即戦力になろう

今、企業では時間を掛けてのんびり社員を育てている余裕はない。

でも、学校では社会に出てすぐに戦力になるようなことを教えてもらえない。
(一般的には過去のことを教えるのが教育だから)

では、どうするか?
「やり方」つまり取り組む姿勢が武器にならないか?
それは工夫すれば学校でも身に付けられますよね。
いや、むしろ学生のうちに身に付けるべきでしょう。
社会に出ても勝手に素早く成長していけるように。

どうせテクノロジーなんてすぐに時代遅れになってしまいます。
知っておくことは大事だけど、それだけで何とかしようとしたところで、すぐに時代遅れです。

あと、テクノロジーは大事なのだけど
自ら望んで手に入れたのか、それとも望まずに覚えさせられたのか
という違いは大きいでしょうね。
そのそも望んでいないものなんて利用できないですよね。

理論を持っているだけでは何も起きません。
やはりチャレンジですね。
とにかくやってみるとか、諦めないとかね。

その過程で理論が必要ならスッと入ってくるでしょうし
利用したらなかなか忘れませんよ。
一度自転車に乗れるようになったら、その後も乗れるように。

でも、原理原則は大事。
それを知って、実践して、色んなことを直観的に判断できるようになったら良いですね。

あ、それこそが「学び」か。

こういう原始的なやり方をあえてやるからこそ分かることもあるんですよ

最近のバイク CRF450Rその4

その1その2その3に続き、またまたまたCRFです。
いや、ホントに発見が多い。

今回はステップ。

昔のオフロードバイクはどうなっていたか?
プレスで打ち抜いてギザギザに形状が付いた板をU字形に曲げて溶接した部品でしたね。
さて、ではCRFは?

おぉ、これは鍛造の一体成形品ではないですか?
美しいですね。
きっと強度はプレスの溶接品に比べると格段に高いでしょうし、軽くなっているのではないかな。

バイクのステップってあまり注目されないけど、ライダーとマシンを繋ぐ重要なインターフェイスのひとつで、かなり重要な部品のはず。

モトクロッサーの場合、着地時にライダーから伝わる衝撃とか、転倒時の衝撃とか、色々とタフな要件があるでしょうね。
それに加えて、岩などにヒットした場合にはステップ自体の変形によってフレームにダメージが及ばないようにしないといけないし。
ギザギザ一つにしても、グリップしないのは論外でしょうが、尖りすぎてブーツの底に食い付きすぎてもイカンでしょうし。

ここ20年くらいでモトクロッサーの価格は10~20万円くらい高くなっているのかな。
2ストローク250ccから4ストローク450ccになるなど、色々と基本的なところは変わってますが、技術向上には驚かされるばかりです。

最近のバイク CRF450Rその3

その1その2に続き、またまたCRFです。

ぱっと見て気になった点のひとつ。  

シートレール後端の溶接部品。
MIG溶接が多少モコモコしてるのはご愛嬌。
注目したのは溶接されてる後端の部材です。

角パイプがV字に収束したところからシートの取付部まで伸ばした部材だけど、従来であればシートレールの上側の水平パイプを延長するかプレス部品を溶接するのではないかな。

これ、一見削り出しのように見えるけど型材ですね。
トラス断面になるような押し出し型を作って、ムニューっと長い材料を押し出した後にスライスしていく。
で、溶接。

パイプだと強度出しにくいし、もしプレス部品のモナカ合わせなんかにすると型の点数が増えるし溶接の工数も増える。

押し出しの型って、意外とコストかからないのですよね。
まぁ、スライスするのに多少時間がかかるけど、トータルで見たら良いやり方なんでしょうね。
カッコ良いし。

このバイク、まだまだ驚く点がありますよ。
また紹介します。