FSAEオーストラリア大会 イベント3日目 ダイナミックイベントその1

朝の気温は11度ほど。
昨日より少々寒いですが、日差しは強いです。
日中は24度ほどになるとのこと。

今日からマシンを走らせて性能を競うダイナミックイベントが始まります。
今日は8の字のコースを周回してタイムで円旋回の性能を競うスキッドパッドと、直線の加速を競うアクセラレーションの2つ。
明日はコース走行でイベントのハイライトです。

ですが…
当チームはマシンのトラブル解決に至っていません。
電装系のトラブルで、平たく言ってしまうと、電線がうまく繋がっていないのですが、それがあちこちで頻発する症状がずっと続いています。
直しても再発、次は別の箇所、と。
その対策が、こちらに到着してからずっと継続しており、今日も一日中対策に追われることになりました。

結果として、今日の2つのイベントは両方ともロストすることになりました。
加えて昨日のスタティックイベントの結果が発表になったのですが、これがひどい点数でした。歴代無いほどに、というか、他チームでもこんなひどい点数は今まで見た覚えがありません。

さて、ではそんな状況のチームがどうなっているかというと…

もちろん平気なはずはないのですが、実はすでにうまく峠を脱した手応えがあります。
この辺はまだ行動に移されてはいないので、断言はできません。
日を改めてその後の経過とともに整理して記事にすることにしましょう。

現時点で見える具体的な内容としては、昨日までは各担当が自分の仕事しか見ていなくて、最低限のことをやる日々が続いていました。
各人仲良くはやっているように見えるけど、それは表面的なことでしたし、その行動の本質は、自分が楽をできるように、自分が傷付かないようにという利己的なものでした。
もちろん本人達はそんな意識はありません。
無いからこそ変化する動機が無かったのですが、今回のスタティックイベントの結果と、マシンの状態で、やっと現状の自覚ができてきて、このままでは自分の理想とする方向性には向かえないことが分かったようです。
今のままでは努力が足りないとか、そういう問題ではなく、そもそも方向が違うということに気付いたようです。

今さらではありますが、やっとチームになってきた感があります。
これが本物なのであれば、今回の遠征は成功言っても良いかと思っています。
正確には、成功の始まりといったところでしょうか。

マシンのトラブルは、今日のイベント終了後にほぼ解決しました。
まだテストが済んでいないので、断言できるレベルでは無いかもしれませんが。

一通り作業が終わり、ピット前で長めのクランキングの後に、やっとエンジンが目覚めました。
と同時に、周囲から爆発的な歓声が!

これがオーストラリア大会の良いところです。
苦労しているチームがうまくいくと、皆で大喜び。
あぁ、来て良かったなぁ、と感じさせてくれます。

そんな感じで、日本から遠く離れた南半球で、チームの再出発を切ることができました…たぶん。
明日はイベント最終日。
この一日の過ごし方で、ある程度今後に方向性が決まってくるような気がしています。