今、どうすべきか?

「自分はこんなとき、こうする」ってのがあるでしょう?
そういうお話しです。

良い事が起きたら喜ぶ
とか、そういう当たり前のことは大して問題にはなりません。
だって良い事が起きているのですからね。

大事なのは、その逆です。

困難な状況、危機的状況でどうするか?
そういった状況でこそ、自身が問われます。

困ったことに、そういった時に発動するのは生存本能やら防衛本能で、無意識のうちに反射的に行動していたりします。

それが悪いとかいう話ではありません。

善悪じゃなくて
それじゃ面白くないよね
とか
それじゃ価値が無いよね
とかいった話です。

困難は、かつての自分が原因を作っています。
それによる結果が起きて、それに対する反応はいつも通り。
だったら、その後も今まで通りで、同じ事が起きます。

そう、困難な状況こそ、試されているのです。

そこで面白いことができるか?
そこで価値ある行動ができるか?

そこで求められるのは、一般的な当たり前の行動では無いのです。
でも、かといって正解も無い。

まぁ、色々やってみて
「自分ならこうする」
を構築したらいいでしょう。

ヒントになるのは…そうだなぁ…

「逆」をやるといいですね。
皆がやる逆のこと。
これ、冗談ではありません。

面白いことや価値があることって、どういうことで構成されているでしょう?

大抵は、独自性とか希少性でしょう?
ありふれたものには価値は感じられませんものね。

基本的に、皆がやらないこと、やりたがらないことって価値があったりするのです。
だから逆をやる。

困難に遭遇したら、眉間にしわを寄せたり、俯いている場合じゃありません。
その時に、キミにとっての「逆」をやってみましょう。

きっと面白いことになりますよ。

教育のパッケージ

基礎的な知識も大事なのだけど、高いモチベーションを保つなら、実践ベースで学んで、そこから必要なことを明確化して、それぞれを学ぶってのが効果的なはずだと思っています。
Formula SAEをやってる連中なんて、まさにそのやり方で高いレベルの実践的な知識とかスキルを手に入れています。

理工系の機械系であれば…

考えて、作って、試して、改善して、というサイクルを回してみると、強度計算の重要性とか、図面の重要性とか、本当の実験のやり方なんかが分かるでしょう。

品質とか商品性とか、ブランドの価値とかマーケティングなんかも知っておくと、「良いもの」って何だ?とか、なぜ良いものを作る必要があるのだ?なんてことも分かるはず。

将来は組織で仕事をするなら、チームビルディングとかも良いだろうし、アイデアの出し方とか、そもそものものごとの考え方について学ぶとかも良いでしょう。

近年では、大学がベンチャー企業の立ち上げを推奨したりしているので、会社の設立方法とか会計の知識とか、そういったことを学べるチャンスもあっても良いのではないかな。

ネタは尽きませんが、大事なことがあります。

こういったことをいわゆる従来の授業方式で細かい最小単位の「手段」からやったら、恐らく今と大して変わらない結果になるかもしれません。

「目的」とか「ゴール」を見えるようにしておいて、「そのために」と思えないとうまくいかないでしょう。
面白くもないものに自発性は発揮できないし、アイデアなんて出ませんもの。
少数のお勉強が得意な人はそうでもないかもしれませんが、その他多くの…恐らく80%くらいの人は、魅力あるゴールが無いと頑張れないのですよ。

アウトプットの話

学生のものづくりの面倒を見ていると思うことがあります。

いわゆる「地頭が良い」なんて言いますね。
それはそれで結構なことなのですが、実はそれよりも大事なことがあって、それは成長する速度をどれだけ高められるかという可能性じゃないだろうかと思っています。

というのも、いくら地頭が良いとか言ったところで、それはあくまで業務未経験の学生のレベルで、ということであって、そこから社会に出て戦力になったらどうなのかってのは別な話ではなかろうかと思うのです。

仕事は独りでやるものではないし、色んな事が起きるし、様々な能力を伸ばし続けることも重要なわけで、学生の時点で良ければそのままでいいよ、ってわけにはいかないでしょう。

そう、チームワークとか、メンタルタフネスとか、学び続ける能力というか、前進し続ける推進力というか、そういう重要で、いくら地頭が良いとか言ったところで、その辺が不十分なら仕事にならんでしょう。

で、ですよ。
学生の成長具合を見ていると、あることに気付きました。

アウトプットの頻度が成長の度合いに比例しているのではないか、と。

学生のものづくりにおいて、いきなり完成度の高いものができることはないので、その間は試行錯誤することになります。

その過程において何かしらのアウトプットをすると…まぁ過程ですから当然ながら不十分だったりすることが多いわけです。
でも、それによって現状把握ができて、理想とのギャップが明確化されます。
そのギャップに負けないで、そこから気付きを得て、高い頻度でアウトプットを繰り返しながら前進し続ければ、それだけ早く成長できます。

まぁ、何がどれだけダメなのかが分かれば、どうしたら良いかのヒントになりますからね。

対してアウトプットの頻度が少ない場合。
これは独りで抱え込んで、一見真面目に真剣に考えているように見えたりするのですが、自分で考えてどうにもならないけど考え込んでいるわけで、それはどこまで行ってもそのまんま…とは言いすぎかもしれませんが、大量の時間を「考える」ことに使うことになって、肝心の「やる」ための時間を失います。

アウトプットしなければ、もちろん否定もされないし、マズイ状況はバレないで済みますが、どれくらいマズイことになっているかとか、チームでのあるべき姿などが明確化されなかったりするので、得るものは最小限になるし、動機も萎んでいきます。
理想とのギャップはどれくらいあるのかなんてのは、アウトプットしない状態では視野の外に置かれたりしていることが多いので、迷走することにもなりやすい。

というわけで、高頻度でのアウトプットを継続することができれば、それはもうかなりの高確率で大幅な成長を遂げることが分かってきましたよ、というお話しでした。

で、どんなアウトプットが必要なのかって?

それは何でも良いのですよ。
やりながら最適化していけば。