オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 1 Melbourne to Stawell

ビクトリア州の州都であるメルボルンに到着しました。
南半球にあるオーストラリアの季節は日本の反対。8月は冬です。場所にもよりますが。

というのも、南に行くほど南極に近くなって寒いわけですが、北の方は赤道に近いので熱帯なのです。
南半球では、北向きの家は日当たりが良いんですよ。ピンときませんよね。

メルボルンは、オーストラリア大陸の南端の方で、沖にはタスマニア島がありますが、その先は南極大陸です。
ただ、冬で寒いとはいうものの、日本の東北地方や北海道のように雪が降ったり霜が降りたりするほどの寒さでは無いようです。

メルボルン国際空港着陸直前
あまり冬といった感じではないですね

メルボルンの湾近くにあるレンタルバイクのオフィスまでUberで移動して、私はBMWのR1250RTを、弟子はヤマハのV-Starという650ccのクルーザーを受け取り。今回は日程的に余裕がないので、初日から走行を開始します。

何せ本来の出発地としたかったアデレードではなく、メルボルン出発になってしまいましたから、1日でも稼いでおきたいのです。

初日の目的地であるストウェル(Stawell)までは232km
まぁ、初日は自身の慣らしということで、こんなもんでいいでしょう。

途中、パーキングエリアやレストエリアに停まったりして…

ストウェルのモーテルに到着。メインストリート沿いです。

メルボルンを出たあたりは気温は16度程度でしたが、その後はどんどん下がって、ストウェルに着いた6時ちょっと前で13度。この辺は標高が高いせいで少々寒いです。
明日の朝は気温一桁の予想。
冬装備ではないのでキツイですが、明日の目的地であるアデレードを過ぎれば気温は10度後半になる…のを期待してます。

ちょっと分かりにくいですが、オーストラリアの典型的なモーテルです。

明日はアデレードまで490kmの移動です。

オーストラリア大陸縦断2023 出発

いよいよオーストラリア大陸縦断を開始します。

メルカトル図法による歪みを無くして、日本とオーストラリアを比較するとこんな感じです。

Webサイト「The True Size Of …」による比較
https://thetruesize.com/

意外と日本は大きいのです。

埼玉から北海道の最北端
埼玉から九州の最南端
それぞれ約1,500kmですので、最北端から最南端を埼玉経由で移動すると合計3,000kmです。

対して、アデレードからダーウィンまでは同じく3,000km。

ほぼ同じ距離なんですよ。
メルカトル図法で見ると、日本って小さい島国だな、なんて思いますが、意外や意外。
ヨーロッパ諸国に比べても、思いのほか大きいんですね。
他の各国の比較は、上図のキャプションにあるリンクからお楽しみ下さい。

今回の縦断はメルボルンからアデレードを経由してエアーズロックに立ち寄ってダーウィンまで北上する4,300kmを走行予定。

ルートはこんな感じ。

縦断どころでは無いですね。単純にアデレードからダーウィンまでの距離に対して、1,000km以上超過してます。
横断すると4,000kmなので、それよりも長い。

これを日程を気にすること無く、気ままに走ることができれば、それはもう楽しいツーリングなのかもしれません。

いや、どうかな。
環境が過酷で単調でしょうから、一概にそうは言い切れませんね。
いずれにせよ、冒険みたいになっちゃうと思います。

ともかく、帰りの航空便は決まっちゃってるので、何がなんでも飛行機に合わせて現地到着する必要はあります。
というわけで、これは楽しいツーリングという認識ではなく、チャレンジであり、修行という分類にしています。
最近では、バイクに乗るたびにこんなことばかりやっている気がします。

スケジュールは以下のような感じです。

8月7日(月) < 本日
成田から出国、台湾経由でオーストラリアのメルボルンへ

8月8日(火)
メルボルン到着、レンタルバイク受け取り、走行開始

~大陸縦断~

8月17日(木)
ダーウィン到着バイク返却、国内便でメルボルンへ

8月18日(金)
メルボルン到着、同日の便で台湾へ

8月19日(土)
台湾到着

8月20日(日)
台湾出国、帰国

と、こんなスケジュール。

今回の修行では、なんと同伴者がいます。
何気なくこの計画を話したところ「行きます!」と。
こんなのツーリングと言うより修行だぞ。ご家族はなんて言ってるの?と聞くと「借金してでも行け!って言ってます!!」ですって。
うーむ、正しい判断ですね。というか、凄い一家だな。
たぶん大物になる人って、こうやって成長していくのでしょうね。

実は、事前に彼女のポテンシャルを見るために、練習という名目で確認をしてます。
現地で動けなくなっても助けてあげられませんから。
内容は、高速道路を使った青森への日帰り往復。彼女は都内に住んでますので1,500kmほど走行することになります。
途中、給油とか食事で止まることはありましたが、ほぼ18~19時間走りっぱなしで見事完走。
これ、250ccでやっちゃいましたからね。普通は往路の途中で音を上げるところです。
もう何の文句もございません。

まずは成田からLCCのScootで台北まで向かいます。12時20分に発って、台北の桃園空港には3時間半くらいで到着。
その後は台北の市街地へ行って、ちょっとウロウロして空港へ戻りました。

台北からメルボルンへはチャイナエアラインです。台湾を代表する航空会社、フラッグキャリアってヤツですね。
出発は23時30分、明日の10時45分にメルボルンに到着予定です。

鈴鹿8耐

鈴鹿サーキットで行われる日本最大のオートバイのレース
鈴鹿8時間耐久ロードレースのことです。

今日、8月6日が決勝でした。

夢工房からは5名の1年生が、元世界GPライダーの上田昇さんが監督を務めるTEAM FRONTIERのクルーとして参加させて頂きました。
プロのレーシングチームでのインターンシップ、つまりレースの修行ということです。

前列と左の方の5人が夢工房の学生達
一番右が上田昇さん

鈴鹿8耐は、コロナ禍によって2021年、2022年と2年連続で中止となり、昨年は開催されたものの、外国人ライダーの入国ができず、外国人ライダーを擁するTEAM FRONTIERは出場できませんでした。

夢工房からは、上田さんとのお付き合いが始まった当初から、学生達をチームクルーとして加えて頂いて、プロのレースの現場での経験を積ませて頂いています。

これによって学生達は、単に憧れているだけではどうにもならんという現実と、勝つためにはいかに考え、いかに動くべきかという基本を学んで、それらを夢工房で展開・共有するということになります。

鈴鹿8耐には、メーカー系のいわゆるワークスチームなども出場していますが、TEAM FRONTIERはプライベーターではトップクラスの実力を持ちます。

今年は満を持してニューマシンを投入しての参戦となりましたが、少々残念な結果となってしまったようです。
ただ、ラップチャートを見る限り、かなり高いポテンシャルを持っていることは明かなので、来年以降はマシンも熟成されて、かなり良い結果を期待できそうな気がします。