素直さの威力

フォーミュラSAEのチームには多くの1年生が入ってくれています。
日頃から彼らと接する機会が多いわけですが
結構人数がいるだけに、色々と違いが見えてきて興味深い。

もちろん人によっての違いはあるんですが、興味深いのはどんな子が伸びるのかってところですね。

色々とあるにはあるんですが、まずは一つ。

素直であること

これ、とても重要なのですが
素直さって何なのでしょう。
結構難しかったりします。

では反対に、素直じゃないってどういうことなんでしょう。
これまた定義づけは難しかったりしますが
大抵は自分を守るための言動を反射的にしてしまうケースがほとんどですね。

「自分を守って何が悪い?」

まぁ悪いかどうかは置いておいて、簡単に言うと自分を守るのは自分のためでしょう。
自分のためってことは、他からすると別にどうでも良いことですよね。
斜に構えて物事を見たところで自分の価値が高まるわけでなし。

話を戻して素直な人。
深く勘ぐったりせずに、思ったことをやる、言う人かな。
出た結果に対して受け入れて、変えるべきと思ったら変える。
こんなところ?

こういう姿勢は可能性を感じますよね。
可能性が見えると色んなものが集まってくる。
いざやろうとすると結構勇気要りますけどね。
だからこそ、そこに価値があるのでしょうね。

素直なのか曲がっているのか

学びのゴールは何なのよ

学校は学ぶところです。

学ぶって何だ?
学ぶのゴールは何だろう?

正しい答えを出せるようになること?

正しい理論を覚えること?

まぁ、そういうのも大事ですけど、結局は「できるかどうか?」に尽きるのではないでしょうか。

とか、そういうことを言うと、「学生レベルで何かを完璧にできるようにはならない」という意見もあるでしょうね。

そもそも「完璧」って何?ってのはありますが
完璧な必要あるの?
とも思ってしまいます。

そりゃ完璧になれば理想でしょうけど、完璧じゃないとダメだというプレッシャーが失敗に対する恐怖を助長して「やれなく」なっている傾向が強くなっている気がします。

なもんで、失敗しないようによ~く考えて…いるうちに時間切れになったり、そもそも失敗することを避けるために諦めたりってことになる。

ノートライ・ノーエラーです。
コロナ禍でなおさらなのかな。

正しい答えを覚えて、それをやる

って、一見良いように見えますね。
でも、何が「良い」の?
「良い」って、そもそも相対的なものじゃないの?
一個の答えで良いって言っちゃって良いの?

何かしらやってみて、色々分かったほうが良いですよ。
やらないから分からないよりずっと良い。

うちの学生達はチャレンジしてますよー。
トライの数が多いので、当然失敗も多いですけど、めげないのが良いですねー。

諦めずに頑張り続けるって成功の必須要件でしょ。

チャレンジの残骸
諦めるな!!

コロナ禍だから…すぐにやろう

現在、コロナ禍を期に世の中が大きく変わろうとしています。

その変化は確実に起きていて、対応する必要があるのは皆さん何となく感じている。
今までのやり方を継続したいけど、そのままでは通用しないことは分かってる。
後手に回って対処療法をしていても良い方法とは思えない。
どう対応するべきか。

でも、そんなの経験したことないから分からない。
そりゃそうだ。

でも、よ~く考えたら
どうすべきか正解が分かるかな?
答えが出るまでどのくらい時間が必要かな?

分かる人いるのかな。
いたら凄いな。

それとも誰かが出してくれる答えを待つ?
その答えを出してくれる人は誰ですか?
その答えは何のための答えなのでしょう?

自分で考えるにしても、他人に任せるにしても
そもそも正解ってあるんですか?

これが正解ってのは無いでしょうね。

だったら、自分で「考えて」「決めて」「やる!」のサイクルを早く回しましょう。
ダメならやり直しましょう。グルグルしましょう。

ダメでもやれば何か分かります。「あ、そうか!」って。
これを「気付き」と言います。やらないと分からないヤツです。
その時点で気付きがなくても、時間が経ってからその経験がきっと役に立ちます。

同じ姿勢で一つのことを継続するのは立派なことかもしれませんが
もし変化を避けたいという恐怖がその根源にあるのであれば
きっとそのうち、その恐怖が成長したモンスターとご対面するときが来ます。

やる
ダメなら変える

とかやっていると、一貫性がないとか、間違ったらどうすんだとか
思われるかもしれませんが
そんなこと気にしちゃダメ。

君子豹変す

という言葉が昔からあるじゃないですか。
いいんですよ、ダメなら変えても。

グルグルする部品ということで、学生が作ったフォーミュラマシンのブレーキです。
キャリパーもローターも学生が開発しました。

ローターは、効きと耐久性を両立させる設定を見付けるのに苦労していたなぁ。
最初は、カートコースを1日走ると摩耗して無くなっちゃうとか、全く効かないとか。

材質は鋳鉄なんだけど、熱処理がキーなんですねー。

現状は、効きは良好で耐摩耗性も数年はいけるというとこまでたどり着いてます。

こういう部品って、量産流用すれば効きとか信頼性、信頼性は確実なんでしょうが、いかんせん色々なところの性能のキーファクターになるので、可能なら新規で作るに越したことはないです。

やる前から苦労することは分かっているけど、やると決めてグルグル頑張れば何とかなるもんです。