困難は人を育てる

困難を克服できるってのは、今までできなかったことができるようになったということであって、成長したってこと。

仕事をする上でも、毎回同じレベルでやってたら、それは「成長してない」ってことでしょう。
製品開発なんかを想像してみれば簡単なのだけど、毎度毎度同じレベルの製品を出してたら…まぁ、言うまでも無いですね。

次の仕事に向けての新しい課題とか、発生したトラブルとか、そういったものは見ようによっては全て困難。

そういったものに対して、チャレンジする楽しさを感じられるようになってくれたら、学校教育としては一つ成功していると言っても良いのではないかな。

でも、「リスクは避けるべきものである」という価値観が根付いていると、これは難しくなります。
つまり、成長が難しくなるということ。
せめてできるのは、知識を詰め込むこと、ってことになるのでしょうね。

彼らが困難に遭遇したときには、大なり小なりパニック状態になっています。
「パニック」というのは表現が大げさかもしれないけど「どうしたら良いか分からない」という状態です。
対象に対してネガティブものであるという判断がこれを引き起こしています。
そりゃそうです。ポジティブなものだという判断ならそんなことにはなりませんから。
これ、価値観によるものですね。

まぁ、価値観を変えるのは難しいことなので、そういう指向を持つ場合は仕方ない場合もあるでしょう。

でも、チャレンジャーの資質を持つ者もいるわけで、そういう場合は数多くのチャレンジによって、場数による慣れで困難の対処の仕方を身に付けることが可能です。

その「慣れる」というのは単純だけどとても大事で、馬鹿にできません。
慣れればパニックにならず、冷静に判断と対処ができる。
つまり、リスクをコントロールすることができるということです。
そういうった訓練ができる環境があれば、いずれは何とかなります。資質は必要だと思うけど。

とか考えていると、やはり環境って大事だな、と思うのです。