早くも今日が打ち上げ最終日です。
当チームにとっては、まさにラストチャンス。
何とかコンディションの良い朝一番に打ち上げたいところです。
5時に宿を出発して、6時半に日の出と同時に射点到着。
無風で気温は7度。寒いが絶好のコンディション。
まずは機体の確認と最終セットアップから開始。
その後バッテリーを充電して11時に打ち上げ。
今回打ち上げるロケットのオーナーは、昨年もお世話になったデイブ。ロッキードマーチンをリタイアした元エンジニア。
ヒロヨシのノリノリのアナウンスで、いざ打ち上げ!と思ったら、点火しません。
その後、デイブがロケットモーターの点火ヒューズを交換してくれて、無事に打ち上げ成功!
風が弱いので、機体の捜索は楽かと思いきや、結構手間取った末に、射点から1.4km北東の地点で発見。
まだ動いていない状態なので、パラシュートも近くにあるはずが、前回同様付近に見当たりません。
近寄ってみると…
機体が歪んでる?
車輪を中心に大きく損傷しています。またもフリーフォールです。
現地で機体を分解して、損傷の度合いと記録されている制御の履歴をチェックしてみます。
ホイールは4本中2本が破損、内部構造も場所によっては粉砕しています。
しかし、機体本体は損傷が無く、強靭さを物語っています。
原因はプログラムのミスで、降下中に着地の判断をしてしまい、パラシュートを切り離してしまったとのこと。
前回と似たような原因です。
ともあれ、コータローにとってはこれが最後のARLISS。
思い残すこともあるでしょうが、その分多くを学んだはずです。
彼にとっては、卒業してからが本番です。
この経験をどれだけ本番で活かせるかが本当の勝負になります。