃなかったのか
ということになりますね。

全くお客さんを考えていなかったのか
というと、決してそんなことはなかったのですが
今と比較すると
かなり供給側の都合でやっていた気がします。

それは時代の移り変わりによるものなので
今と昔を単純に比較して
良いとか悪いとか言うのはフェアじゃありませんけどね。

それまではどうだったかというと
頑張って作ったらこうなった
だから買ってね
だった気がします。

で、ユーザーは、頑張って作られたものを
ありがたく受け取っていた。

多少使いにくい部分があろうが
品質に難があろうが
そういうもんだ
と思っていたり
むしろそれを「味」と呼んだり。

その時点ではベストを尽くした技術だった訳だけれど
技術の向上に伴う、質や量などの向上、増大によって
目が肥えてきたり、過当競争になったりして…

そんなふうに荒波に揉まれて
時代は変化して
ビジネスも変化してきたわけだけれど…

学校のやり方は、基本的に変わらないのですよね。

ユーザーエクスペリエンスなんて概念は
学校にはほとんど存在しませんからね。

先生が、学生本人や親から苦情を言われないように
リスクがありそうなものからどんどん減らしていってたり
面倒なことをやめていって
つまらなくなる
ってのはありますが。
これもユーザーエクスペリエンスでしょう。

学生は基本的に
「自分のために自分がどうするか」
だけです。

これはつまり
目的無し
ゴール無しでやってる
ってのと同じだと思うのです。

自分の内的なことばかりやったところで
他との関係には、何ももたらさないわけで
それじゃぁ仕事にはならんでしょう。
仕事のために学んでいるのにね。

これで良いのか?
というと、決して良くないわけで
どうすべきかというのは
それほど難しくはないけど
ちょっと大変かもしれなくて
彼ら自身がチャレンジするには良い目標です。

あ、でも、授業でチャレンジできることではないかな。