大事なのは「すぐやる」ことだった

まずは小さなことでも良いので
取りかかって
小さな結果を出すこと。
多少出来が悪くても
最初は仕方ありません。

出来が悪くても
すぐにアウトプットして磨いていけば
大抵は何とかなるもんです。

「できた」
という感覚は自信に繋がって
次の行動に結びつきます。

良く
「小さな成功体験を…」
とか言いますけど
「成功」
なんて程のことでなくても良いのです。

むしろ、最初からレベルの高いものを
一発で仕上げようとか思うと思いとは逆に
ドツボにはまることが多いですね。

見えないほどの成長でもかまわないので
小さなことでも
大したことでもないことでも
すぐにやることが大事だったりします。

小さな大したことでもないことは
ついつい先送りにしがちです。

でも、それが未来に積み重なって
いずれは処理しなければならない時が来ますし
小さなことでもやらなければ
少しも成長しません。

でも、周囲からの期待は
経過した時間相応に大きくなって行きます。

先送りにして成長していない自分が
いずれは、溜まりにたまった「先送りにしたものたち」と
対峙しなければならない時が来ます。
たぶん、その時は
逃げるか諦めるか
そんなことになるでしょう。

一見つまらないことでも
すぐやるヤツは成長しているなぁ
なんて
そんなことを学生を見ながら考えていました。

できるようになるのに
知能とか学力とか
あまり関係ないんだなぁ
とか
元気とか愛嬌とかって
やっぱり重要なんだなぁ
とか。

でも、「すぐやる」って
言うほど簡単じゃないですよね。

デカイ壁が見えてきた

夏もこの時期になると
夢工房内のプロジェクト活動も大詰めを迎えます。
授業が始まると活動時間が
めっきり減ってしまいますからね。
今のうちに進めておかないと。

でも、今年はコロナ禍の影響もあり
十分な活動ができているとは言えない状態です。
思った通りには行っていません。

反面、欧米では様々なアクティビティが再始動しており
日本もボチボチ復活か…
というところで、今回の感染拡大。

世界的に非常に微妙な状態になっています。

大会はやるのか、やらないのか微妙な状態。
そして
自分達の活動は思ったように進んでいない。

ちなみに
レーシングカーではFormula SAEのオーストラリア大会は
現在、12月に開催する方向で動いています。
しかし、オーストラリア国内でロックダウンに対するデモがあったりして
これまた微妙な状態です。
しかし、世界最大規模のドイツ大会は開催されました。
日本大会は、車を走らせるイベントはキャンセルの方向ですね。

模擬惑星探査機は、アメリカの大会が中止。
代わりに9月に静岡でイベントが開催されますが
これも感染拡大の状況次第。

エコランは、開催クラスを絞って10月に実施。

何度も言いますが
学生達の準備は十分ではありません。

この状況に対して
私がどう思っているかというと…

チャンスだと思ってます。

勝てるチャンス
と言う意味ではなく
彼らが成長するチャンス
ということです。

こんな難しい状況は
そうそうあるものではありません。

思い通りに行かなかったのは
今年に限ったことではありません。
去年も同様です。

なので、技術的には長期間停滞していた
ということです。
さらに、人材育成や継承も停滞していました。
もちろん、困難な状況下で頑張ったのですが
そんなのは十分とは言えません。

ひょっとすると
本当の困難は、この後に来るのかもしれませんし。

でも、このでっかい壁を乗り越えて
次の成長に繋いでいけたら
きっと凄いことができると思っています。
試されてますね。

おかげさまで、私は大事なことが色々見えた貴重な期間でした。

維新に思う

「維新」って、たまに聞いたりしますが
その意味を理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

辞書で引くと

すべてのことが改められて、すっかり新しくなること

と出ていたりしますが、ピーター・ドラッカーは
明治維新は日本における奇跡だとした上で

目的と方法のどちらか一方を維持し、他方を変えるやり方

と紹介しています。

革命は、目的と方法の両方を一新するが
その後には混乱しかない
と。

さて、その明治維新は何をやったのか?

簡単に言うと
幕府を倒して
それまでの武家社会をやめて
近代化をして
天皇を国民を総べる中心とした
そんなところでしょうか。

学生時分、私はまったくと言って良いほどは歴史に興味がなかったので
社会人になってから本を読んで勉強してるのですが
自分の興味に従って知識を得るってのは楽しいものです。
まぁ、必要なものを得るってのは往々にして楽しいのでしょうけどね。

さて、明治維新では王政復古が行われて
その際に「五箇条の御誓文」が公布されました。

この内容は、聖徳太子によって施行された日本初の憲法
「十七条憲法」に似てるなぁなんて思うのです。

特に冒頭

十七条憲法 の
「和を以て貴しと為し」
が、何となく
五箇条の御誓文 の
「広く会議を興し、万機公論に決すべし」
「上下心を一にして、さかんに経綸を行うべし」
に通じるところがあるなぁ
なんて思ったりするのです。

これらは冒頭にあるのですから
もっとも重要なところなのでしょう。

で、これは以前にも触れている神武天皇の建国の詔に通じるところがありますよね。
とすると、維新は日本建国のコンセプトに立ち返っているということになるのでしょう。
目的は変えずに、手段をガラッと変えたってことですね。

そういう意味では、日本は本質的なところはブレずに
ずーっとやってこられたわけで
それはこの建国の詔が
いかに当を得ていて素晴らしいかったか
ということでしょう。

さてさて
行くところまで行って
このやり方じゃ、もう続かんぞ
ということになれば
色々変えざるを得なくなるのですが
日本のスタイルとしては
革命じゃなくて維新ということになるのでしょう。

そうなっても、コンセプトが良いので
原点に立ち返れば、きっと道は見えるでしょう。

そんなことを考える日曜日でした。