学生達に付き合っていくというのは
未来をつくるお手伝いです。
将来、どのような人が必要とされるのだろう
それはみんなが気になるところ。
「これからは、こんなことが必要になるよ」
なんて情報は気になって仕方ない?
じゃ、それを真に受けて
頑張ってみましょうか。
まぁ、それもいいでしょう。
でも、みんなで同じことやっちゃったら
独自性とか無くなっちゃって面白くないし
仮にその読みが外れたらどうするの?
それにね
「これからはこれだよ!」
なんてのは
大抵は「ツール」を指しているのであって
もちろんそれを上手に使えれば良いのでしょうけど
それを駆動するのは人の心でしょう。
なので、マインドを成長させるのが
実は最重要だと思っています。
もちろん、それだけじゃどうにもなりませんけどね!
だから、腕を磨きながら
心も磨ける活動をしていくのが重要。
さて、夢工房で学生達は
何かに一所懸命取り組むわけですよ。
もちろん好きなことをやるために
集まってきた連中なので
自主性とか主体性とかが重要で
自発的に色々やるわけですが
ぶっちゃけ、今までの人生で
ここまで自発的にやる必要がある環境に
身を置いたことが無いのでしょうね。
大抵はピントがズレた行動からスタートです。
どういうことかというと
好きなことをやっているはずなのに
やらされるやり方をしてしまう。
誰に言われたわけでもないのに
制限を掛けて
小さいことを考えたりしちゃう。
最上流の概念から考えて良いはずなのに
最下流の小さいことを先に決めてしまって
身動きが取れなくなる。
人に指示されてやらされるときって
楽をしたいもんだから
ついついそんなやり方をしてしまう。
好きなことなんだから
自由にデッカく行って良いはずなのにね。
でも、いいんですよ。
最初はみんなそんなものです。
やってみないと分からないんだから。
いつまでも、それを繰り返していちゃダメですけどね。
夢工房の仕組みはうまくできていて
毎年決まった予算なんてありません。
レーシングカー作るのなんて
1台数百万円必要です。
それを毎年続ける。
手のひらに載るような惑星探査機だって
彼らが納得いくものを作りたければ
数十万円です。
そのためには
身の程知らずだろうがなんだろうが
本気で頑張る学生がいて
彼らを支援してくれる人達の理解と協力があって
はじめて可能となるのです。
なので、学生達は好きなことを
満足いくレベルで続けるためには
本気で頑張り続ける必要がある
そういうことです。
好きなことを本気でできるチャンスがあるのに
小さいことを考えて手を抜いていたら
誰も興味を示しません。
でも、デッカイ夢を持って
本気で頑張っていれば
誰かが力を貸してくれる。
レーシングカーも惑星探査機も
最初に夢工房に集まった学生達の
熱意とマインドを連綿と受け継いで続いています。
彼らのやり方があったからスタートが切れたし
20年も続けてこられた。
こんなやり方
もちろん誰でもできることではないし
うまく行ったり行かなかったり
色々あります。
でも、決して諦めない。
我が国の将来に向けて
色んな人が必要とされるでしょうけど
こんな連中だって必要ですよ。きっと。