学びについて考える

「学び」なんて言うと、定型的な知識の獲得だと思われがち。
つまり「知る」ということですね。

で、十分に知ったら実践しましょう、なんてことにしたいのですよね。
何のためかというと、失敗しないために。

なるほど。

では、その逆を考えてみましょうか。
どういうことかというと…

十分知る前にやる
です。

まぁ、この場合の「十分」ってどの程度なの?ってのもありますが、それすらも十分考えないという前提でいってみましょうか。
思い付いたらやる
くらいで。

すると何が起きるか?
それこそ考えるまでもないかな。

失敗しますよね。

ここで大事なのは何か?
失敗したということじゃないのですよ。

「あぁ、こうすると、こういうことが起きるんだ」
というプロセスを知ったということです。

あまりに考えが浅くてうまくいかなかったのであれば
「あぁ、もっと考える必要があったのだな」
ということを知ります。

この「やって」「知る」のセットこそが学びです。
そして、このやるための知識、やって分かったことこそが、生きた知識です。
で、知ったことを次回の「やる」に活かして、さらにその先を知る。
その自発的な学びのループを回していくことが重要です。

このループを回し続けるモチベーションが重要なので、魅力的な高いゴールの設定をセットで考える必要がありますけどね。

学びって、他人から言われて覚えたことや、指示されてやることではありません。
そういったことが将来どれだけ効果的に活かせるかってのは大変疑問です。
「言われたことをやる」という原理で動いていると、心の片隅に「できればやりたくない」が発生しがちです。そんな気持ちでは過去の経験を活かすなんてできません。
さらに言うなら、自発的に学ぶサイクルを持たずに社会に出てしまうのはどうなのでしょうね。

対して、自らゴール到達のために必要性を実感して知識を獲得し、それを実際に活用した一連のプロセスや、それによって得られた知識や自信など、これらは社会に出ても、どのような業種についても、きっと有効なんですよ。
そして、一番価値があるのは「やらないと分からないこと」です。