心のアクセルとブレーキ

心にはアクセルとブレーキがあります。

何かをやりたい
と思う気持ちなんかはアクセルです。

じゃぁブレーキは?

上述のアクセルに伴うデメリットです。
ものごとには多面性があるので、メリットばかりではありません。

夢工房の活動なんかは分かりやすい例です。
クルマが好きで、レーシングカーに興味があったりしても、いざやろうと思うと二の足を踏んだりします。

そうりゃぁそうでしょう。
クルマを作るのは授業で教わる知識を使うだけでは無理ですし、相応の労力も必要です。
加えて、ただ完成して動けば良いというわけではなく、レースに使うのですから「勝つ」という使命も持っています。
楽をしたいとか、失敗をしたくないという意識が「やりたい」よりも強ければ手を出せません。
やれば絶対に楽じゃないし、必ず失敗しますから。

厄介なことに、このブレーキは潜在意識で動作します。無意識の領域ですね。
なので、日頃から強力に効き続けています。
アクセル踏まなきゃ!って分かっているのに、無意識にフルブレーキを掛けている状態です。

このブレーキの効きが強ければ、色々考えたところで、「そんなのうまくいかない」という理由付けばかり思い浮かんでしまったり、なかなか手強いのです。

でも、だからこそこういうことに熱中する意義があるのですよ。
好きなことにのめり込んで夢中になる経験を通して、失敗から学べるようになる。
これ、大事なことです。
そんな中からブレーキの正体に気付けば考え方を変えてブレーキを離すことができるようになります。
これが学びでしょう。
そのスタートは、早ければ速いほど良い。

夢工房には頻繁に卒業生達が訪れてくれるのですが、彼らの今の姿を見て、話を聞く度にそんなことを思うのです。

ちょっとした違いのようで大きく違う

覚えること
形式に従って問題を解くこと

学生ってそんなことばかりしてます。
今も昔も。

これを解くとどうなるか?

これが学校で出される問題。
これも大事なのかもしれないけど、こんなことばかりやっていたらゴール志向にならないのは当然でしょう。

このままやって、なるようになる

みたいな「出来なり人生」になっちゃうのは仕方ないと思います。

大事なのは

このゴールを得るためにはどうしたら良いのか?

じゃないだろうか。

「3足す5の答えはなぁに?」
じゃなくて
「足したら8になるためには何が必要?」
でしょう。

この二つ、アプローチが逆なだけではなく、頭の使い方、考え方が全く違うってのが重要な点です。

前者は作業
後者は戦略
でもあります。

その考え方の違いが行動の違いを生むわけで、当然得られる結果は大違いってことになります。

どうしたら良いかは分かってる

基本的には

面白いことをやる
やることを面白くする
このいずれかじゃないと成果は出せない

と思います。
それは実体験を振り返って実感したことです。

そんなことは皆が薄々気付いていることでしょう。
だって、面白くもないことを一所懸命やるって無理ですよね。

でも、心のどこかでこんなことも思ってませんか?

キツいことをやらなきゃいけないのだ
…でも、できれば避けたい

葛藤ですよね。

そんな気持ちが、やっていることを楽しく変えていくことに対してブレーキを掛けたり、キツいことを面白くする前に手を抜いたり逃避した結果、ますますつまらない無意味なことになったりします。

そもそも、学校で
面白いこと、得意なことをとことんやらせたり
やっていることを面白く変えていく

なんて経験をする機会なんて無いですものね。

本当はそういうことを教えるべきなのではないでしょうか?
それで、面白くなっちゃったら、自分から突っ込んでいくはずですから、自ら学ぶ状態になるでしょう?

そうなったら
嫌なことを我慢してやり続ける
とか
やる気もない相手に無理矢理やらせる
なんてことは起きないのではないでしょうか。

なんか学校って、そういうことをする場所だという先入観がありませんか?
何も全てがそうじゃ無くても良いと思うのです。
まぁ、多少は嫌なことをする経験も必要なのでしょうけどね。

でも、基本的にはここうすれば良い事は分かってます。

機会を与えて
好きにやらせて
結果を評価する

これでうまく回ると、楽しくて健全で、成果を出せるはず。
かつてはそういう授業がありました。

考えてみると、夢工房はその授業の残骸のブラッシュアップ版なのかもしれません。

もっと磨かないとね!