人材育成について チャレンジャーになるには

さて、夢工房においては
チャレンジャーになるべし
というところに行き着くわけなのですが

チャレンジのレベルや内容はもちろん
志向も役割も人それぞれなので
皆が同じようなことをやるわけではありません。

ただし、プロジェクトチームとしては
同じ方向を向いている必要があります。

チームとしてのビジョンやゴールは一つ
ということです。

それがちゃんと腹落ちしていないと
チャレンジは難しいでしょうし
これこそが学生にとって難しいことの一つかと思います。

そもそも学生は
皆でゴールを共有して力を合わせる
なんて経験が十分に無かったりするわけで
その辺を考えると
チームビルディングは重要です。

加えて
そもそも個人レベルのメンタリティはどうなんだ?
なんてこともあるわけで

知識だのスキルだのと言う前に
「やる」と「やらされる」の違いを分かってるかい?
とか

考え方が逆」シリーズみたいな
みたいな話にもなってくるわけです。

そういう意味では、チームで仕事をする上で
大事なことを学ぶ機会は山ほどあるし
ヘタすると在学中にはピンとこないまま
卒業しちゃうなんてことも無きにしもあらず。

競争力とかチームワークという観点では
やはり競技スポーツ
特にチームスポーツの経験者は
技術の世界でも力を発揮する例が多いですね。
まぁ、当然ですが。

で、どうしたらチャレンジャーになれるのか
という話なのですが

正直なところ
それが分かったら苦労しません。

ただ、半ば常識として言えることはあります。

チャレンジャーは基本的に
自発性とか自律性とか
「自分がやるんだ!」
という意識を持っている必要があるでしょう。
当たり前ですね。

そう考えると
やはり幼少期からの環境の影響は大きいですね。
親が何でもやってあげるような環境では
チャレンジャーにはなれないでしょう。
だって、そんな環境ではチャレンジする必要無いですから。

あとは
安全・安心志向を求めるとか
「正解」を求めるとか
困難を楽しめないとか

そういう傾向が強くて
価値観のスイッチができなかったりすると
チャレンジは難しいでしょうね。

それが何とかならんのか?
というところなんですが

何とかなることもあれば
何ともならないこともあります。

その辺は外力で何とかする部分ではなく
本人が何を本気で求めているのかという話です。

求めよさらば与えられん

まさにその通り。


人材育成について 一つの解答

では、夢工房はどんなスジを狙っているのかという話です。

まず第一に
マジョリティに飲み込まれないことです。
2:6:2の法則の
「6」に入らないこと。

これは当人に不利になるだけでなく
他のためにもなりません。

そして最も大事なのは
チャレンジャーであること
これです。
まずはこれに尽きます。

そこから創造性が生まれて
独自性とか優位性に発展していく
と思っています。

勉強ができてもチャレンジャーであるとは限りません。

最近では、むしろチャレンジしたくないから
勉強を頑張っているケースが多いのではないでしょうか。

定型的な学びに固執すれば
当然ながら定型的な仕事に繋がります。

では、定型的でないもので勝負するとはどういうことか
これは、より高いレベルの知識とか学歴が…
と思いがちですよね。

ところが、そういうことではありません。

定型的ではないというのはどういうことかというと
形の定まらないものとか
何が起きるか分からないとか
答えの無いものとか
そういうものは総じて新しいものです。
つまりクリエイティブ(創造的)いうことになるでしょう。

創造性を発揮するというのは
新しいことをやるということですから
経験が無いとか
答えが無いとか
そういう情況に対峙することになるわけで
そえはまさにチャレンジです。

そこでものを言うのは
知識ではなく心のあり方です。

自らそういう情況を作ったり
そういう情況に飛び込んでいったりするわけですから当然です。

そこでは新しいことをやるのですから
必ず何かしら不足します。

チャレンジャーなら足りないものを放置できずに
掴みに行くはずなので
自ら学びます。

基本的にチャレンジャーの特性として
自分が必要と思えば学ぶけど
一旦必要無いと思うと全く身が入らない
というのがあると思っているのですがどうでしょうか?

同様に
自らのチャレンジに必要と思うものは
積極的に取りに行くので
チームワークとかコミュニケーションとか
そのへんも心配は要らないはずです。

そうそう、最近では
多くが専門領域の中で仕事をして
そこから出ていかないとか
過去の経験の領域内から出ていかないとか
そういう傾向が強くなっていたりしませんか?

そんなことは無いなら結構なのですが
そんな風になっている気がしてなりません。

私がサラリーマンをやっていた頃は
役所が絡む仕事になると
「前例が無いから」とか
「担当範囲外だから」とか
すぐそんな台詞が出てきて
「またかよ」
とうんざりしていたものです。

まさか民間企業がそんなことになっていないといいのですが
安定傾向が強くなってくると
そういうところに向かう気がしています。

そういう情況を打破できるのもチャレンジャーでしょう。

続くかも

人材育成について ちょっぴり戦略編

前回の続きです。

技術系の学校であれば
プロフェッショナルとか
エキスパートとか
スペシャリストとか
そういうのを目指すというのは
ごく自然で当たり前でしょうね。

これに対して違和感を感じるのはなぜか
というのが今回のお話しです。

違和感の正体は何かというと
そこを狙っても競争力が無いのではないか
ということです。

勘違いして欲しくないのは
プロフェッショナルとか
エキスパートとか
スペシャリストとか
そう呼ばれる人達に
価値が無いはずはありません。
そういう話ではないのです。

我々が単純にそこを目指しても
競争力を得にくいということなのです。
それはつまり
十分に人様の、世の中のお役に立てない可能性がある
ということでもあります。

学校は「言われたことをやる」教育なので
その方向で行くとライバルが多すぎるのです。
だって、皆がそうしているのだから当然です。

さらに
2:6:2の法則では
2割は言われなくてもやる
6割は言われたらやる(言われたことをやる)
2割は言われてもやらない
です。

この6割を狙うというのは戦略的にダメです。

なぜかというと
この6割には、定型的な知識を使って
アサインされた仕事をこなすのが得意な人達が沢山いますし
そういうのは学校のお勉強ができる人の得意分野で
さらに、その領域の頭数は足りているでしょうから
過当競争になります。

仕事というのは言われたことをやることだ
と聞かされて、そう思って
そのためのことをやってきたら
そりゃあそうなります。

でも、そのやり方は
これからの日本が生き残っていくためのスジではありません。
すでに日本は安価(低付加価値)で大量生産、大量供給をして
やっていける立ち位置ではないでしょうから。

それに、そういった人材は決して理想ではなく
受け入れる側は、うんざりしているはずです。

なんでそんなことが言えるのか?
「そっち側」にいたからです。

私自身、完璧でも理想型でもありませんでしたが
部下を持った経験があれば、誰でも感じることです。

要求に対して答える仕事をするのは重要だけど
そこに付加される価値が重要です。

普通のことを完璧にこなしたところで
それはどこまで行っても普通なわけで

より大きな付加価値が必要なのですが
定型的な知識で付加価値を大きくできるかというと
そうではないことは、すでに皆が知っているはずです。

そんなのは今の世の中を見れば明らかではないでしょうか。
失われたウン十年と言われるようになったスジで
ハードにプッシュしたって結果は変わらないでしょう。

新卒社員が3年後に3割以上辞めてしまうのは
勉強ができないからですか?
もっと頑張って勉強して成績が良くなれば
それは解消されるのですか?
そんなことはないですよね。

そういうのを政治のせいとか
社会のせいとかにしたところで
それでうまく行くはずはありません。

学校には、できることがあるはずで
むしろ学校が大事なのだと思います。

言われたことを人一倍うまくやれるなら
そもそもウチの大学に来ていないわけなのですが
だからといってダメかというと
決してそんなことはなくて
我々には我々の勝ちスジがあると思っています。
というか、それを作って強化しなければならない。

そんな前提で夢工房の人材育成を考えています。

続く