前回は大艦巨砲主義を例に挙げましたが
言いたかったことは
フレキシビリティ(柔軟性)は大事だよね
ということなのです。
実は大戦時、大艦巨砲主義は根強かったのですが
その一方、日本の航空技術はかなり進んでいたのですけどね。
さて、フレキシビリティが大事なのはなぜかというと
世の中何が起きるか分からないからです。
それはもう、自他を含めて。
何が起きるか分からないのに
あらかじめセットしたゴールに到達したいなら
その状況に応じてやり方を変える必要が出てきます。
ゴール達成のためなら手段に拘る必要はないのです。
でも、変化には勇気が必要です。
そのための労力も必要になるでしょう。
過去の成功体験があれば
それはリアルな実例であって
その通りになって欲しいという願望どころか
そうなるはずだという思い込みを強化します。
自らあえてそれを否定するのは難しいでしょう。
(成功体験は心を支えてくれますが
具体的にそこに拘りすぎると危険です)
いわゆる一般論があったとしたら
それが安全で確実という先入観があるでしょうから
それを疑って変化させるのは難しいかもしれません。
さて
「言われたことをやる」という経験ばかりだと
フレキシビリティは発揮できません。
「言われたこと」が手段であり目的化しているので
遠くにあるゴールは見えていません。
なので、手段を固定したいという考え方に
場合によっては手段のためにゴールを動かす
ということになりがちですよ。
というお話しなのです。
学校教育で得られたことをベースに
言われたとおりにものごとを構築していくということになると
与えられた手段を選択的に構築することになります。
すると、できあがるものは
「こうなっちゃいました」
となるでしょうね。
そこに本来のゴールはありません。
ただ、フレキシビリティを発揮するには
そのための材料が必要です。
なので、日頃アンテナを張って情報収集するとか
色んな事をやってみる
なんてことが効いてくるのです。
学校での勉強は
本来そんなふうに材料として使うもので
それそのものが何かを成す
なんてことはそうそうありません。
こんな事を説明すると
勉強ができるのと仕事ができるってのは別だよね
というのが理解してもらえるのではないでしょうか。