運の掴み方

運が良いとか悪いとか言いますよね。

これ、どういうことでしょう。

運が良いというのは
思っている通りにとか
思ってもみなかったことがとか
色々あるでしょうけど
自分以外の力によって
良いことが起きるような状況ですよね。

運が悪いというのは
その反対。
自分の力以外の何かの働きによって
もしくは働きがないことによって
思い通りに行かないとか
思いもよらなかった悪いことが起きるとか
そういうことでしょう。

いずれにしても
自分以外の何かの働きによる
というところがポイントです。

運が良いというのは
チャンスを活かせる人です。

でも、チャンスそのものは
見えないんです。

自分に向かってポロッと投げられた機会
自分に向かってやってくる未来の出来事
これが自分にとって良いのか悪いのか
そんなことはやってみなけりゃ分からないんですよね。

分からないんだから
損得勘定をここで発動しても意味ないんです。

でも、多くの人は考えちゃいますよね。
「これやって、うまくいくかなぁ」
とか
「これやって得するかなぁ」
とかね。

そんなふうに迷っているうちに
幸運の女神は通り過ぎてしまうんですけどね。
以前に似たような記事書いてますが。

ご自分がチャンスを放れる立場に
立ったことがある人なら実感していると思いますが
例えば部下に
「これ、やってみる?」
って聞いた時に
「う~ん」
とか考えてる時に、すでに
「あ~、こりゃダメかもなぁ」
と思い始めてしまうものです。
つまり、チャンスを放った相手に対する期待が冷めてくる。
冷めれば冷めるほど協力する気持ちは薄れてきます。

これ、本人にしてみれば
時間が経てば経つほど
うまくいかなくなる可能性が高まる
ということです。
つまり
自分の利益を考えれば考えるほど
運が下がっていくということ。

迷っている間って
損得の精査をしているつもりなのに
損する側に行っているなんて皮肉ですね。

反対に
「やる?」
「やります!!」
と、打てば響くような反応をする部下は
全力で応援したくなります。

仕事が凄い流れになる時って
そんな時ですよね。

受けた本人にしてみれば
運が向いてきた状態になるでしょう。

これ、即座に応じることができるのはなぜでしょう?

自分が得することばかり考えていないからです。
自分が得することばかり考えているのであれば
迷いますから。

さてさて
で、この「運」ってヤツは
自分以外の何かの働きによるものなんですが
それはもう神様かもしれませんが
あなたの隣の知人の協力だったりもします。
とにかく自分以外の何者かです。

チャンスが放られるのにも
運が向いてくるのも
自分の利益ばかり考えているんじゃダメってことです。

他の利益を考えられる人
いわゆる利他主義者は
チャンスに強いですね。

幅広い人の利益を考えて動ける
それを長い時間軸でやっていける人は最強です。
皆に必要とされます。

中には
凄い利己主義で
凄まじい頑張り屋さんもいると思います。
でも、人のことを考えられないのであれば
最後には悲しい結果が待っているはずです。

こういうことは
古くからの我が国の歴史を見ると
何となく分かってきます。
伊達に2000年続いていませんからね。

と、偉そうなことを言ってきましたが
言うは易しなわけで
なかなかうまくいかないものです。

精進しましょう。

技術は人なり

迷ったら負けだぞ

5月に入っても夢工房にはボチボチ見学者が来ます。
1年生はもちろん、3年生まで来ます。

最近では、機械系じゃない学生も結構来ますね。
すでに何人かメンバーになってます。

今年は何人加入するんだろう。
現時点で在籍者は全学年合計で30人くらいなのかな。
すでに部屋のキャパシティは超えてます。
新しいやり方を考えなきゃ。

幸いにもコロナ禍でオンラインのノウハウが手に入ったので
人数が多くても回せそうな気がします。

見学に来る学生は
色んなタイプがいますが
一通り見て聞いて
最後に迷いを見せる学生がいますが
彼らを見てると思います

あぁ、迷ったら負けだ
と。

その学生が良いだの悪いだのという話ではないのです。
迷いを見せるとチャンスは掴めないんだな
というのを実感するんです。
本人は気付いていないでしょうけど。

迷いがなければ背中を押せますが
迷った者の背中は押す気になれませんものね。
つまりチャンスをあげる気にはなれない。

お師匠様の佐野彰一先生が良く言ってました。

幸運の女神は
前髪はあるけど
後頭部はツルッパゲだ

と。

どういうことかというと
チャンスがやってきた時は
前からはガツッと掴めるけど
通り過ぎてしまったら掴めないんだよ

ということです。

なので
佐野先生は頼まれた仕事は基本的に断らないそうです。

私もそうしてます。
とはいえ
たまに、あまりに分不相応な仕事が来た時は断っちゃうこともありますが。

自分自身
あまりガツガツゴリゴリ行くタイプではないと思ってはいますが
基本的にはあまり遠慮しない方だと思います。
人がどう思っているかは分かりませんが(笑)

かつてそれで失敗することも多かったと思います。
でもあまり気にしてないから良く分からないし
それらが無駄な経験だったとも思っていません。
変に遠慮して後悔する生き方はしたくない。

どうせやるなら
失敗しようが何だろうが
あぁ、オレは生きてるぞ!
って感じられるような人生が良いです。

言われたことをやって
与えられたものを黙って受け取って
静かに怒られないように正解を探すような
生きてんだか死んでんだか分からないような人生は耐えられない。

現状では、まだまだ理想にはほど遠いけど
だからこそやり甲斐があるってもんですよ。

でもね
迷う時って
実はすでに自分は答えを持っていることが多いんですよ。

迷った時に
「何のために」迷っているのかを考えると分かります。
大抵の場合は短期的なリスク回避です。

それ、長期的には
誰も何も得しないことが多いです。
自分の価値を高めたり
成長したり
ということに繋がらないことが多くて
誰も喜ばないことだったりします。

ということを考えると
あら不思議
もう答え出ちゃってるでしょ。