こういうのを知っておく必要があるのだろうなぁ、とは思っていました。
先日のアメリカ遠征では、四六時中学生に付きっきりではないので、時間があるときに写真にあるような本を読んでいたわけです。
大変勉強になったのですが…
これは想像と違っていました。
ただし良い意味で。
でも、多くの人は価値観がひっくり返ります。
意外だったのは、「善」とか「徳」という話が展開されていることです。
人間社会は相互依存しているのだから、他者を大切にするのだ、という話です。
そして、正義のためとか自分の幸福のためといった動機を肯定しません。
極端に言ってしまうと
正義とか幸福のためとか言うが、それは自分のためだ。
もしそれを皆が継続的にやったらどうなるかを考えて
それで社会がうまく回らないようなら、それは悪だ
それでうまく回るなら善だ
というような考え方です。
まぁつまり「個人の損得とか、快楽の追求なんてのは道徳的では無い」ってことです。
さらに言うと「良い事すると気持ちいいよね」ってのも個人の快楽の追求なのだそうです。で、そんなのは道徳的では無いだろう、と。
だって、自分が気持ちよくなるために良いことをやっているだけであって、気持ちが良くなければやらなくていいということになるのだろう?それでは道徳的では無いぞ。ということです。
うーん、面白い。確かにそうだ。
「正義」については、なんでそれがダメなの?と、理解しにくいかもしれませんが、何が正義かは、自分の幸福を基準に考えるわけで、それは人それぞれであって、皆にとって絶対的で究極的な幸福なんて無いだろう、と。
とまぁ、こんな説明では良く分からないでしょうけど、この本を読んで分かったのは、個人の幸福や利益の追求みたいなことをやっていくと、うまくいかなくなるのは当然なのだな。ということです。
個人主義で、多くが利己的な考え方をするような社会は崩壊してしまうぞ
徳性を高め、善を行うべきである
と。
なるほど。確かにその通りだ。