アイデア そもそもの話

学生が色々ものをつくってチャレンジする
そんな時に重要なものは
「思い」と「アイデア」
でしょうかね。

「思い」は、「どうしたいか」
何のために、どんなゴールを設定するのか
ということになるでしょう。

「アイデア」
これは色々なレベルがあるとは思います。

ゴールの設定も
場合によってはアイデアの一つになるかもしれません。

アイデアを出すには何が必要か?
まぁぶっちゃけ、
何するの?
どうするの?
ということです。

考えて・決めて・やる
ってことですね。

こんなときに心掛けるべきアプローチ
というかプロセスは

「選択」と「集中」です。

まず「選択」

そのためには複数のアイデアが必要です。
なぜ?
それは「良い」が欲しいから。

アイデアが一つでは「良い」ということにはなりません。
「何に対して良いの?」
ってなっちゃいますから。

多くのアイデアから選抜されたのであれば
より「良い」と言いやすいですね。

なので、最初のプロセスは
多くの選択肢を出すことが重要です。

そして、良いアイデアを選択したら
「集中」するのです。

とまぁ、言うのは簡単ですが
この、多くの選択肢をどうやって出すかが問題です。

ノウハウとかアプローチのヒントなんかは
調べれば、ある程度は見つかるでしょう。
そういうのは結構参考になると思いますが
結構忘れがちなのがメンタル面だったりします。

「やらされる」意識・やり方で
アイデア出るわけないよね
ということ。

でも、長いこと受動的な生活を送っていると
主体的に考えたりやったりという経験自体少ないので
実はとても難しい問題だったりします。

その辺の思考とか行動をスイッチするために
大好きなことを一所懸命やる
というのが非常に効果的だと思うのです。

好きなことをやっていても
必ず壁にぶつかるものだけど
好きなら乗り越えられる。

そんな中から変化できるのではなかろうか
というか
それしかないのではないか
と思うのです。

少しずつでも進むのか 進め!

少しずつでもまずやってみて、とにかく進むか?
十分にならないと進まないのか?

何か新しいことをやる上で
当然、準備はすべきですが
どこに「GO」の線を引くのか
ということです。

こういうの、人によって程度がまちまちですよね。

しっかり準備をして足下を固めて
確信が持てたらGO!の人も当然います。
そういうケースを
「石橋を叩いて渡る」
と言ったりしますね。

しかしですよ

新しいものにチャレンジする学生達を見ていると
思うことがあるのです。

そもそもあまり経験が無いのに
新規性があるものを考えて実行するわけだから…

どこまで考えても関心なんか持てるわけなかろう
と。

恐らく一般的には
「確信も持てないことなんてやるな!」
ってなるのかもしれませんが
(その方が管理する側は面倒がないから正直楽なのです)

ビギナーが初めてのことにチャレンジするのですから
そんなの無理だろう
と思います。

そんなことやってたら
死ぬまでビギナーじゃないのか
と。

結局はやってみないと
どこに「十分」の線があるのかは分からないことも多いし
そもそもの方向性が定められないのに
根を詰めて確信を求めて考えても時間の無駄じゃないのか
と思うのです。

見当違いな方向性で
長い時間をかけて考えてたら
恐ろしいほどの時間の無駄になりますし

石橋を叩くなんて誰でもできますし
叩いているふりもできます。

そんな悠長なことをやってたら
学生達の4年間なんて
何もしないまま終わっちゃいます。

なので夢工房では
「すぐやろう!」
です。

「やる」
には色々含んでいるのですけどね。

まず、ちょっとでも進んでみないと
どうすべきかなんて分かりませんから。

そういうやり方は
結構勇気が必要かと思います。

でもそれが明暗を分けたりもします。

先生だけが先生ではない

学生達は学校で学んでいますが
それだけが学ぶ方法か
というと、決してそんなことはありません。

我々の身の回りにある製品

これをどうやって作るのか
どうしてこんな色や形をしているのか
なぜこういう材料を使っているのか
そんなことを考えるだけでも
学べることは沢山あります。

まだまだあります

駅のポスターや
電車の中吊り広告

なんでこういう表現をしているのか
なんでこういう色使いをしているのか
見ている我々にはどのようなアクションを要求しているのか

そんなことを考えるだけでも
本当に色々学べます。

本でも文具でも家具でも建物でも
何でも良いのです。

物体に限らなければ
お店のサービスなどからも
学べることは多いです。

見て分からなければ
それをトリガーとしてネットで調べれば
大抵の情報は手に入ります。

人がものをつくる上では
かなりの知恵と努力を要します。
なにも考えずに何となくできちゃった製品やサービスなんて
実はほとんどありません。

加えて、我が国には質の高い製品が溢れています。
それが当たり前なので気にならないのでしょうけど。

そういう様々なものが
日頃から視野に入っているはずなのですが
気にしなければ何も頭には入ってきません。

見えているのに見えていない
そういうことです。
もったいないですね。

普段の自分が興味を持たないものであっても
ちょっと考えるだけで
実に様々な知識が手に入ります。

そう、エンジニアリングを学ぶのであれば
先生はそこら中にいるのです。
人としての姿は見えませんが。

そして、知ったことを使ってみましょう。
何かをやってみましょう。

知っているだけでは何も起きませんから。

「いつか役に立つかもしれない」って?

「いつか」なんて来ない
そう思っていていた方がいいですね。