仏像を彫刻する人を仏師(ぶっし)といいます。
仏師が仏像を彫るときは、単に彫刻をするのではなく「木や石の中にはすでに仏様が宿っていて、それを掘り起こす」のだそうです。
もちろん実際にはそんなことはなくて、掘って形づくっているのですが、そういうつもりで仕事をされているということでしょう。
これ、どういうことかというと、掘る前にすでに仏様のお姿をのビジョンを持っているということです。
仕事も学びもかくあるべき
ビジョンが無ければ形になりません。
ゴールをセットして、そのためにやる。
「やっていれば何とかなるだろ」
という”できなり”では、残念ながら何ともならなりません。
何もしないよりはマシだろう?
と言われれば、確かにそうかもしれませんが、ちょっともったいないですね。
むやみに木を掘っても仏様は姿を現さないし、粘土をを手に取って次々に塗りつけたところで何にもなりません。
ヘタであろうと何だろうと理想の姿を思い描いて、そのために継続しましょう。
最初はダメでも諦めずに続けていれば、そのうち何とかなるものです。
その時は直接的には形にならなくても、ずっと時間が経ったときに、思いがけずその経験が活きることもあります。
これは実体験から本当にそう思います。
無駄な経験は無いのです。
なので、そんなチャンスがあったら迷わず掴んで大事にしましょう。
きっと一つひとつが貴重な経験ですから。