withコロナでどうしましょう

コロナ禍は、結局収束なんてしなくて
withコロナの時代になっていきますね。
まるで風邪やインフルエンザとのお付き合い
みたいになっていくのでしょう。

そもそも
昔は風邪だって厄介な病気だったようですし
まぁ、そういうものなのでしょうね。

さて、ではコロナ感染が気にならなくなってきたならば
やはり今まで自粛してきたこと
やってみたかったこと
いろんなことがアクティブに動き始めることでしょう。

みなさんはどうしますか?

夢工房の活動は
どのようになっていくのでしょう。

今は日付が変わる前には帰宅していますが
コロナ禍前は
泊まり込みで作業
なんてのが多かったですね。

やりたい学生には
気が済むまでやってもらいたい
というのが夢工房の方針なので
以前は数週間とか1ヶ月とか
泊まり込んでいる学生がいたりしました。

これ、事情を知らない外部の学生は
強制的に「やらされている」ように見えるらしくて
ここでの活動をしたくて入学した新入生に
「あそこに行ったら地獄だぞ」
なんてアドバイスするケースがあるようです。

私は「帰るな」とか「休むな」なんて
言った覚えは無いのですが

自ら進んで泊まり込んで
頑張り続ける学生がいるなんて
信じられないので
そんなふうに見えるのかもしれませんね。

昨年末だって
学生から
「大晦日と正月もやっていいですか?」
と聞かれて
「え~、31日から2日くらいは休もうよ」
と、そんなやりとりがあったくらいで
年始は3日から活動してました。

恐らく一切の制限無しで自由にやらせたら
本当の年中無休になってしまいそうです。
よくやるわ。

まぁ、彼らの持ち時間は4年間しかありませんから
やりたいことのボリュームと手持ちの時間を考えたら
盆とか正月とか言っている場合じゃ無い
ってことになるのでしょうね。

まぁ、確かに
あれだけのことを「やらされていたら」地獄でしょうね。
もっとも、好きでやっていたって
必ず壁にぶつかるので
楽ちんで楽しいわけではありませんが。

さてさて
withコロナで定常運転になったらどうしましょう?

まずは活動時間のリミッターを解除?

むやみに長時間やっても
ダラダラしちゃいそうなので
ちょっと検討が必要そうです。

それよりも
製作作業とかテスト走行とか
その辺がよりオープンにできるようになりそうだし
何より精神的な抑制が無くなるのはありがたいですね。

やはり心のどこかに「つかえ」がある状態では
全力で頑張れませんから。

私個人としては
可能な限り学生には付き合いたいところではありますが
バイクでのツーリングとか
他にも挑戦したいことがあったりするのですが
学生達が本気で頑張りだしたら
個人的にやりたいことは切り捨てていく方向になるでしょう。

だって、その方が楽しいですから。

燃える心はどうやったら手に入る?

単なるものづくりであれば
好きなことを好きなようにやっていれば良いのでしょうけど
ことコンペティションともなると
そうはいきませんよね。

やはりパッションが
燃える心が必要です。

「燃えろ!」
ったってどうにもなるものでなし
さて、どうしたものでしょうね。

何度も言っているように
環境は重要だと思います。

なので、夢工房は燃える軍団に適した環境にしたい
と思ってはいるのですが
一体どうしたら良いのか?
それだけで良いのだろうか?
それは常に課題です。

そしてそもそも
ここに来る前の環境の影響が凄く大きいことは分かっています。
まぁつまり家庭の影響ということなのですが
それはもう、どうしようもないのかもしれない。

例えば
依存心が強くて自律性が弱いとか
そもそもファイターになりきれないとか
対人関係がうまく構築できないとか

「そんなの大学でケアすることなの?」

と思われるかもしれませんが
「じゃぁ、誰がやってくれるんですか?」
と聞きたいですよ。

あ、勘違いしないで頂きたいのは
上記の問題は、夢工房でガッツリやりこんでいったときに現れる
プラスアルファのようなレベルの話なので
そもそもそれらが全く無くて
どうしようもない状態ということではありません。

もっと先に行きたいので
もっと何とかならないか
ということなのです。

以前の投稿にも書いたように
腹減ってない者に
「ハングリーになれ!」
ったって、そんなのは無理ですからねぇ。

本人には、自分で勝手に
もっともっと燃え上がってもらわないと。

そうすると
もっともっと面白くなる
ってのは、やったことがなければ分からないことで
その辺を理解させるのは難しいですね。

技術と心

昨年亡くなられた京セラ創業者の稲盛和夫さんといえば
生前「利他の心」の大切さを説いていました。

もうずいぶん前のことですが
経営の神様のような稲盛さんの著書を読んでいて
「これだ!」
と思いました。

このワードで
仕事に関するモヤモヤがスッキリしたことを思い出します。

利他心って物事がうまくいく原理原則ですから。

会社の経営のみならず
我々皆が心がければ
あらゆることがうまくいくに決まっています。

「自分が食うために」やっている利己的な仕事は
うまくいかないに決まっているでしょう。

そんなことは
その仕事の成果を受け取る側になって考えてみれば
当たり前の話なのです。

そんな当たり前のことを
仕事をする側も
その成果を受け取る側も
気付いていなかったりするのです。

ストレスが溜まる職場は
大抵が利己的な価値観が充満していたりするものです。
自己の利益とか保身とか。

技術を学ぶ大学で言うなら
技術は他を利するためにある
こう考えて良いと思います。

これまた当然のことです。
人の利とならない
つまり人の役に立たない技術なんて
存在価値は無いですから。

こんな先行きの読めない時代になると
不安や恐怖から
ついつい自己の保身を動機とした
考え方や行動を取りがちになるかもしれません。

でも、人は自分で自分を守れません。
自分を守るためのリソースは
自分では作れないのです。

社会で生きるとはそういうことでしょう。

仮に
本気で自分を守るために
独力で原爆を作ったら破滅しますし

自分が最大限に楽で儲かるような仕事をしょうとしたら
うまくいかないことは目に見えているでしょう。

利他心で行動するからこそ
結果として価値が認められたりするわけですよね。

では、教育機関はどうあるべきか。

まずはお勉強をして、後に心を…
というアプローチはたぶん難しいのではないか
と思っています。

本当は
まずは心を…
が理想なのでしょうけど
今やそういうご時世ではないようです。
多くが目に見えるものしか信じませんから。

でも、その「目に見えるもの」は
心が作り出しているのですけどね。

なので夢工房では
チャレンジを通して
心と技術を同時に学ぶようにしたいのです。

それこそがチャレンジかもしれませんが。