学生気分が…とか言われないように

大学は社会に出る前の最後の学校で
学生達は数年後には社会に出て活躍するわけです。

元エンジニアだった教員としては
彼らが職場で

「学生気分が抜けねぇなぁ」

と言われることが無いようになって欲しい
と思っています。

やっと本番が始まるのだから
楽しくグイグイ行って欲しいものです。

これ、言われる本人は
どういう意味なのか
よく分からない一言ですよね。

たぶん、言っている方も
何となくそう言ってるような気がしますが(笑)

この
「学生気分が抜けねぇなぁ」
の正体は一体何なのだろう
というのが今回のお話し。

一番分かりやすいところで言うと
仕事中の無駄話などですかね。
同期入社の仲間がいたりすると
そんなことになりやすいですね。

まぁ、これはレベルが低いので
ここで何か言うまでも無いですが。

自分から動けない
言われたことをやりがち
そんなものあるでしょう。

新人ならある程度仕方ないですが
開発の現場などでありがちなのは
先輩社員や上司に話しかけられない
とかね。

特に彼らが何かやっている時に
「横入り」
できないとかね。

これ、職場によっては
嫌がられたりするかもしれませんが
「すいません、次お願いします」
くらいは言えますよね。

お!
これは分かりやすい例ですね。

モジモジ迷わない
これ大事!

迷ったら
「やる方」
から調整していく

やり過ぎたり
違っていたら
謝れば良いし
直せば良い。

これが「やらない方」からの調整となると
受け身になってしまうわけですが

開発の現場は皆忙しくて
切れ目が無いので
待ちに入ると
永遠に待つことになったりします。

新人では
仕事を作れないかもしれないけど
仕事を見つけるくらいはできるはず。

やれるならやる
行けそうなら行く

やる方の選択で動いていれば
仕事は必然と面白くなります。

「仕事は
言われたことをやるもんだ」

なんて考えちゃうのは不幸なことです。

そんなんじゃ全然面白くなりませんから。
卒業してから40~50年も仕事するのだから
楽しめるようになって欲しいものです。

やっていれば
そのうちどうすべきかが
見えてきたりもするかもしれませんが
どうせなら良いスタートを切って
「その先」に早く到達して欲しい。

で、そういうところも鍛えていくのが夢工房なのですよ。

違っていれば良いわけではないけど同じで良いわけでもない

リスクを取る

守る

何に対して?
ってのもありますが
基本的な特性というか性格というか
そういうのである程度は決まる
ってのはありますよね。

別にどっちが良くて
どっちが悪い
とかって話ではありませんが。

皆と同じじゃないと嫌で
正解を追い求めるとか
同じようになりたいとか
そんな人がいたり

皆と同じでは嫌で
独自性を持ちたい
そんな人がいたりします。

集団が生存するためには
両方いてくれなくては困ります。

でも、いずれのケースでも
優位性を持ちたかったり
持ちたくなかったりと
両方がいますよね。

優位性って他と違うことです。
同じだったら優位ではありません。

ん?
皆と同じじゃないと嫌なのに
優位性を持ちたい?

そうです。
だから学生の場合は
学業成績がうんぬんってことになるのです。
たくさんの正解を知っていたり
たくさんの正解を出したりできるように。

そうしたらノーリスクで優位性を持てますね。
なるほど、そりゃぁ賢いやり方だ!

でも、皆それができたら苦労しないわけで…
というか
そんなことに魅力を感じない者もいるわけですよ。

できないから魅力を感じないのか
魅力を感じないからできないのか
まぁ、どっちでもいいですけどね。

で、ですよ
こと、ものをつくる
なんてことになった場合
特に開発とか
新しいものを生み出す
なんてことになった場合は
学業成績がいくら良いといっても
どうにもならない場合があります。
良くあります。

だって
新しいものって
世の中に無いから新しいわけで
答えが無いのですよ。

創造性が必要です。
クリエイティビティですよ!

これ、学業成績と関係ありません。

まぁ、一所懸命やるヤツは
勉強ができてクリエイティビティも持ってる
往々にしてそんなこともありますけど
イコールではありません。

というのも…

クリエイティビティってリスクなのです。

人と違うものを生み出しちゃうのだから
正解が無い世界なわけで
リスクだらけなわけですよ。

やると間違えたり失敗したりしますから。

なので、リスクを取りに行けないなら
クリエイティビティを育めません。

真面目な学生さんには酷な世界でござんす。

クリエイティビティってどうやったら伸びるのか?

それが分かったら苦労しませんね。

ただ、喜んでリスクを取りに行けて
失敗しても安心な環境は必要でしょうね。

そこには本気で取り組めるテーマがある
というのが大前提ではありますけど。

そんな環境でどうなるかは
本人次第ですけどね。

ものづくりで行こう

若い頃って
というか
学校では
と言った方が良いのかな

正解とか不正解とか
すごく二元的なものの捉え方で勉強するじゃないですか。
まぁ当たり前ですけど。

で、単位が取れるだの取れないだの
目先のことばかり見てるじゃないですか

もちろん、そんなふうにやっていると
枝葉の細かいことばかり気になるようになって

何のためにやっているとか
重要なのは何かとか
そういう根源的なところを考える必要が無くなります。

ひょっとしたら
学者さんはそういうやり方で良いのかもしれません。
領域を決めて深掘りするところに価値があるのでしょうから。

でも、エンジニアを目指す学生達が
そういうんじゃ困っちゃうでしょうね。

実践的で実戦的じゃないとね。

私は機械が好きで機械科で学びました。
出来悪かったけど。

我が東京電機大学ではないですよ。

色々と希望を持って大学に入ったものの
何か違うぞ
という違和感を拭えなくて

ある日、住んでたアパートの前で自分のバイクを整備している時に
向かいに住んでたオヤジさん世間話をした時に言ったんですよ。

「機械が好きで大学の機械科に入ったけど全然面白くなくて
これで何かできるって気がしないんですよね」

オヤジさんは言いました

「わははは!そうだろ!
そんなもんだ。
大学の勉強なんて大して役に立たねぇぞ」

これ、忘れません。
確かオヤジさんもエンジニアだったはず。

学校の勉強が全く役に立たないことはないけど
それで何かができるわけではないのですよ。
それは今も変わらない。

明確な目的があって
そのために学ぶとかってのは大事ですね。

でも、皆がそうなっているわけではない。

そもそも学生である時点で
明確なゴールを決められるような経験が
できていないことがほとんどですから。

なので、色々やる中で
見えることや気付くことがあって
それが学びに繋がる

そういう機会が必要で
そういうのって、とても重要だと思うのです。

ひと頃「ものづくり」が重視された時期がありましたが
最近ではめっきり下火になってきてます。

IT系に流行がシフトしているからかな。

でも、ハードウェアが無ければ
ソフトウェアは存在できません。

ソフトウェアが優秀でも
ハードウェアの性能が低ければ
ボトルネックになって
システムの性能は上げられません。

とは言うものの
今や先生達の世代も
あまりものを作ったことが無い世代になりつつあるのですよね。
なので、仕方ないと言えば仕方ない。

だからこそ
どうすべきか?
です。

仕方ない
じゃ済まない。

夢工房はやります。