こうすればうまくいく 6

シリーズ6個目です。

大事なこと、本質的なことは、やはりこれに尽きると思うのです。

  • ポジティブマインド
  • パワー
  • スピード
  • チームワーク
  • フレキシビリティ

そのうえで、というか、前提として

本人が好きなこと、ワクワクすることをやるとか、やっていることを面白く変えていく

これは重要です。

で、内容をよりシンプルにしたいと思っています。
なぜって、その方が成果を出しやすいのはもちろんなんですが、色々やるのは難しいんですよね。
モチベーションが十分高ければ、多くの課題に取り組もうとも思うでしょうが、そうでなければモチベーション自体を上げるとことから始める必要があります。
何かしら成果が出た方が面白くなりやすいですからね。

で、どうしたら良いかというと…

すぐやる

です。

すぐやらないとモチベーションは下がります。間違いなく。
「失敗したくないから」なんて考え始めると、時間がかかってモチベーション下がっちゃうのですよ。
そうなると、ますます時間がかかるようになって、ますますモチベーションが下がるというループに入っていきます。

それに、単にすぐやらないと残された時間が少なくなるというのもあります。
すぐ何かをやったとしても、次に何かしらやる必要があるでしょう。
ブラッシュアップとか、次の仕事とか。
そのための時間が必要です。

多少モチベーションが低くても、やっちゃえば良いのです。
その勢いを維持して、やり続けてみましょう。
玉数打てば、そのうち何かしらうまくいくこともあって、それがモチベーションの源泉になります。
考えるばかりで行動しなければ、そんなことは起きません。

ちょっとくらい知識とかスキルとかが足りなくても、早くやれば不足したものが明確になって、それが必要になった時点で手に入れたら良いのです。

そもそも、なぜ足りないものがあったかというと、「やる前」は、それらの必要性を感じることは無いわけで、本気で手に入れようと思わないのは当然。
そんなものはモチベーションを上げてから手に入れても良いですよね。
というか、むしろその方が良いでしょう。

というわけで、すぐやらないことなんて、結局できないのですよ。
…と思った方が良い。

なので、もっと「すぐやる」に特化してもいいんじゃないの?
というお話しでした。

だからこそ

困難に遭遇せずに
辛い思いをせずに
理不尽なことに向き合わないように

で、
望んだことが容易に手に入るように、誰かにやってもらうとか手伝ってもらうとか

そういうの、理想ですか?

だったらしょうがないのですが、恐らくそれはかわいそうなことです。
だって、困難に遭遇せずに成長することはないですから。

色々知ってるってのは大事なことかもしれませんが、それは能力の一部です。
だって、いくら色々知っていたって、それは「できる」のとは別ですから。
他に発信する「価値」は、「できること」です。
その価値で誰かが喜んでくれるから、自身の存在価値ができあがるわけですものね。

好きなことをやっていても、より上を目指そうとしたら大抵は何かしらの困難にぶち当たりますけど、好きなことなら乗り越える動機があります。
乗り越えたら夢に一歩近づく実感が得られるわけだし。
なので成長しやすい。

というわけで、好きなことをやれているというのは、すでにチャンスの一端を掴んでいると言っても良いのです。

けどね、とはいえやってる本人は大変です。
分かってますよ。そんなのに20年以上付き合ってるのだから。

だからこそ、ギャップを乗り越えて、壁をぶち破ってほしいものです。
その先にあるものを疑うなんてのは、それこそ時間と労力無駄です。

下がったときに試される

何かものごとに取り組むときに、面白かったり困難に遭遇したり、色々あります。大抵は。
面白いことばかりで、困難なんて一切無いことなんて、そもそも大して面白くもならないものです。
何より自分が磨かれないので成長しませんし。
結局、やり甲斐は生まれません。

面白い時なんてのは、うまくいっちゃってるので別に問題にはなりません。
大事なのは、うまくいかないときの過ごし方にあるのでしょうね。
何をやってもダメだ、みたいな時はあるもんですが、それでも逃げずに続けていれば、大抵はなんとかなるもんです。継続は力なりってヤツですね。

昨夜のお誕生日会では、卒業生達とそんな話もしていました。
彼ら、夢工房では夢を追いかけながらも、かなりタフな日々を過ごしていたわけですが、逃げずに踏みとどまっていたからこそ、今は面白い仕事ができている、というような話題が結構出てきていました。

同時に話題に上がったのは、最近は何かキツいことがあると、すぐに「ハラスメントだ」とかそんなことになっちゃうようで、普通にやってたらタフな状況を乗り越えて成長するなんて機会はかなり減ってるようですね。
面白い仕事なんて、大抵は何かしらのキツさとセットになってるもので、だからこそやり切ったときの満足感とか充実感があるのだし。

キツいこととか難しい状況とか、そういうのに遭遇すると「自分には向いていない」とか、何か他のもののせいにしちゃうなんてのは、昨今に限らず良くある話なのですが、そこでの考え方とか選択が自分の未来を決定的にしているのだなぁ、そういうのも才能ななんだよなぁ、なんて思って彼らの話を聞いていました。

ところで、ウチの卒業生達は、機密度の高い研究開発なんかをやって連中が多いもので、仕事の具体的な内容や細部は一切聞けませんし、私もそういうのは聞かないってのが癖になっています。

彼らの話を聞くときに大事なのは、関わっている細部ではなく、どういう気持ちで仕事に向き合っているのか、というところです。
彼らの表情を見たり話を聞いていたりすると、エンジニアって良い仕事だよなぁ、なんて思うのです。

で、彼らの羨ましいところは、自分の現状を一通り話したところで、「佐野先生の頃はどうだったんですか?」なんて聞けるところです。
量産開発はもちろん、運動性能や安全技術、果てはF1マシンの開発まで経験した、世界的に有名な方に、そんな風に気軽に話を聞けるなんて…ねぇ。