未来予測とその対応 その5

これはどうだろう?

・私立大学のアドバンテージは、「民間」の気持ちが分かること。
例:私大の先生は、国立の先生に比べてお辞儀の角度が深い。お客さんのためにエレベーターのボタンを押してあげる…など

今どき「お辞儀の角度が」ってのはあまり重要ではないのかもしれませんが
相手に対する心遣いというか
そういう感覚は、私立大学が大事にするべきことでしょう。

国立の大学だからといって
そういう感覚を持つ必要は無い
ってことは無いでしょうけど
要点は国立と私立の対比ではありません。

我々の場合は
脳ミソだけで勝負するのではなく
体を使って、手を動かして
人間性も含めた、いわゆる人間力を磨いて
豊かな経験知を備えた
現場の気持ちが分かるエンジニア
になるのが必須だと思っています。

近江商人の「三方良し」のように
皆がハッピーになる仕事をしないとね。

幸福とは何でしょう

幸福とは何だ?と考え出すと
とても深くて長い話になると思いますが
皆が互いの幸福のために頑張る世の中は
きっと幸福なのだろうな
と思います。

今の世の中はどうなのでしょう。
自分のことばかり考えている人が多くないでしょうか。
気のせいなら良いのですが。

学生に
君は何のためにどんな学生生活を送るの?
と聞くと、こんな返事をしそうじゃありませんか?

いい会社に就職して
楽な生活ができるように
勉強を頑張る

…って、誰も喜ばないでしょう、それ。
全部自分のためじゃん。
でも、そんな子は
「頑張り屋で真面目な良い子」
という評価が付いていたりしませんか。

サミュエル・スマイルズが1859年に発行した「自助論」にこんなことが書かれています。

「暴君に統治された国民は確かに不幸である。だが、自分自身に対する無知やエゴイズムや悪徳のとりこになった人間のほうが、はるかに奴隷に近い。
奴隷のような心を持った国民は、単に国のリーダーや制度を変えただけでは囚われの身から解放されはしない。」

前述の
「頑張り屋で真面目な良い子」
は、典型的な「言われたことをやる人」になりそうですね。
自分のために。

教員として
そんな学生をハンドリングするのは
とても楽なのかもしれないけど
まったく面白くありません。

江戸から明治にかけて活躍した近江商人は
「三方良し」という考え方をしていたそうです。
「売り手良し」
「買い手良し」
「世間良し」
そう、自分はもちろん周りも幸せにしないとね。

本学の学生諸君には
お客さんの幸せのために
良い社会を作るために
頑張るエンジニアになって欲しいものです。

そして今日も変なものを作り続ける

何でしょうね、コレ