キッチリしてればいいってもんじゃないらしい

都市設計で興味深い話があります。

道は真っ直ぐにして、格子状にして
商業地帯とか工業地帯、住宅地帯など
機能別に地域を分けるゾーニングをして
建物の間には広い緑地帯を設定したりして
整った機能的で合理的な都市を計画したとしましょう。
何が起きると思いますか?

もちろん、こういう構想で作られた都市があるそうです。

結果、暮らしづらい、犯罪多発都市となってしまったそうです。

南アフリカのヨハネスブルグなどは
世界的に犯罪が多くて危険な都市として知られていますが
Googleマップなどで見てみたりすると
実にキッチリと区画が切られていて幾何学的です。
こういうの、ダメなんですね。

では、どんな都市計画なら良いかというと

道の幅が狭くて曲がっていて
そんな道に区切られたブロックが短く
新旧の建物が混在していて
複数の機能が混在していて
人口密度が高い

そんな都市が魅力的なんだそうです。

はい、皆さん、分かりましたか?
キッチリしてればいいってもんじゃないんですよ。

これ、半ば冗談ですが
半分は冗談ではありません。

もちろん、カオスで良いってことはないでしょうが
整いすぎているものは
脆弱だったり、つまらなかったりするのです。

都市を動かしているのは人です。
治安を左右するのももちろん人なわけですが
人は心で動いていて
心は環境で作られます。
だから地政学なんてものがあるのでしょうね。

効率効率言っていると
心は病んでいくのかもしれません。

今の日本は、まさにそういう状態なのかもしれません。

生産性とか効率とかでは
よくドイツが例に挙げられますね。

確かにキッチリカッチリした国民性ですが
お祭りやイベントがあれば大騒ぎするし
モータースポーツが生活に根付いていたりするし
そんな側面もあって
100%四角四面ではありません。
そんなのやってられないでしょう。

日本人は極端にやっちゃいがちですよね。
そういう国民性なのでしょうけど。
…いや、どうかな?
昔はどうだったのだろう?
その辺は大いに気になるところです。

でもまぁ
適度な余裕とか混乱とか
上がったり下がったり
心の動きが大事なんですよね。

そんなところに面白さがあったり
新しいものが生まれたり
ということなのでしょうね。

よし!
これで出来の悪い自身の言い訳ができたぞ!

半分は本気です。


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