想像力と創造力

存在しない未来のことを想像できるか?
世には存在するけど手元に無いものを想像できるか?
その違いは結構大きい。

前者は創造(クリエイション)に繋がるので
創造的な想像力とでも言ったらいいのか。
でも後者はそうではない。

これができるかできないかは
能力の問題なのか
時勢や世代の問題なのか

いずれにせよ
なぜ創造的な想像をしないのかというと
必要無いから
もしくは、そうしたくないか。
それに尽きるでしょう。

それを決めるのは自分です。
外部からは直接どうにもできない。

何かにチャレンジするとき
どうしたらいいか考えるのですが

その「考える」が
果たして創造なのか
それとも単なる創造なのか
その違いは大問題です。

チャレンジというのは
やったことがない未来について
思いを巡らせることなので
ありもしないことを脳内ででっち上げる
ようなことが必要です。
その、でっち上げた仮想のネタで
シミュレーションをする。
それが創造の根源でしょう。

対して、同じ「考える」でも
「正解探し」みたいな考え方をすると危険です。

だって、やったことがない未来について考えるのに
「正解」という過去の情報を探し始めたら出口はありません。

なので、いつになっても考え続けることになるでしょう。
結果として
時間切れで実際に「やる」経験を捨てざるを得ない。

果たして相手が「創造」しているのか
それとも「想像」してるのか
それを見分けられるのが
「人を見る目がある」
ということなのかもしれません。

すぐ考えてすぐやれ

学生達には良い仕事をして欲しい。

そのためにどうしたらいいのか?

一口に「良い仕事を」を言ったところで
そりゃ一体どんなことなんだ?
ってなもので
これを画一的にしちゃうのが
最も危険だと思うのです。

まず、もっとも重要なのが
自分で考えられる
ではないかな
と思うのですが
全く経験の無い初心者には難しい。

なので、ある程度は指導する必要があるのは仕方ない。
「これやれ」
って。

そこからボチボチ自分で考えられるようになって欲しいだのだけど
そこからどうなるかは自分次第なのですよね。

でも、周囲にもできることはあるわけで

それは、気付きを得るためのきっかけ作りだったり
チャレンジしたくなるような環境作りだったり
そういうことなのかな
と思っています。

そういうアプローチとかは色々あるのでしょうけど
外せない重要な姿勢があって
それは

考えすぎたら負けだ

ってことであって

数で勝負する
(経験の数で勝負する)

ってことじゃないかな
と思っているのです。

そういうやり方は若いうちに限るだろうけど
だからこそそこを重視して欲しい。

じっくり考えて正しい答えを…
なんて思う気持ちは分かるけど
大した経験も無いのに
アイデアが出たり、良否の判断ができたりはしません。

なので、そう思っちゃった瞬間に
「本当の失敗」
が確定します。

みんな「おりこうさん」になりたいので
そんな風に行動するヤツは山ほどいる。

その中で優位性を持てる自信があるなら
そういうやり方で勝負するのもアリだと思うけど
自分に不利な他人のやり方でやろうと思った瞬間に負け確定。

そうではないならどうするかを模索する必要があるので
そのためにも「数を打つ」必要がある。

問題は、自分のやり方は何だ?
というのが分からないこと。

それを作り上げていくための一つの方法としては
やはりいかに数を打てるか。

そのためにも、すぐにやるのはとても重要で
まずはそこからスタートでしょう。

失敗しないための考え・行動

成功するための考え・行動

これらは似て非なるものです。

分かっていても、いざやるとなると難しいのですけどね。

リスクとか しょうもない過去だってリソースだ

今の自分はどうなのか?
という視点を持てるかどうか
という話しなのですが

どうもこれ
それまでの育ち方というか生き方というか
過去が恵まれすぎていると
そういう視点を持てないのではないか
そんな気がするのですが、どうなのでしょう。

物心ともに満たされて
リスク無く、不安無く生きてきたら
現状を疑う必要なんて無いですものね。

さらに言うなら
そういう状態の者に対して
「ハングリーになれ!」とか
無理言わないでくださいよ
ってな話です。

そもそも、生まれてから
いかにハングリーにならずに済むか
という環境で育ってきて
急にそんなことを言われてもね。

成功者に大きな失敗を経験した人とか
不遇の人生を歩んできた人とか
そんなケースが結構あるのは
当然と言えば当然なのかもしれません。

そこで、自分に降りかかってきた境遇に対して
どう思ってどう対処するかでその後が決まるのでしょうね。

なので、しょうもない過去ってのは
まんざら捨てたものではなかったりするのではないか
なんて思ったりしています。

そういう経験に対して
後悔とか恨みとか
そんな感情が頭の中を占有していたら
前に進む余裕なんて無くなるでしょうけど

それを受け止めて、受け入れて
その先に進むことができれば
むしろ武器にすらなると思います。

例えば、戦後に頑張った世代の人達は
それこそ命が掛かっている状態で
その状態から何とかしなければならなかったわけで
選択の余地がない状況で
まさに、やるしかない状態だったわけですよね。
「ハングリーになれ!」
どころじゃなくて
「ハングリーなのは当然で、やらなきゃ死んじまう」
みたいな。

それこそ必死でやったわけだから
それなりの大きな成果を残したわけで
「やればできる」を体現したわけですよね。
そういう経験をした人は強いです。

じゃ、何のリスクも不自由も無く生きてきた者は
どうにもならんのか?
ということになるのですが…

まぁ、どうにもならんこともあるでしょう。
というか、そういう場合が多いのかもしれない。
時代が時代なので仕方ないだろうし
それが今ですよね。

けれど、どんな状況であろうと
現状に対して高い理想をセットできれば
相対的に現状は不十分な状態
つまりハングリーな状態になるわけで
それができるかどうかが
成長とか成功のカギになるのではないかな。
もちろん本人次第なのですが。

やはり環境か。

一応言っておきますが
夢工房の連中は、比較的ハングリーです。
なんだか良く分かりませんが
結構モチベーションの高い連中が集まってます。

そんな彼らをさらにハングリーにしたいのです。