この問題は深いですよ

情報のソースは明らかにできませんが
やはり学校の目指すところ(それがそもそもあるのかは別として)と
社会からのニーズの乖離が明確になりつつありますね。

私の場合、自動車業界の情報をベースに考えるのですが
自動車産業は日本の屋台骨を支える大きな一部分なので
今後はこの問題が広範囲に波及する気がします。

さて、それは何かというと

やはり「心」の問題です。

パッションがあるかとか
利他心をもっているかとか
仲間で頑張れるかとか
そういう話です。

優れた知識や技術を持っているのであれば
それは大変結構なことなのですが
それだけじゃダメです。
もう社会が耐えられないポイントが近づいていると思います。

話は簡単です。

仕事はお客さんのためにあるのに
自分のために仕事をしたら
顧客のニーズを満たすことなんて
できるわけないし
そもそも、そんな姿勢じゃ仕事にならないでしょう
ということです。

でも、教育側は
皆さんご存じの通り
全く逆方向に行っています。

プログラム教育とか英語教育の低年齢化とか
形式知的な知識の習得は分かりやすい例です。
幼少期から塾で学ばせるなどもしかり。

そういうのをやっても良いとは思うのですが
それ以前にやることがあるでしょう
というのをなおざりにしてきました。

そのツケがきてます。

これは産業とかの限られた領域における問題では無く
我が国の問題になります。

恐らく多くの社会人は気付いていたでしょう。
だいぶ前から。

でも、それに対して手を打とうとする人が
あまりに少なかったのだと思います。

そういうのは
会社の偉い人や政治家や教育機関の仕事だろう
なんて思っていたのかもしれません。

自分の責任じゃないから
誰かが何とかするべきだ
そんな感じだったのかもしれません。

たぶんこれからは
皆で何とかしないと
どうにもならないと思います。

人のせいにして文句を言っている場合ではありません。

今は国際社会が日本に対して
良い意味で幻想を持って勘違いをしてくれているから
まだ何とかなっているけど
この我が国の持つ問題の深部が明らかになったとき
非常にマズイことになる
そんな気がします。

先人達の築いてくれたものによる幻想が
賞味期限切れになる前に何とかしないといけません。

今回も偉そうな御託を並べてしまいましたが
私はこんな危機感を持っています。
単なる馬鹿野郎の勘違いなら良いのですが。

私は特に大した能力や権力は持っていませんが
明るい側を向いて、できるだけ頑張ります。
夢工房の学生達も頑張ってくれています。
皆さん頑張りましょう!

ピンチのボーダーラインは動かせる

与えられたタスクをどのように処理していますか?

締切が近づいたらやっつける
そんなことが多かったりしませんか?

自分がやりたいことならともかく
「言われたことをやる」みたいなことは
とかくそういうことになりがちです。

小学校の夏休みの宿題みたいに
締切が近づいてピンチになったらやる
そんなふうに。

でも、そういうのって
意外と頑張れたりするでしょう?

難易度が高かったり
膨大な作業量だったりしても
何とかなっちゃうことも多いですよね。

そういうのを
「火事場の馬鹿力」
なんて呼んだりしますが。

つまり
やればできるんですよ。

危機感が高まると
大きな力を発揮できたりするのですね。

それができるなら
自分にとってのピンチのボーダーラインを動かせれば
もっと力を発揮できるのではないかな。

多くの場合
ピンチのボーダーラインは

これができないと(間に合わないと)
怒られるとか
単位が取れなくなるとか

そういうことが基準になっていたりしますが
これを変えてしまうのはどうでしょう。

現状に満足いかないなら
「この満足いかない現状は自分にとってピンチなのだ」
と思うことができれば
力を発揮できるのではないでしょうか。

そのためには
理想の状態を想像して
その情況を心から強く望むことですね。

その理想の未来の情況を
ビジョン
といいます。

と、言うのは簡単なのですが
問題は、現状に満足いかなくするためには
一体何が必要なのでしょう?
というところですね。

そういうのって自分で決められるはずです。
だって、自分の心の問題だから。
でも、以外と多くの人が気付いていなかったりもします。
気付いていないものでは手に負えませんよね。

でも、一度気付いてしまえば
何とかなるかもしれませんよ。

今回挙げたのは「自分の危機感」をベースにするアプローチですが
人それぞれ持っている価値観によって
適切なアプローチは変わってくると思います。

ただ、自分で言っておいて何ですが
こういうのって、他人から課されてもうまくいかないでしょうね。
自分の心の問題なので。

ただ
「このままじゃ満足いかないな」
と思っているなら色々試してみるべきです。
何か発見があるかもしれませんよ。

プロセスは大事

学生の面倒を見ていて気付いたことがあります。

何かを考えて、何かしらの形で出力するとき
「文字」という形で「一つの答え」を出す傾向が強い
ということです。

学校で授業を受けてテストで成果を試される
みたいなことばかりやっていたら
そうなるのは当然でしょうね。

問題に対して
できるだけ少ない手数で答えを出したい
そう思うでしょう。

たぶん、私も学生時代はそうでした。

こういうやり方ばかりしていると
プロセスが軽視されてしまうのでしょうけど
アイデアが出るのはプロセスの中からです。

どうなるか分からない未来のことを考える際に
「一つの答え」を導き出す
学校の授業のようなやり方では
あっという間に行き詰まるでしょう。

こういうやり方は
いわゆる企画とか設計とかには向いていません。

企画と設計じゃずいぶん違うようですが
そうでもないと思っています。

何か一つのことを仮定したら
それを関係を持つ複数の要素が影響を受けるとか
何となくボヤーッとしたものから明確化していくとか
そういうのってビジュアル的に相関をとらえる
みたいなことをしないと整理できませんから。

アイデアをいきなりCADでモデリングするとか図面にするとか
そういうのは大抵うまくいきません。

なので、プロセスを考えるときは
相関図とか、図式化したり
いわゆるポンチ絵を描いたりして
イラスト化なんかをするといいのです。
で、ビジュアル的に考える。

図を描いたりするのは
ある程度のスキルが要求されるので
最初はうまく描けなかったりします。

でも、最初は誰でもそういうものなので
気にせずにコツコツやっていくのがいいでしょうね。
そのうち上手にできるようになりますから。