こうすればうまくいく 15

「うまくいく」って、何に対して?
それはもちろん「チャレンジ」に対してです。

未経験のこと、世に無いもの、そういったことをやりたいとか、仕事としてアサインされたら、それはもうチャレンジですね。

学生達には、ぜひともそういう世界に飛び込んでもらって、その状況を楽しんで欲しいと思うのです。

さて、チャレンジの正体は何かというと、経験が無いとか、答えが無いとか、そういった不確定でよく分からないものです。
もちろん、そういったものに対峙すると何が起きるか分からないわけで、このわけ分からない状態こそがリスクだったり、もしくはその入り口だったりします。
なので、リスク回避志向の人は、チャレンジを回避する傾向が強い。

ただ、興味深いことに、リスク回避志向が強い人の中にもチャレンジを完遂してしまうがいるのです。

で、いずれにも共通していることがあるのが分かってきました。
実に単純なことです。

腹を決めてやる
ってことです。
プラス
うまくいくまでやる
なのですが。

なんだ、そんなことか!
って思いますか?
思いますよね。
でも、心のどこかで疑いを持っていたりもするでしょう。

いやいや、そんなことだけでうまく行くはずないだろ

って。
そこです。

この「腹を決めてやる」に疑いを持つと心が揺れます。
もちろん、腹が決まらなければ、もっと揺れます。

すると、やるべき事に集中できず、自身を信じられない状態になります。
その状態でうまくいくはず無いでしょう。

恐らく
うまくいく保証が無いから腹を決められないんだ
なんて思ったりするでしょう。

でも、そんな保証があるならチャレンジではないのです。

腹を決められるほど実力が付いたらそうするんだけどね
とか思いますか?

その実力は、腹を決めないと身に付きません。

ゴールを決める決断
それを実行する決断
とか書いちゃうと、さも立派で大したことのようですが、やる前ってのは当然ながらまだできていない状態なわけで、他人から見たらバカみたいかもしれませんね。

なので、結局大事なのは何かというと、やはり勇気なのかなぁと思うのですよ。

人生の不思議

凄いタイトルですね。
でも、本当にそう感じているのです。

今夜は銀座でとあるF1チームで車体設計のボスをしていた人と飲んでました。

あ、一応言っておきますが、いわゆるママさんがいるような凄いお店じゃないですよ。

で、ふと振り返ってみると、私ごときがいろんなご縁をいただいて、ありがたい思いをさせて頂いているなぁ、と思ったのです。

お師匠様とのご縁はもちろん、上田昇さん関連のお付き合い、素晴らしい卒業生たち、そしてもちろん現役の夢工房のメンバーたち。
おっと、SNS関連で繋がっている皆さんも忘れてません。

今まで誰よりも頑張ったなんて思っていませんし、ましてや優秀な部類にも入っているとも思っていません。

始まりは、ただのバイク好きでクルマ好きでレース好きの、ただの小僧だったわけで、今も大して変わってないと思っています。

一体何が今の自分を形作っているのだろうかと考えると…
いまだによく分からないままなのですが、少なくとも大まかな方向性は変えずにやってきたつもり、というか、なんとかやってこられたというか、そんなところなんですけどね。

と、そんな事を考えていると、人生って分からんもんだよなぁ、不思議だなぁ、と思うのです。

そして今夜は新たな「こうすりゃうまくいくぞ!」というネタを掴んだので、その辺は追々お伝えしましょう。

大事なものは目に見えない

ハイラックスを車検に出したので代車を借りました。

以前は整備やら車検やらは可能な限り自分でやったものですが、最近は時間や労力の都合もあってすっかりお任せです。
で、信頼できる地元の整備屋さんにお任せしています。

その整備屋さんは、スズキのディーラーでもあるので、当然ながら代車はスズキの場合が多くて、毎回「最近のスズキは良くできてるなぁ」と関心するのです。
質感や居住性はもちろん向上していますが、動力性能や操縦安定性もかなり良くなっています。小型車も軽も。

今回の記事はたまたまマツダを出しましたが、スズキもマツダも味付けこそ違うものの、最近のクルマは総じて良くなっている気がします。
10年くらい前から格段に良くなったような気がします。

で、何が良くなっているか?

感心しちゃうのは、何と言ってもハンドリングです。

まず直進時、中立付近の直進性が良い。
路面の荒れによってフラフラせず、しっかり落ち着いた感じ。
操舵時は、狙ったとおりに頭が入るので、分かりやすい。
旋回時の姿勢もしっかり感があって落ち着いています。

もちろん設計的に良くなっているのは想像が付くのですが、この分かりやすく信頼できる感じは一体どうやって得ているのか。

こういう設計って、むやみに反応を良くすればいいってもんじゃなくて、適度な遅れと反応の大きさがあるのです。
遅れが小さくて反応が良すぎると、ドライバーには過敏で乗りにくい印象を与えますし、もちろんその逆でも乗りにくさを感じます。

その辺の最適化は、設計である程度はやりますが、社内にいる操縦安定性評価のエキスパート(テストドライバーの親分みたいな人)が自ら試作車を運転して官能評価によって行います。

で、この時点でのチューニング(味付け)が最終的なフィーリングを決めるのです。
もちろん、設計的にダメなものはいくらいじってもダメなので、良い設計であることは前提ですが。

それらは正解とされる値があるわけでなく、数字に表しにくいことです。
なので、設計者が良い値がを出せば済むものではありません。

この最終的な評価を担当するテストドライバーは、操縦技術や車体に関する豊富な知識はもちろんですが、凄いセンシング能力も持ち合わせています。

どのくらい凄いかというと、テスト車両に装着したセンサーが読み取れないことも彼らはセンシングしたりします。

品質とか性能とか、目に見えるとことはもちろん重要なのですが、クルマは走るものなので、走ったときにどう感じるの?というのが最重要で価値の根源だったりするのですね。

本当に大事なものは目に見えないのですよ。