こうすればうまくいく 11

行動を起こすまでが速い

これは絶対条件だ!
といっても良いほど自信があります。

自分の経験からもそんな気がしていましたが、それに加えて当研究室に所属した学生達の動向を振り返ってみても、それは実感できます。

今まで、クルマの頂点F1に2名、バイクの頂点MotoGPに2名の開発者を輩出しましたので、これは間違いないでしょう。

うまくいくヤツは、すぐやる。

「好きなことだから早くやりたい」
そういう気持ちが強いのでしょうね。
そして行動力もある。

まだあります。

ゴールに向けて行動するとき
つまりチャレンジするときに不足があるのは当然です。
なので…
現状の把握ができて、ゴールまでのギャップを把握できる
そういった見積もり能力というか、想像力も大事。

不足していること、つまりプロセスにおいて必要なことは、やりながら手に入れていく
そんなダイナミックさも必要。

準備万端整えて、石橋を叩いて…
というタイプは、やりたいことができずに時間切れになることがほとんど。
大抵は、考えているうちに時間切れになります。

だって、やらなきゃ分からないことなんて、考えても分かるわけないのです。

あとは

変化できる+頑張り続けられる
という感じかな。
ダメなら変える。
そして継続する。

これ、好きなことをどうしてもやりたいから、そうなるのでしょうけど。

変化しない+頑張り続ける
いわゆる一本調子なやり方は、いつか折れる。

だって、ダメなやり方でハードにプッシュしても、結果は変わらないのですから、継続できるはずはありません。

そもそも、好きでもないことは本気でプッシュできないし、継続は難しいわけで、やはり好きなことをやるってのは最重要なのでしょうね。

「好きこそものの上手なれ」
って言うじゃないですか。
みんな、それ信じてないのですかね?

学生達を見ていると
やりたいことを我慢しすぎたり
やりたくないことをやらされすぎたり
そういう経験が多いと、とても難しいことになるのだろうなぁ
なんて思うのですよ。

そういうの、一般的には「良い子」に分類されるのでしょうけどね。

正解とか不正解とか 4

「正解」を出すのが価値あること

今の日本の学校での価値観はそうでしょう。

これ、結構危ないと思うのです。

「正解」って、すでに分かっている古いものでしょう?
それに従っていたところで新しい価値は創造できません。

だって、新しい価値って正解は無いから。
さらに言うなら、未来は不確定で、これから作るものなので、正解は無い。

環境に合わせて最適化
なんてのはあるでしょうけど、学校で言う「正解」とは違いますよね。

「正解」を出さねばならない
と思っていたら、「正解」意外は「不正解」なわけで
不正解を出したくない
と思ったら、やらないことが一番確実です。

でも、そうすると
失敗という恐怖を避けたい
という恐怖による動機付けによって
武器を持てずに丸腰になる
という新たな恐怖が発生することになります。

結局のところ実社会では
何が正解かなんて分からなくて
むしろそれは作り出すことなのでしょう。

それは「発明」だ、なんて大げさなことは言いませんが。

なので
好きなことを頑張ってやってみて
それを価値が生じるまで継続する

そんな姿勢が大事なんじゃなかろうか
と思うのです。

「そうすれば絶対に価値が創造できるのだ!」

なんてことは言いませんが、少なくとも価値が生み出されるプロセスなんかを調べてみれば、往々にしてそういうことになっているってことが分かると思います。
「正解」というわけではありませんが、ある程度の前提条件みたいなものはあるわけで、まぁそういうことなのでしょうね。

CanSatを振り返って

模擬惑星探査機CanSat、振り返ってみれば、初めて種子島ロケットコンテストに出場したのは2014年。
それから10年も経つのですね。

アメリカの砂漠で開催されるARLISS(アーリス)が、より厳しい環境なのは言うまでもなくて、こっちは2011年から出場しているので、かれこれ13年。

単に高いところから機体を落として、ゴールまで自律制御で走行させる、とは言っても、やってみなければ分からないことは山ほどありました。

ハードルを越えたら、次のハードルが現れて、越えても越えても納得いくところにはなかなか到達できません。

でも、チャレンジってそういうものでしょう。
それを体験できるということ自体が貴重な経験です。

夢、戦略、技術とその継承、チームワーク、問題解決能力、チャレンジングスピリット
未来を切り開くために必要なことは全てここにありました。
Formula SAEも同様ですけどね。

まだまだ行きますよ!