海外遠征は学生達を成長させる

学生達の海外遠征に付き合って早20年あまり。
色々経験させてもらいました。

彼らの遠征は、基本的には自力で切り開いていくスタイルです。
前もって教員が準備してあげるようなことは最低限。

しかも自作のマシンでイベントに出るわけで
現地で色々とトラブルが発生するのは必然
と言っても過言ではありません。
そもそも競技という性質自体
先が読めない部分がありますから当然ですが。

準備が計画通りに進んで
トラブルなんて起きなければ良い?

チャレンジしてればそうはいきませんよ。

それに、トラブルは人を育てるのですから
トラブルが起きないようにする工夫や努力は重要ですが
トラブルをどう乗り越えるかはもっと重要です。

しかもそれが海外ともなれば
あらゆることが普段通りにはいかなくて
何かと工夫や努力が必要となります。

もちろんやっている本人達は大変でしょう。
しかし意外なことに
ほとんどのメンバーは何とか乗り切ってしまいます。
火事場のなんとやらでしょうか。

だからこそ
そんな学生達の成長は目を見張るものがあります。
かなり自信も付くようです。

学生達が自力で…
と言っても、想定外のことは色々起きるわけで
時には引率教員が対応しなければいけないハプニングもあります。
そういったハプニングによって
私も成長した部分もあると思います。
なんか得した気分です。いや、本当に。

今年のオーストラリア大会の開催は微妙なところですが
なんとか彼らには貴重な経験をして卒業して欲しいものです。

バカで結構でございます

昔、京都大学で総長をやられていた
平澤興先生という方がいらっしゃって
こんなことを仰っていたそうです。

賢いと燃ゆることができないですね。
燃ゆるためには愚かさがいる。
愚かさは力です。
<中略>
損とか得なんていうことは考えないで、ひたむきにいく人ですね。

む?
どこかで聞いたような…

そうです。
スティーブ・ジョブズが似たようなことを言ってます。

Stay hungry, Stay foolish.

そうなんですよね。
燃えてる時って愚かなものなんですよ。
でも、そんなことを気にしていないから
ますます愚かなんですが
そういう状態ってとても大事で
そういう時こそ成長しているんです。

でも、その愚かさを他から指摘されることが怖かったりするので
多くはやらない。諦める。

そこをぶち抜ける勇気さえあれば
大抵は何とかなっちゃったりすると思うのです。

誰でも勇気を持って
ぶち抜ける選択をする機会があると思います。

でも、多くの人は
そんな選択肢を取りません。

だって、バカみたいだから。
そんなことやっても得する保証が無いから。

おっと、来た来た!!

そこで、自分が得することを考えたり
(バカみたいに)リスクを取ることができなかったり
だから、ぶち抜ける選択を取れない。

まぁ普通はそんなもんですよ。
別に間違ってはいないでしょう。
他から「賢い」と思われる選択肢を取りたいし
少なくとも他からバカだと思われたくない。

でも、だから面白くならない
そういうことですよ。

こうすればうまくいく 2

想像力は大切です。

色々知ってるってのも大事なことですが
「知ってること」は全て過去のことです。

で、重要になってくるのは想像力なのですが
起きてもいないことを想像するわけですから不確定なわけです。

不確定ってことは
合っている保証は無いってことで
合っていないかもしれないことは
正解が欲しい人からすると嫌なことなのかもしれません。

もちろん、現状をベースに計算すれば分かることもありますね。
そういうのは想像力とは言いませんけどね。

で、その想像力をどうやって鍛えるか
これは大問題です。

過去の事例を沢山知っていれば
未来の予測にも利用で空きます。
これは当然として。

「想像しろ」って言われて想像して
それによって想像力が鍛えられるなら苦労しません。

やはり主体性が必要なのでしょうけど
大事なのは、不確定な対象に対して興味を持ってチャレンジする
という姿勢が作れるかどうかということではないかと思うのです。

でも、そういうアクションを取るためには
勇気とか興味とか熱意とか
いわゆる失敗をぶち抜ける何かが必要になるでしょう。

だって不確定なことに対して
予想を立てて実行するのですから
当然「外れ」もあるわけで
「それでもやる」必要があるのです。

ということは
勇気とか興味とか熱意とかが
「外れ」の恐怖に対して上回っていないと不可能ですよね。

そのためには未来を想像して
勇気とか興味とか熱意とかを持って頑張ると良いことがあるぞ!
という経験を積み上げるようにしていくのが良いでしょう。

よく言われる「小さな成功体験」ってヤツですね。

なので「小さな」をバカにしてはイカンのです。
小さな面倒くさいことでも継続すれば
それが未来の大きな喜びに繋がっていくのですね。

これを沢山積み上げると、より良いことがあるので
経験の数が重要なのです。

なので、「すぐやる」が効いてきます。
すぐやれば沢山経験できますから。

「小さいこと」でも「すぐやる」
これですよ。

ただ、「数打ちゃ当たる」で数を増やすと
当然外れも増えるわけですが
外れた弾にフォーカスしてガッカリしちゃうと継続できなくなるので
少なくても当たった弾にフォーカスすべきです。
そうしないと続きませんから。

うまくいってるヤツって
意外とそういう地味なところをしっかり押さえているのです。
ほとんど無意識でやってたりしますけどね。