うつむいて反省なんてしなくて良いんだよ

真面目な学生がうまくいかない理由を一つ発見しました。
最初に理由を言ってしまうと

ダメなところにフォーカスするから
です。

教員は学生に対して
いわゆる「ダメ出し」をすることが多いのですが
「ダメだ!ダメだ!」だけじゃなく
「こうしたら良いんじゃない?」
までアドバイスして、その時の反応で
どうなってるかが分かったりします。

「あ、そうか!」
ってなるか

「う~ん…」
ってなっちゃうか

反応が
「 あ、そうか!」
の場合は、新しい発見をして
「そちらに行きたい!」
という意思が働いています。
新発見の「行きたい方向」にフォーカスしてるから大丈夫。
新たな気付きに対してトライするでしょう。

「う~ん…」
の場合が問題で
アドバイスに対して本人が納得できていないなら
納得できるように話し合えば良いのですが
納得していて、かつ
「う~ん…」
の場合の多くは
指摘された、自分がやらかしてしまった(と思っている)
ダメなところにフォーカスしている可能性があります。

心情としては
「ダメなことをやってしまった」
「ダメなところを直したい」
ってところなんでしょうけど
いかんせんフォーカスしている先が「ダメなところ」なので
無意識にそちらに進んでしまって
次も同じことをやってしまう可能性があります。

まさか?同じことはやらんでしょう?
と思うでしょう?
無意識は、良いとか悪いとか判断できませんから
フォーカスしている方に向かってしまう可能性があるのです。
自分でも「嫌だ」と思っているのに繰り返してしまう
そんな場合は、まさにそういうケースでしょうね。
なんか皮肉です。

いわゆる、おとなしい良い子は
やらかしてしまうことに対する罪悪感が
強かったりするのでしょうね。

推測ですが、過去のやらかしに対して
いわゆる「お前、反省してんのか!」的に
やり込められた経験があるのかもしれなくて
その時に、問題そのものにフォーカスして
うつむいて思考停止していたなら
今も条件反射的にそういう反応をしている
可能性があるのではないかと思います。

まぁ、色々なケースがあるのでしょうが。
そんなこんなで
問題そのものに集中してしまうのは、よろしくないことです。

問題にフォーカスして、それを良くしようとする
そういうのも必要で、大事だとは思いますが
それができる人間と
苦手な人間がいるってことです。

うまくいかない時に
うまくいく方にフォーカスするか
うまくいかない理由にフォーカスするか
この辺がどうにかなるのかな?
切り替えられるのかな?
というのが興味深いところ。

エンジニアを目指すなら
失敗した時が成長するチャンスなのだから
その辺を解決できたら最高なのです。

正直なところ
どうせ皆、違う特性を持っているのだし
同じような方向に成長なんてできないのだから
そもそも持っている特性を有利に使う方法が
きっとあるはずで
それが戦略的にベストなソリューションなのでしょうね。

やはり心が大事なのでした

どうもアレですね
理系の世界にいるからかどうなのか
どうも理屈によって色々なものが決まって
それで人が動くと思いがちですが

人は理屈では動かない

それでも、理屈で人を動かそうとしますよね。
正論を唱えれば動いてくれるんじゃないかと。
このブログもどうなんだ?って感じですよ。

「これがこんな風にできると
こんなに良いことがあるよ!」
(もしくは、できないとこんなに恐ろしいことになるよ)
なんて外部から働きかけたら人は動くか?

動くこともあるけど
動かないこともありますね。

何でかというと
そもそも人を動かしているのは何かというと
感情(心)だからですね。

理屈を自身の価値観に照らして感情を動かすなら
結果として人は動くのでしょうけど
そこに至らなければ動かない。

親や先生が
「勉強しなさい!」
なんて言っても
心が動かなければやらんですよね。
自身、勉強しなきゃいけないことなんて百も承知
でもやらない。

同様に
他人に正論ぶつけても
実行するかどうかは別問題。

なので、言っていることが正しいかどうかなんて
そんなことは問題ではないのですね。

皆分かっているはずです。
「分かってるんだけどね~」
って思っているもんね。

なので考えるまでもなく
大事なのは心なのですけどね。

その辺を重視して
伸ばしたり鍛えたりってのには
意外と無頓着ですよね。

まぁ、これといった答えのない世界なので難しいのでしょうけどね。
でも、ジタバタすべきだと思うのです。

で、夢工房は日々試行錯誤しているわけです。

ピンチで自律性が鍛えられたりしてますよ

最近は、コロナのワクチンに伴う懸念や陰謀論みたいのが話題になってるようですね。

あとは、そもそもCO2による地球温暖化なんて嘘っぱちだとか。

そういうのって、全く気にならないわけじゃないけど
あまり気にしてません。

だって、そんなの本当のところ分からないもん(笑)
情報なんていくらでも操作できるし
物事なんて、どういう見方をするかで
かなり解釈を変えることができるし。

なもんで、全く興味が無いわけじゃないけど
そういう話題に執着はしません。

「ネットに出てたから」
とか
「テレビで言ってたから」
とか
そんなのに一々振り回されてたら全く面白くない。

まぁ、そういうことに関しては
人に迷惑が掛からないように
できるだけ物事が良い方向になるように
自分で判断して行動するしかないと思ってます。

情報の入手は大事だけど
それに振り回されたら行けません。

具体的にはCOVID-19に関しては
感染、拡散を予防するような行動が大事なのは間違いないでしょう。

CO2に関しては、排出抑制に関する意識は大事だとは思いますが
むしろ大事なのは、環境を良くしようという意識や
化石燃料は有限だということを意識しておくことかなと思います。

あとはもう、自分のやるべき事をやるだけです。
自分にはどうにもできんことを
クヨクヨしたり怒ったりしてもしょうがないですから。

で、自分は何をすべきかというと
今後、少しでも世の中のお役に立てるような
エンジニアの卵を育成しておくことに尽きるのです。

そのために夢工房は何をしているかというと
教えない
のです。
まぁ、ものにもよりますけどね。

彼らに教えたり、具体的な指示を出して
それによって行動するようにしたら何が起きるでしょう。

たぶん、言われたことをやります。
うまくいけば、言われたことができるようになります。

でも、それを継続すると
言われたらやる人間と
言われるのが嫌でやらない人間
ができあがります。

いずれにしても
自分で考えることができなくなってしまうし
自分の考えによって行動するなんてのは
到底できるようにならないでしょう。

それに、年がら年中
彼らにやるべき事を指示するなんて無理です。

何より、もし彼らが指示によって動くとしたら
それは単に私の頭の中にあるイメージが形になっただけで
そんなのは全く面白くありません。
驚きも感動もない。

それに
「言われたらやる」
みたいな人間を量産して
彼らがドバドバ会社に入ったら
指示を出す先輩や上司はどうしたら良いのでしょう。
ただでさえ忙しいのに
新人達の仕事のお膳立てに凄まじい労力が必要になります。
職場に人を増やしたら生産性が下がる
なんてことになりかねません。
何より、そんなの面白くないよね!

というわけで
彼らの頭に知識を突っ込むというのは
夢工房の役割ではないので
彼らが自ら高いレベルの知識や技術を掴みに行くような
マインドを育てる必要があるのです。

でもそれって、これと言った方法があるわけで無し
なかなか難しいし、継続するのは大変なことです。
ここまで行けば完成!
なんてことも無いですしね。

やってる本人は、もっと大変かでしょうけどね。

でも、学生達の日々の成長は目を見張るものがあって
これがなかなか面白い。

コロナ禍だと、本来やるべき事が普通にできないもんで
色々工夫する必要があるのだけど
それがまた良いのです。
皆が自律性を持って工夫する必要がありますから。

振り返れば
海外遠征の時にアメリカの同時多発テロが起きた時や
SARS騒ぎがあった時
そんな時ほど学生達の成長は著しかった気もします。

そんなの無くても結構成長しちゃいますけどね。

ともあれ、想定外の出来事は
人を成長させるのですね。
そんなことを日々実感してます。