価値観が未来を決める

価値観については何度か書いてきました。

やはり判断や行動の根源には価値観があって
それに基づいた損得勘定のようなものが働いています。

自分にとって、何が損で、何が得なのか
本当に欲しいものは何なのか
自分にとっての価値とは何なのか

それは人それぞれでしょうけど

もし、普通でないことを望んでいるなら
普通の価値観を持っていたら実現できません。

普通の価値観による普通の行動は
普通の結果をもたらします。
当然です。

普通の価値観で
ハードにプッシュしたらどうなるでしょう。
凄く普通になるかもしれませんね。よく分かりませんが。

一応言っておきますが、たぶんこれは優劣の話ではありません。

さて、タイトルを「価値観が未来を決める」としちゃいましたが
「価値観がゴールを決める」という側面もあって
「ゴールが価値観を決める」という側面もあると思っています。

つまり、「ゴール」と「価値観」は、相互に影響を与えていて
その辺をいじり回していると、グルグルとループしながら
グングン上昇していくことがあるなぁ
なんて考えているのです。

あ、これはリスクを払うことを承知で考えられる場合です。
リスクを回避する方向で考えると…

グルグルとループしながら
どんどん下降していっちゃうのではないかな。
たぶん水平飛行をしたいのだろうけど
実はそれは凄く難しいことですから。

飛行機やクルマなどでは、風などの影響などを
「外乱」と呼びますが

外乱って読めませんからね。
風なんかは目に見えない。
その読めないものを相手に安定させようなんてのは
はっきり言って無理でしょう。

ちょっと専門チックな話になりますが
中立状態で安定させるって
制御的には難しいことなんですよ。

どちらかに振ってしまった方が制御はしやすいのです。
人も同じでしょう。

頭が良い人の弱点を突く基本戦略

そもそも、「頭が良い」って何なの?
という話もあるのですが…

いわゆる「頭が良い人」って、色々考えるのが得意な人ですよね。
そんな人には弱点があります。
それは…

チャレンジする際に
リスクについて考えすぎてしまうこと
です。

本人にとって、それは当然のことなのでしょうけど
それはつまり、失敗についてフォーカスするということで
残念なことに
失敗にフォーカスすると、それは
高確率で実現してしまいます。

その理由は、無意識は良いとか悪いとか、損とか得とか
そういうものを判断できないので
ご主人様(本人)が失敗について考えていると

「OK!任せとけ!
オマエ、そこに行きたいんだな!」

と、それを実現するために動き始めるのです。

この一連の流れによって得られた望まない結果によって
リスクのもたらす悪影響に、強力な説得力が付加されます。
「失敗はダメなことだ!」
と強力な印象が得られるから。

すると、ますますリスクを避けたくなって
ますますリスクにフォーカスするようになります。

なので言いたい。

馬鹿になれ
と。

これ、どういうことかというと
勇気を持とうよ
ということなのですが

残念なことに頭の良い人は
「馬鹿」と呼ばれるリスクを嫌います。

そう
馬鹿野郎は、彼らにできないことで勝負できる可能性があるのです。

何も他人の物差しで勝負する必要はありません。
自分の物差しを作れば、それは
個性とか独自性と呼ばれます。

それを優位性にできるかどうかは自分次第。

それはリスクが大きいって?

それは良かったですね。
そこには価値があるかもしれないってことです。

何のための学び? 環境が大事

ぶっちゃけ私の大学は、ずば抜けて勉学のレベルが高いわけではありません。
そもそも実践力重視の大学で、「勉強さえできればいいよ」という訳ではありませんから。

その「実践力」は何かというと、細かいところでは色々あるでしょうけど、大事なものの一つが創造性。クリエイティビティでしょう。
そしてもちろんこれは「やる」を含んでいます。
考えているだけでは何も起きませんから。

特に夢工房であれば、彼らのほとんどはエンジニアを目指しているのですから、なおさらです。

では、クリエイティビティを養うためにはどうしたら良いか。
これはもう、日々考えています。
そして機を見て色々試しています。
もちろん試しても外すことは多い、というか、外れる方が多いかもしれませんが、かと言ってやめるわけにはいきません。

とにかく経験の数を増やすことが重要なのですが
その前提として大事なのは…

やらせないことです

別に禁止するってことじゃないですよ。
「やれ」と言うことによって行動を促さないという意味です。

おそらく多くの人が誤解しています。
「やれ」と言われてやらされて、そのやっていることが好きになることなんてほとんど無くて、逆に嫌いになったりすることの方が多いでしょう。
嫌いなものなんてうまくいくわけないのですよ。

嫌いなことばかりやっていたら、そりゃぁ失敗したくありませんよ。
そもそもやりたいことでなくて、さらに失敗したくないということになったら、最高の選択は「やらないこと」です。
ノートライ・ノーエラー
これは最悪です。

じゃぁどうするか?

ここが難しいところです。
が、現状では、夢工房のスタイルは案外理想に近いのではないかと思っています。

授業ではなく、クラブ活動でもない。

これ、何が良いかというと…

もし授業だと、やらないと単位を取れないわけですが
これは、やらされている状態に極めて近い。というか、ほぼイコール。
なので、なんとか単位を取れる最低限を目指すことになるでしょう。
そしてもちろん失敗を恐れる。

クラブ活動だと、一見自由にやれて良さそうですが、やる自由があるけど、やらない自由もあるというか、緩さを許容してしまう。

「好きなことやるのにシビアにやる必要あるの?」
と思う人は、緩いことをやっても、何ら問題ないのですが
夢を実現するとなると話は別です。

やはり本気じゃないとね。
本気でやりたい、と思える環境が重要なのです。
そしてそれは、教員だけで作れるものではありません。