普通のことをしたら普通のことが起きる

なんと当たり前のことを!

そう思うでしょう?

それ以前に
「普通」って何だろう?
というところが重要だったりするのですが。

辞書には

”いつでもどこにでもあって、めずらしくないこと。
他と比べて特に変わらないこと。”

なんてありましたよ。

多くの人は普通が大好きでしょう。
でしょう?

もちろん学生もです。

まぁありがちなのは
入学してから就職活動までは
楽しく遊んで
いわゆる普通の生活を望むのだけど

いざ就活となると
どうしたらいいか分からなくなる。

でも本当は、どうすべきか分かってる。
というか、どうあるべきかは分かっている。

「普通」じゃ選ばれない

ずーっと、ずーっと
「普通」を望んできたのだけど
この局面になると
「普通」は「何も無い」と同義だと気付くのですね。

別にここでは
そういうのを批判したいわけではなくて

「普通」を望むと「普通」になるけど
それを分かっておこうね。

と言いたいのです。

なんか当たり前のことを言って恐縮なんですけど
意外と多くが意識していないと思うのです。

誰だって、多くの人の役に立って
多くの人から必要とされたい
そう思うものでしょう?

なに偽善的なことを言ってんだ!って?

いやいや、そうじゃありませんよ。

子供の頃、スーパーヒーローになりたかったでしょう?
警察官とかプロ野球選手になりたかったのでは?
お花屋さんでもケーキ屋さんでも良いのですが
多くの人を喜ばせる人になりたかったのではないですか?

じゃぁ一緒ですよ。

夢工房の連中は
いまだに「世界一だ!」
とか言って頑張っていますが
これも一緒です。

で、今回言いたいのは
そういうのを目指すのであれば
実はそんなに難しいことではなくて

「普通」じゃなければ良いじゃん。
ってことなのです。

スーパーヒーローは
「その他大勢」ではありません。

特別な変わった人です。

そうなるためには
特別な変わったことをする必要があります。

普通のことをしていて
スーパーヒーローになっちゃうのなら
そこらじゅうスーパーヒーローだらけのはずですが
そうはなっていませんから。
たぶん普通じゃダメなんです。

特殊なビームを浴びて一瞬にして…
みたいな展開は
現実世界ではあり得ませんので
自分で頑張るしかありません。

夢工房の活動なら
普通じゃないこと
普通じゃない考え方
普通じゃないやり方
そんなことにこだわらないと
普通になっちゃうので
コンペティションでは勝てません。

でも、今までの癖で
ついつい普通の考え方をしてしまったりするんです。
これが結構手強い。

大抵の1年生は
この辺の考え方というか
価値観の入れ替えに1年くらい掛かります。

でも、考え方によっては
十数年間継続してきた習慣や価値観を
1年でひっくり返すのだから大したもんだ
ということもできますね。

でもまぁ、そもそも
こういう活動をやって身を立てていこう
なんて考え方自体が普通じゃないわけで
その時点で第1段階クリア
なのですけどね。

普通が嫌なら普通じゃないことに拘る必要がある
けど
あまりにも普通とかけ離れすぎると
変人になっちゃうのでは?

なんて、そんなことを心配する必要は無いですよ。
一度振り切れてしまうくらいの方が良いんじゃないかと思います。
やり過ぎたら、ちょっぴり抑えれば良いのです。
そして継続しましょう。

そういうのに目くじらを立てる人がいたら
間違っても悲しそうな顔をしてうつむいてはいけません。

ニヤッと笑って黙っていれば
そのうち干渉してこなくなりますから大丈夫。

それは冗談ですが
その辺の対応も含めて色々試してみましょう。

往々にして
研究開発を仕事にすると
変な人がいっぱいいるものです。
変な人じゃないと変わったものなんて作れないですから当然。
それがまた楽しいんですけどね。

それは言い過ぎ?
そんなことはないと思うんだけどなぁ。

今年の予定と1年生の育成計画

夢工房の今年の予定は何があるんだっけ?
と考えると
結構盛りだくさんなのです。

3月 種子島ロケットコンテスト(完了)
6月 エコランもてぎ大会
8月 鈴鹿8時間耐久ロードレース
9月 エコラン全国大会とARLISS(アメリカでの模擬惑星探査機の大会)
12月 Formula SAEのオーストラリア大会

ざっとこんなところですが
単に出場すればいいわけではなく
マシンそのものはもちろん
何かしらの開発を伴うし
予算の獲得なども同時進行なので
やるべきことは膨大です。

ここに上げた以外にも
色々と依頼されたことや
依頼されそうな案件もあったりします。

まぁとにかく忙しいわけですが
このような追い詰められた状況は
学生の成長を加速します。

時間やらお金やらの余裕があって
落ち着いてのんびりやったところで
大して成長はしないものです。
せいぜい
まぁやらないよりはマシかな
という程度でしょう。

今年は大量の1年生がチームに加わりました。
彼らは、まだペースが掴めなくて
自分の仕事が明確化されてもいない。

そこでどうするか?

放っておいても何も起きないのは当然として
初心者講習みたいのをやったところで
たかがしれている。

なので
ガンガン仕事をアサインして
OJTで日々成長してもらう
そんな方針でチームは進むようです。
それこそ日々の成長が実感できるように。

勝つためにベストを尽くせるマインドを
短期集中で手に入れることができる環境
それをどうするかが直近の課題です。

リスクの話 3

リスクを取った経験があまりなければ
その辺の面白さは分からないだろうし
そりゃ海外行たったりしないだろうな
とも思います。

やるからこそ分かることってのはたくさんあって
それには大なり小なりリスクを伴う。

その経験によって自分の未来を作っていく
というか最適化していくのが成長だと思うのだけど

リスクを取れないと
「分かったらやろう」
みたいなことになって
やらないと分からないことは
いつになっても分からないわけで

そのままってわけにはいかないから
失敗しない程度にチマチマやるのだけど
ビビって刻めば刻むほど時間がかかって
結果、できないという結果に終わる。

ドカンとやると
最適値の向こう側に行ってしまうことがよくあって
それは「失敗」と呼ばれるけれど
そこから減じていくイメージで調整可能だし
やると何が起きるかがわかる。

どこまで何をやったらいいのか分からないから

夢工房は、でっかい夢を掴むために
相応のリスクを払うのだけど
その活動のインパクトを簡単に言うとこういうことです。

社会に出てから
「学生の時に何やってた?」
と聞かれて
「レーシングカー作って海外のレースに出てた。
勝ちたかったから毎日大変だったよ」
と言える。

そう言えること自体がステータスになるわけではないのだけど
そんなふうに言える毎日を送ってきたら
どれだけのパフォーマンスを持つか想像してみて下さい。

さらに、彼らにとっては
それが日常であり「普通」なのです。
そのためのリスクを取るとしたら
まんざらでもないでしょう?