AIの台頭に伴って求められること

AIによって欲しい答えがすぐに見つかるようになる
というか、なった。

しかし、問題は「問い」だ。
「問い」は「何かのため」にある。

欲しい答えがあるのか?
何のために何がしたいのか?

つまり「問い」は、ゴール達成のためにある。
それが設定できるかどうかが重要。

これができるかどうかがAIをツールとして使えるか否かを決める。

学校教育では常に「問い」は用意されていて
自分で設定する必要はない。
常に外部から「問われる」。

何が分からないか分からない
それではAIを使えない。
何も起きない。
試しにChatGPTに向き合ってみたらいい。

エンジニアリングに限らず
大抵の仕事は様々な要素の集合体で
細かいところはAIに任せたらいいのだけど
ゴールを設定して全体を俯瞰できる能力が必要になる。
つまりジェネラリストが必要ということ。

学びが「専門化」している現在
多くが細かいことばかりやっているけど
それを大局的に見てまとめる能力がが必要。

必ずしも全員がジェネラリストである必要はないけれど
小さいところばかり見てしまう
細かいところばかり考えてしまう
これは知識などではなく価値観の問題で心の問題。
自分がそうしたくてそうしているのだから。

そのへんをどうするかが今後重要になる。
というか、もうすでに問題になっていると思う。

現状に疑問を持たずに
デッカイ事を考える面白さや
自分で決めてやっていく面白さを経験できずに
夢が無ければゴールを設定できないのは当然のこと。

相手の何を見るか

学生がレーシンカーを作ったり、惑星探査機を作ったり
そんな活動をしていると
良いものができたりできなかったり
色々あるわけですが、過去の事例を振り返ってみると
学力とか知識とか、あまり関係ないのです。

やる気が全てを支配していると言って良いと思います。

知識がなくても経験がなくても
やる気があれば手に入れてしまいますから。

なので当然ながら、学生のやる気を向上させるには
一体どうしたらいいのだろう?
なんていうことをしょっちゅう考えることになるわけで

今日は
相手の、自分の何に着目するか
これは大事だな
と改めて思ったりしていました。
当たり前のことなのですが、ついつい忘れがちなことでもあります。

何かをやったあとの評価内容は
次のアクションに大きく影響します。
その評価内容は、着目点によって決まるわけなので
「相手の何を見るか」はとても重要。

ダメなところ、ネガティブなところに着目して
それを元にした情報発信やコミュニケーションをしたら
できる気はしないし、やる気は起きませんから。

結局のところ
ダメ出しをベースとしたコミュニケーションでは
相手の不安感を煽って行動を促そうとしているわけで
そういうやり方ではパフォーマンスを発揮できません。

言い訳っぽくなりますが
技術やものづくりにおいては結果が目に見えるので
ダメなものはダメだとかりやすくて
ついついダメ出しベースになってしまいがちで
非常に難しいところでもあります。

これは日々反省して、改善の努力・工夫をする必要があるな
と思っています。

考えてみれば、何か世の中そんなのばかりになっている気がしなくもない。
他人のせい、環境のせいにはしたくないけど
何か世知辛い世の中になっているな、と。

何を見るかは、自分の価値観によって決まるわけですが
その価値観は、今まで生きてきた環境の影響もあるだろうけど
今、どういう思いを持って、何を考えているかで決まる。

最近では、世の中がザワザワして落ち着かない雰囲気ですが
その環境に負けない心が大事なのでしょうね。
頑張らないとな。

どうしようもないとき

ダメな時は何をやってもダメ
そんなときにどうするかが重要。

ダメな時に何もしなければ
そのままになる。

だから
できるだけやってみる
そういう姿勢はとても大事。

それでうまくいくかもしれないけど
やっぱりうまくいかなかったりもする。

そんなチャレンジを経験することは
とても大事。

ダメな時はダメなんだ
そんなことを知るのも重要。

その時にやったこと
その時に知ったことは
きっといつか役に立つから。

今の自分がうまくいかないのであれば
何かを変える必要がある。

でも
何かを変えて「やって」みても
どうにもならないこともある。

冬がなければ春はやってこない。
春の前は冬でなければならないのだ。

そういうことでしょう。

「やる」というのはアウトプットで
これがうまくいかないのであれば
やり方を変えよう。

インプットを中心にしてみよう。
とにかく色々と受け入れよう。

どのように何をインプットするのが良いのかは
人それぞれかもしれないけど
本を読むのは良いと思う。
文字だけのシンプルなメディアは
想像力を鍛えてくれるから。

本を読んで他人の経験を自らのものにして
それを蓄えれば
視野を広げて思考の幅を広げるチャンスになる。

いずれ来る春のために
ダメな時はある。

何もせずに時を待ってしまったら
いずれ来る”その時”は平坦化してしまう。

その時が来てから準備はできない
なので、先に蓄えておく冬の時期が必要。

芽が出る前の種子の中では
花が咲く前のつぼみの中では
蝶になる前のさなぎの中では
決して何も起きていないわけではない。