生きるって何だ? とりあえず一所懸命やっとけ!

科学が発達して
色々なことが明らかになって
新しいものが登場して
今までできなかったことが可能になる。

多くは物質に関することで
心に関することはどうなのだろうと
疑問に思うことがあります。

いわゆる唯物主義ってヤツですね。

科学の発達に伴って
人類はどれだけ幸福になったのだろうか。

色々できるようになって
色々手に入れて
短期的な満足を得られるようにはなっています。

満たされると次はどうるのか?
もっともっと、ってなるのですね。

でもまぁ、それはそれ。
向上心があってジタバタしているうちは
色々やることがあって良いのではないかな。

もうこれでいいや
ってなっちゃうと
どうなっちゃうのでしょう。

そうなっちゃったことがないので
良く分かりませんが
少なくとも面白くは無さそうです。

どうせ人生にしても科学技術にしても
正解とか完璧なんて無いですよ。

科学技術がいくら進歩しても
新しいものが次々出てきますし
人の心だって
全然完璧になんてなりません。

もしそんなものがあったら、誰も試行錯誤なんてしませんね。
「この本を読んだら真理が分かる!」
とかなっちゃったりして。
そんなのは全く面白くないでしょうね。

でも、もし全ての真理を解き明かして
完璧になってしまったら
その時が生きる意味を失った時…?

うーむ、興味深い。

こんな風に生きているのって
地球上で人間だけですよ。

地球が誕生してから現在までの時間に対して
我々人間が現れて今に至るまでの時間は
ほんの僅かで、誤差みたいなものです。

それを考えたら
我々の欲や悩みや、やっていることなんて
本当にちっぽけなものなのでしょうね。

環境問題や化石燃料の枯渇や
宇宙ステーションで生活したり
他の惑星への移動だって
地球規模で、宇宙規模で見たら取るに足らないことかもしれません。

一体何なのでしょうね、我々は。
どんな役目を果たすために存在しているのでしょう。

ま、そういうことを考えるのは面白いのですが
そんなことも考えながら
自ら定めたやるべき事を一所懸命やる
そういうことにしておきましょう。

充実感を得たり
存在意義を感じたり
そいういう「生きてる感」を感じるのは
理屈抜きで大事ですから。

考えながら頑張ってたら
何か見えてくるんじゃないかな。

若いうちの経験はとても大事

朝から晩まで毎日頑張る夢工房の学生達を見ていると
たまに思うことがあります。
自分が学生だった時、どうしておくべきだったか
自分が彼らのような環境にいたらどうしただろうか
などなど。

学生時代には、Formula SAEとか模擬惑星探査機のイベントなんかは無かったので
バイクのレースしてました。
これに関しては全く後悔などしていないし
むしろ、もっとできたはずだ
とも思います。

そう言えば、大学の先輩で
どこだかのアジアのラリーに出ている人がいたなぁ。
今考えると、変なことをやっている凄い人がポツポツいた気がします。
そういう人達の影響で
自分の基準が少しずつ変わっていったのかもしれない
そんな気もします。

夢工房の学生達
今はコロナで大人しく(?)してますが
平常時であれば
毎年海外大会の遠征に行ってます。

レーシングカーにせよ、惑星探査機にせよ
便利で人が多い都市部でやるわけでなし
誰かが遠征のお膳立てをしてくれるわけでなし
留学や遠征とはひと味違った経験ができる…

というより
彼らにとっては冒険でしょうね。

日本人なんてあまり見たこともない人ばかりがいる海外の田舎に行って
日々を過ごすだけでも貴重な経験ですが
そんな環境でコンペティションをやってくるのですから。
普通は経験する機会すら無いでしょう。

我々の遠征の場合、予算の都合もあるので
泊まるのは安いモーテルだったり
食事はスーパーで買い出しだったり。
できるだけ安上がりになるように色々工夫するわけですが
そういったこと全てが貴重な経験です。
そもそも普通に海外旅行なんてしたら
できない経験ばかりです。

多分ウチの卒業生達は
海外に行くにしてもツアーとかじゃなくて
自分で宿やレンタカーの手配をして
勝手気ままにウロウロできるんじゃないかな。

そういうのって、経験がある人にしてみれば
当たり前のことなのでしょうけど
やったことが無い人にしてみれば
結構ハードル高いと思います。
そういうのが普通にできるようになるって良いですよね。

そうそう
もし学生の時の自分に何か言えるとしたら

ビビらずにもっと色々やっとけ!

海外に行け!
できればちょっと放浪しろ!

もっとレース頑張っとけ!

って感じかな。
特に海外には、もっと早い時期に行くべきだったと思っています。

ただ、レースやってた当時からすれば
「海外行く金があったら安いバイク買えるじゃん!」
と思っていたので、これは無かったろうな、と思います。

レースと海外は両立しなかったはずなので
これは仕方ないことで、後悔はしていません。
その分、レースで得られることは多かったし。

ただ、確かに言えるのは
学生時分に好きなことを一所懸命やっておいて良かった
ということです。

今だからこそ言えますが
年取ってからデカイことやろうとしても
たぶん無理ですから。
これはもう、色んな意味で。

やるなら「今」です。
「あとで」なんてのは
「やらない」と一緒です。

そういうことを考えても
海外のコンペティションに出ている学生達は非常に羨ましい。

後悔の無いようにやり切ってほしいものです。

これができれば成長するよ

人生は欲にまみれてますな。

本能的な欲求を始め
物欲、我欲、出世欲…
これらの欲を捨てて
無欲になろうとする欲(?)

向上心は大事でしょうけど
これはどういった欲なのでしょう?
どこに向いた向上心なのかにもよるかな。

では、向上心を捨てると何が起きるのでしょう。

場合にもよるでしょうけど
次第に余裕が無くなってきて
終いには最低限生きるためのリソースに対する欲が残るかな。
さすがにそこまでは落ちないか。

さて、大学生は目的があって大学に来ているわけで
もちろん何かしら欲求があるということです。

では、それを強烈に求めるかというと
そんなことは無かったりして
それはそれで興味深い。

欲しいものでも
押しつけられちゃうと嫌になるのですかね。
うん、きっとそうなのでしょう。
やらされてばかりじゃ、うんざりしますよね。

で、そんなことばかりが続くと
それが習慣になってしまって
自発的にやるから面白いことも
なぜか、やらされるスタイルになっていたりしてね。

特に今見たいかコロナ禍の環境では
我慢することも多いでしょうから
どうしてもそんなふうになりがちでしょう。

でもこれ、意識の持ち方一つです。

「やらされてる」

「好きなことをやってる」
にスイッチすることができれば
負荷が負荷ではなくなることもある。

何も学校だけが問題だというわけではないのです。
仕事も同じですよね。

学校だって会社だって
望んでそこにいるのでしょう?

どんな組織でも
どんな環境でも
アラはあるはずです。
一々そういうところにフォーカスしてたら
やりたいこともできませんし
そんなことばかりって気になります。

良いところ
面白いところ
そういうものを見るようにしましょう。
意識的に。

ものごとには必ず多面性があって
一見ダメなようなものでも
必ず美点があります。
そういうところを発見できる能力を磨きましょう。

難しいですけど
日頃からやっていればできるようになりますよ。
これができるようになると成長します。
必ず!