プライオリティの話 2

大事なのは何ですか?
の続きです。

誰しもやりたいことややるべきことは複数あって
でも、今この瞬間にできることは一つだけ。

そんなときに
やることに対するプライオリティ
を考えているかな?
それはどうやって決めているのかな?

そういうことを意識しなければ
目の前に現れたことに囚われてしまうかもしれない。

慌ただしくジタバタして
降りかかってくるものや
結果を受け止めることに終始して
「出来成り」な人生みたいになってしまうかも。

何を優先して何を捨てるか
それによって将来起きることは変わってきます。
必ず。

また
やり方に関するプライオリティ
もありますね。

一口に「やる」といっても
色々な方法があるでしょうから
「自分はこうする」
みたいな。

これによっても結果は変わってきます。

スピードなのか品質なのか
プロセスなのか結果なのか
どのくらいの熱量を投入するのか
どのくらいの期間頑張るのか
何に拘るかによって
結果は変わってきます。

そしてそれは
個人的なことに終始するとは限りません。

成果を見た人、聞いた人
そんな人達に少なからず影響を及ぼしたり
反応や評価によって得られることがあったり
時としてチャンスを得ることもあります。

そんなことを考えると
日々手を抜かずに頑張るというのは大事なことなのですね。

まぁ、それが難しいんですけどね。

播いた種の芽が出る

人は意識せずとも無意識な行動を取るわけなので
無意識だからといっても
何もしていないわけではない。

なので、無意識だからといって
何も起きないわけではない。

無意識でも種を播いていて
その種の芽が出て成長すると
いずれは刈り取らなければならない。

望んでもいないのに
困難が降りかかってきて
その対応に忙殺される

というような状態は
そういうことが原因であることが多いのだけど
「そんなもんだ」
と思っていれば
その仕組みと状況は放置されるわけで
同じことを延々と繰り返すことになる。

でも、意識的に種を播けば
いつかそれ相応の芽を出す。
相応の結果が出る。

未来の希望のために
ビジョンを描いて
そのためのことをやっておけば
相応のことが起きるのは当然。

昔々、子供の頃に
そんなようなことを言われた気がする。

けれど、その時は
「…だから勉強しなさい」
のような話で

勉強が苦手で嫌いな自分は
全く腹に落ちなかった。

「たら」「れば」は無いけれど
その時に「勉強」ではなく
自分の好きなことだったら
一体何が起きたのだろう?

いやいや
好きなことは言われなくてもやっていたな。

なので、今頃になって言語化できたということか。

こういう話は
「忙しくて、そんな事をやっている暇は無い」
ということになることも多いのだけど
結局は、やりたくないのですよね。
今のままにしたいのだと思います。

気持ちは分かるけど
そんな風にしてしまうから
相応のことが起きるのだけど

未来に起きることよりも
今、手元にあることがが大事なら
そうならざるを得ないでしょう。

今、この瞬間にベストを尽くす
というのは大事なところなので
判断が難しいかもしれませんが

「何のために」が無ければ
そもそも「今、この瞬間」は無意味です。

気付けなければ見えない 見えないものは使えない

当たり前のものには気付きにくい
代表的なのは環境とか。

空気は我々の周囲を常に取り囲んでいるけど
全く意識できないし
重力は常に我々に働いているけど
全く意識できない

日々我々が
意識せずに享受しているもの
意識せずにやっていること、言っていること
それによって起きることも
当然ながら意識の外にあるので
意外にも
一体何が原因で何が起きてるのかすら
分からないことも多いはず。

例えば
日本は少子高齢化社会になってきて
景気も低迷してきて
困ったことになるのなら
仕事の付加価値を高めて
利益率を上げたらいい。

そのためには
独自性とか希少性がカギになるので
そこには日本人ならではのやり方を
導入して特化すればいいじゃん!?

なのですが
一体何が我々の強みなのか
これが分からなかったりする。

だって、日本人としての営みを
意識せずにやっているから
自分でも何をやっているのか良く分からない。
極端な言い方ですが。

そんな当たり前のことは
見えないし気付けない
だから利用できない。

夢工房でもこれが課題です。

過去20年以上、あれこれやってきて
色んなものが蓄積してきたのだけど
長くやればやるほど、継続したものが
自然になって、当たり前になって
見えなくなってくる。

確実にそこにあるのだけれど見えない。

見えないそれは
慣性力として常に働いているわけで
放っておいても常に働きかけている。

これが継続というもののダークサイドなのでしょうね。

一体何が強みで
一体何が惰性なのか

ちょっと深呼吸して幽体離脱して
冷静に考えないとね。

こういうのを「意識の棚卸し」とでも言うべきなのかな。

ちょうど今、資産の棚卸しをやっているのですが
夢工房には過去の資産が山ほどあって
当たり前のものが見えなくて難儀してます。