うまくいかない…その時は?

うまくいかないことについて記事を書くわけですけど、別に行き詰まっているわけではありません。

どうもうまくいかないな
と思うとき
一体何が起きているのだろうな
と、ふと思ったのです。

そもそも「うまくいく」って何だ?
という話もあるのですが

うまくいっていない時って
手元の手段とか短期的なことばかりにフォーカスしていたり

長期的に見れば何かの役に立つ経験をしていたりするにも関わらず、あまり前向きではない考え方をしていたり

我欲に基づく考え方をしていることも多いかも

先送りにしていたものから逃げ切れなくなった状況でもそうなりがち

とまぁ、色々考えようと思ったら、いくらでも出てきそうなのですが
結局、コレというものが無かったりもするよなぁ、とも思います。
あったりもするのでしょうけど。

でもね
そもそも、うまくいかないことってダメなことで、損失なのか?
というと、決してそうでは無いわけで。

「なんでうまくいかないんだろう?」と考えて
原因が分かれば修正にトライしてみれば良いし

分からないなら分からないで
何か違う考え方、やり方をしてみれば良い。

どうせ我々は、不確定な未来に向かって
日々新しいことをやっているのですから
分からなくて当たり前
うまくいかなくて当たり前なのです。

マズイのは、うまくいかないことではなくて
その状況にとどまり続けることだったりします。

その辺の価値観の入れ替えをしてみれば
意外とスッキリするものです。

とはいうものの
「現状から変える」というのが
一番難しいことなのかもしれませんけどね。

同じようで結構違う

何が成長の根源かと言ったら
やはり「やりたい」という気持ちだよなぁ、というお話しです。

やりたいことをやるとするでしょう。

すると大抵は、困難に遭遇します。
そこで、どうしようかと考えて
何とかしたいと思う。

この「何とかしたい」の中身が問題かつ重要。

では、やりたいわけでもないことをやるとするでしょう。
分かりやすいところで言えば、学校の課題とか。

で、やはり同じように困難に遭遇します。
「うむむ、分からん」とか。

でも、やらなきゃいけないことなので
何とかしたいと思う。

似たような「何とかしたい」ですが
結構違いますよね。

こっちは義務感っぽい感じです。
「他から課された」って感じ。

やりたいことをやっているなら
「何とかしたい」
と思ったら
狙っていたことを達成するにはどうしたら良いかを考えるでしょう。
つまり「やる」方向で考えます。

で、工夫したりして
やらないと分からないことを得る。
これが成長。

でも、やりたいことでもないなら
手を抜く方向で考えたり
「やらない」方向で考える。
そんなことになりませんか?
私の学生時分はそうでしたけどね。

まぁ、そういう経験も必要だとは思うので
「そんな意味の無いことはやめてしまえ」
ということではなくて

ここで言いたいのは

自発的なもの

課されたもの
では
得られるもの
つまり成長の度合いがだいぶ違いますよね
ということです。

字面では似ている2つの「何とかしたい」ですが、中身は結構違うでしょう?

やりたいことでもない「何とかしたい」の経験ばかりだと
いざ、やりたいことに向き合って遭遇した困難に発生する「何とかしたい」も
やりたいことでもない場合と同じ考え方になってしまいがちです。
人によって程度は違うでしょうけどね。

そんなことは無いだろうって?
いえいえ、習慣ってそんなものです。

学生のうちは言われたことばかりやって
社会に出たらクリエイティブなことをやりたい?

無理じゃないのかもしれないけど
難しいでしょうね。

その理由を分かって欲しくて、今回記事にしてみました。

武器を持とうとしているかい?

やるだけやって、気付いたらこうなっちゃってました。
まぁ、人生なんてそんなものかもしれません。

でも、大体の方向性は決められるはずです。
おおまかなジャンルとか、自身の果たす役割とか。

夢工房の学生達なら、そのほとんどが開発者を目指しているわけです。
であれば、身に付けるべきものがあるわけで、そのためのことを日々ジタバタやっているわけです。

知識が必要なのは当然ですが、その他の大事なことは授業では学べません。
なので、こういった実際にものを作ってチャレンジする活動が重要なのです。

新しいものを作るわけだから、そのためのマインドとかアプローチとか、まぁ考え方と行動ですかね。そのへんが最重要だと思っています。

そういうのは、習慣とか暗黙知とかから構成されるので、言われたことをやるとか、何らかの情報源から得る、なんてことからは手に入れることができないのです。

代表的はところでは…

まず大事なのは想像力。先読みの力。

想像して、ビジョンを思い描いたら、それを具現化するパワーとスピード。

やってみないと分からないことだらけで、壁にぶつかることもしょっちゅう。
なので、そんな時にどうするかというメンタリティ。

開発を仕事でにしたいなら、この辺は当然必要でしょう。

でも、それらは授業では学べないし、知識として知っていても、実践できるわけではありません。

こんなことを日々継続すれば、大抵のことは何とかなっちゃうわけで、卒業生たちがかなり高い確率で開発の仕事に就いているのは当然だと思います。

今、ちょっと過去の実績を見てみたら、何と90%以上が開発の仕事をしています。
自動車が大多数ですが、他にも航空宇宙、鉄道車両などなど。
もちろん開発以外の仕事をしている者もいますが、彼らも立派な仕事をしています。

彼らに話を聞くと、同期入社でこういった活動の経験が無い者に対して、3年から10年は先を行ってると感じるとのこと。

ま、そりゃそうでしょうね。
「武器を持つ」って、そういうことです。