学生の問題だけど学生だけの問題ではない

言われたことをやる・言われたことを覚える人間を育成しているのは我々年長者。
そういうことを優秀さとして測る物差しもあるけど、皆がそれでは困るし、そもそもそんなのばかりじゃ面白くない。

でも、新しいことに挑戦したり、新しいものを作り出すってのは面倒なんですよ。
当人も面倒を見る側も。
面白さとは表裏一体ですけどね。

挑戦したりすると失敗するし、何が起きるか分からない。

外部から評価したり、面倒を見る側は、大抵はそういう状況を嫌うでしょう。
何が起きるか分からないんじゃ、対応のしようがないし、評価が面倒だ、と。

学校の授業なんかは、そこそこ人数がいたりするので、できることなら最小限の手間で、たくさんの人数を同じように扱いたい。そんなふうに思っちゃうのは当然かもしれません。

大量生産とか効率の追求とか、そういったやり方のために構成された組織の構造みたいのが問題だったりするのでしょう。
その証拠に、学生達は同じようなことをやりたがるし、面倒なことをやりたがらない。
大量生産と効率の追求そのままじゃないですか。

その構造を変えずして、学生達に今までと異なることを求めるのは無茶というものでしょう。

とはいえ、学生達にはそういったものを言い訳にして我慢したりはして欲しくない。
一度限りの自分の人生だから。

多分今は過渡期で、これから大きく変わらざるを得なくなるけど、それが明確になるまで…恐らく追い込まれるまで組織は変わらないでしょう。

我慢して待っていても面白くないし、誰かのせいにしても何も変わらない。

今の環境だってできることはあるわけで、時が来るまでは、学生も面倒を見る側も、みんなで工夫して頑張って、それを楽しむのが良いと思います。