オーストラリア大会キャンセル

Formula SAEのオーストラリア大会は、夢工房の学生達が過去20年において最も重視してきたイベントです。

今年も12月の遠征を目指してマシンの開発を進めてきましたが、マシンの発送に開発が間に合わないことが明確になったため、残念ながら本日遠征の中止を決定しました。

応援して下さっていた皆様、ご協力頂いた皆様には、大変申し訳ない限りです。

輸送費の大幅な値上がりによって、スポンサー獲得活動に大幅に時間を割くことになった事による開発の遅れ。土壇場になって多くのメンバーがコロナに感染したことによる開発の遅れ。
他にも色々と原因はありますが、言い訳のようになってしまいます。

この活動は学生主体でやっていますが、もちろん私の指導力不足もあります。

当事者の学生達自身が最もショックを受けているとは思いますが、遠征中止を決定した本日から、中止に伴う対応の検討と、今年の活動に対する評価、来年に向けた計画を開始しました。

もちろん今夜は評価会という名の反省会を実施したわけですが…不謹慎かもしれませんが、やっとスタートラインに立てた気もしています。
人は難しいです。

クジ引き人生からの脱出方法

「言われたことをやる」
という行動原理は受け身で
「消極的」ということです。

受け身だと境遇に甘んじるしかないのは当然で
自分に降ってくるものを受け止めるしかありません。

自分に降ってくるものは
良いこともあれば悪いこともあるでしょう。
その確率は、自分以外の要因で決まる
クジ引きのようになってしまいます。

仮にその確率が一定だったとしましょう。
すると、経験できる良いことの数は
自分に降ってくるものの数に対する確率に準じた数しかありません。

良いことの数を増やそうとしたら
自分からアクションを起こして
事象の数を増やせば良いのですね。

降ってくるものを受け止めるのをやめて
自分から掴みに行きましょう。

もちろん一時的に良くないことの数も増えるでしょう。
経験の数自体が増えるのですから。

でも、数を重ねることによって
その経験を活かせるようになるから
それによって確率を変えることができます。

でも、受け身(消極的)でいる限り
数も確率も変えることはできません。

それで良いのか嫌なのか
嫌ならどうするのか
ってとこですね。

基本的には

前向きに明るく
早く(速く)いっぱいやりましょう

つまり「積極的」にいきましょう
ということです。

これでうまくいきます。

フレキシビリティ

前回は大艦巨砲主義を例に挙げましたが
言いたかったことは
フレキシビリティ(柔軟性)は大事だよね
ということなのです。

実は大戦時、大艦巨砲主義は根強かったのですが
その一方、日本の航空技術はかなり進んでいたのですけどね。

さて、フレキシビリティが大事なのはなぜかというと
世の中何が起きるか分からないからです。
それはもう、自他を含めて。

何が起きるか分からないのに
あらかじめセットしたゴールに到達したいなら
その状況に応じてやり方を変える必要が出てきます。
ゴール達成のためなら手段に拘る必要はないのです。

でも、変化には勇気が必要です。
そのための労力も必要になるでしょう。

過去の成功体験があれば
それはリアルな実例であって
その通りになって欲しいという願望どころか
そうなるはずだという思い込みを強化します。
自らあえてそれを否定するのは難しいでしょう。
(成功体験は心を支えてくれますが
具体的にそこに拘りすぎると危険です)

いわゆる一般論があったとしたら
それが安全で確実という先入観があるでしょうから
それを疑って変化させるのは難しいかもしれません。

さて
「言われたことをやる」という経験ばかりだと
フレキシビリティは発揮できません。

「言われたこと」が手段であり目的化しているので
遠くにあるゴールは見えていません。

なので、手段を固定したいという考え方に
場合によっては手段のためにゴールを動かす
ということになりがちですよ。
というお話しなのです。

学校教育で得られたことをベースに
言われたとおりにものごとを構築していくということになると
与えられた手段を選択的に構築することになります。

すると、できあがるものは
「こうなっちゃいました」
となるでしょうね。
そこに本来のゴールはありません。

ただ、フレキシビリティを発揮するには
そのための材料が必要です。

なので、日頃アンテナを張って情報収集するとか
色んな事をやってみる
なんてことが効いてくるのです。

学校での勉強は
本来そんなふうに材料として使うもので
それそのものが何かを成す
なんてことはそうそうありません。

こんな事を説明すると
勉強ができるのと仕事ができるってのは別だよね
というのが理解してもらえるのではないでしょうか。