ARLISS 2024 大会5日目 打ち上げ最終日

早くも今日が打ち上げ最終日です。
当チームにとっては、まさにラストチャンス。
何とかコンディションの良い朝一番に打ち上げたいところです。

5時に宿を出発して、6時半に日の出と同時に射点到着。
無風で気温は7度。寒いが絶好のコンディション。

まずは機体の確認と最終セットアップから開始。

その後バッテリーを充電して11時に打ち上げ。

今回打ち上げるロケットのオーナーは、昨年もお世話になったデイブ。ロッキードマーチンをリタイアした元エンジニア。

ヒロヨシのノリノリのアナウンスで、いざ打ち上げ!と思ったら、点火しません。

その後、デイブがロケットモーターの点火ヒューズを交換してくれて、無事に打ち上げ成功!

風が弱いので、機体の捜索は楽かと思いきや、結構手間取った末に、射点から1.4km北東の地点で発見。

まだ動いていない状態なので、パラシュートも近くにあるはずが、前回同様付近に見当たりません。

近寄ってみると…

機体が歪んでる?
車輪を中心に大きく損傷しています。またもフリーフォールです。

現地で機体を分解して、損傷の度合いと記録されている制御の履歴をチェックしてみます。

ホイールは4本中2本が破損、内部構造も場所によっては粉砕しています。
しかし、機体本体は損傷が無く、強靭さを物語っています。

原因はプログラムのミスで、降下中に着地の判断をしてしまい、パラシュートを切り離してしまったとのこと。
前回と似たような原因です。

ともあれ、コータローにとってはこれが最後のARLISS。
思い残すこともあるでしょうが、その分多くを学んだはずです。

彼にとっては、卒業してからが本番です。
この経験をどれだけ本番で活かせるかが本当の勝負になります。