未来予測とその対応 その7

お次はこちら。

・毎日技術に触れているようにしないとイノベーションは生まれない

「技術に触れる」
というと、高度な技術でないと…と思いがちですが
そうでなくともOKです。

何も最新のテクノロジーじゃなくても良いのです。
日々「現物」を見て、触れることが大事。

既存の技術や古来からの技術からも
気付きや学びは得られます。

前職の職場では当初、設計の現場にクルマが置いてありました。
量産車を分解したものだったり
各部を切断して内部構造を見えるようにしたカットモデルだったり。
設計室にですよ。
行き詰まると、そういったものを見て触って脱出口を探したものです。

ものが教えてくれる
という感覚、分かるでしょうか。

人が作ったものは
思い、考え、行動
となって、形になるわけですが

その逆を想像していって
「あ、そうか!」
と、製作者や設計者の意図を知ることができます。
これも一種のリバースエンジニアリングと言っても良いかもしれません。

自分が作ったものを見るなら
やはり、ものが教えてくれます。

「今のお前はこの程度だよ」
と。
作ったものは、作った者そのものです。

最新のもの、未知のものに触れた時の感動も
もちろん大事です。

アンテナを張っておいて
チャンスがあれば足を運ぶ
なんてのも大事ですね。

ネットも良いですが
やはり現物は違いますから。
可能なら現物を直接見ましょう。

ネットで調べたりするときにヤバイのは
余計な面白いものを見つけて
いつの間にか長時間脱線しちゃうってところですかね。

そんなの集中力が足りないからだよ!

ですね。
修行します。

未来予測とその対応 その6

これは重要です。
我々にとっては超重要!

・学生に大学を好きになってもらうことが大事

そう。
大学は、好きなことができる好きな場所であるべきです。

好きでもないことを
無理矢理やらせる
我慢してやる
それが教育である
みたいな価値観には同意できません。

でも、そういうのが好きな人はいるでしょう。
良薬は口に苦くなければ気が済まない人。
そういう人は、気が済むようにやったら良いでしょう。

でも
困難とか失敗は人を成長させますから
というか、そこからしか学べませんから
経験の過程には
山ほど困難と失敗があるべきです。

ちなみに
成功から学ぶことは、あまりありません。
結果として自信が付いたりはしますが。

同じ困難なら
好きなことをやった上での困難でないと。
自ら進んで乗り越えようと思えるものでないと。

自律とか自発とかは
そういったところからしか生まれません。

私にとって会社は
大好きなことができる大好きな場所でした。

夢工房も、そんな場所でありたい。

未来予測とその対応 その5

これはどうだろう?

・私立大学のアドバンテージは、「民間」の気持ちが分かること。
例:私大の先生は、国立の先生に比べてお辞儀の角度が深い。お客さんのためにエレベーターのボタンを押してあげる…など

今どき「お辞儀の角度が」ってのはあまり重要ではないのかもしれませんが
相手に対する心遣いというか
そういう感覚は、私立大学が大事にするべきことでしょう。

国立の大学だからといって
そういう感覚を持つ必要は無い
ってことは無いでしょうけど
要点は国立と私立の対比ではありません。

我々の場合は
脳ミソだけで勝負するのではなく
体を使って、手を動かして
人間性も含めた、いわゆる人間力を磨いて
豊かな経験知を備えた
現場の気持ちが分かるエンジニア
になるのが必須だと思っています。

近江商人の「三方良し」のように
皆がハッピーになる仕事をしないとね。