漂流記からの気付き

ジョン万次郎の漂流記は今まで何冊か読んでいて
今は浜田彦蔵の「アメリカ彦蔵自伝」を読んでいます。

万次郎は14才で難破して渡米
彦蔵は13才で同じく難破して渡米
なんとほとんど同じ年齢なのですね。

そして二人とも
アメリカで親のように面倒を見てくれる人があり
教育を受けて働いています。
もちろん、その内容はかなり異なりますが。

彼らは、仲間と共に遭難しているところを救助されていますが
特別な経験をするのはその中の一人だけでした。
他の仲間達は、万次郎や彦蔵のような
言ってみればディープな経験はしていません。
(とはいえ、数年間を異国で生き抜くわけですから
全く普通の経験ではなく、むしろディープなのですが
ここでは相対的にということです)

彼らの漂流記を読んでいて思うのは
一体何がその違いをつくるのだろうか
ということです。

二人は漁師の倅だったり船乗りの倅だったりするわけで
日本では特別な教育を受けていたわけではありません。
それは同時に遭難した仲間達も同様です。

となると、やはりマインドとか
心のありかたがポイントになりそうです。
というか、それは間違いないと思います。

そしてそれは、150年以上経った今でも十分通用するどころか
むしろ今の日本人が失いかけている大事なものなのではないかな
と思っています。

うん、何か見えてきましたよ。