さよならLINE

世の中便利になってきてますし
これからもまだまだ便利になる
のかな?

ショッピングモールのような大店舗は珍しくなくなって
地方の商店は閉まる。
大きい会社は
無人倉庫だ
セルフレジだ
と。

そしてコロナ禍が
さらに追い打ちを掛けています。

色々便利になって
無人化して
集約されて
人員削減、コスト削減による利益は増大するでしょうけど
利益を獲得するのは誰でしょう?
経営者ですね。
あとはシステムの開発者とか、製造に関わる人かな。

仕事を失う人も多いけど
増えている仕事はなんだろう?

「仕事が無くなっても、ものが安いからいいじゃん!」
とはならんですよね。

どんどんこういう方向に行くとどうなるのでしょうね。

地方の過疎化、高齢化による限界集落…

何も危機感を煽りたいわけではないのですが
こういったことからこれからの方向性が見えないかな
とか考えてました。

もちろん、自分が何かの役に立てないかな
と思っています。

で、そんな妄想を展開しているときに
あるきっかけがあって
「そうだ、LINEやめよう!」
と思って、アカウント削除しました。

あー、前振りが長い(笑)

LINEは、コロナ禍が始まって
学生とのコミュニケーションを取るために使い始めました。
でも、今日やめました。
状況もだいぶ落ち着いてきたので、もういいでしょう。

LINEは便利なツールです。
でも、コイツのトレードオフにはもう付き合いきれません。

トレードオフで手放していたのは時間です。

最も貴重なリソースをダダ漏れにしていました。
それはある程度分かっていたけど仕方なかったんですね。
でも、もういいかな。

LINE、うるさすぎるんですよ。
色んなレベルの連絡が
あらゆるタイミングで入ってくる。

そこが便利なところなのでしょうけど
一々心を乱されて
ものごとに集中できる時間が激減していました。

軽くコミュニケーションが取れるというのは便利な反面
どうでも良いことがたくさん起きるわけで
そんなことのために貴重なリソースを消費したくない
というか、私はそんなに能力高くないから
できるだけ大事なものに集中したいのですよ。

これ、クリエイティブなことをしようとしている時には致命的ですよ。
自分の時間とパワーが細切れになっちゃう。

こんなの日本中で標準ツールみたいに使われているんですから
ちょっと心配になります。

うまく使っている人もいるのでしょうけど
全体で見たら生産性はどうなんでしょうね?

あなたはLINEやめられますか?

もしやめられたなら
ぜひ感想を聞かせて欲しいものです。

そうなって当然…な状況を作れば良いのだ

バイクはハンドルを切って曲がるのではないですよ
というお話をしました。

どうするかというのは
人によってイメージが違うと思うのですが
私の場合は
曲がるために
バイクが曲がる状況を作ってあげて
そこへ導く
というような感じで捉えています。

バイクが曲がりたくなるようにしてあげる
みたいな感じですかね。

クルマは
ハンドル切って
えいっ!
って感じかもしれませんが
ちゃんと曲がるためには
ある程度の条件が必要です。
各輪にちゃんと荷重が掛かっているとか。

乗っている人は
自分で曲げてる
って思うかもしれませんが
それは曲がる状況を作っているだけ
という言い方もできるかと思います。

バイクは200kg超えてきますし
ものによっては300kg超え
クルマも同様ですよね。
1トン超えとかって話ですから。

これを人力で何とかしようったって
そうそううまくいきませんよ。

なので、思ったように動く状況を作っているだけ。

学習も一緒だと思うのです。

目的があって
知りたいとか、やりたいと思う
その状況があるからこそ
入ってくるわけで

そういうの無しで
知識のみを得るって
実は難しいこと
というか
無理があると思うんですよ。

中には理由無しで学べるとか
学びそのものが楽しいとか
そういった人もいるとは思いますが
恐らく大多数はそんなことはないでしょう。

学生と仕事の話をすると
「収入が…」
という話になったりしますけど
「金くれ~!金くれ~!」
といっている人にあげる人はいないわけで
そんなにお金が欲しいなら
お金が入ってくる価値と仕組みを作りなさいよ
そういう状況を作りなさいよ
という話です。

チームで何かをしているときも同様で
リーダーが
「こうしろ!」
と言っても限界があって
メンバー各人が共通の方向を向いて
「こうしたい!」
となるような状況が必要です。

状況状況言いましたが
その状況を作る元は
感情ですね。

バイクに乗ってて
「曲がるのかな~?」
なんて思ってたら
曲がるための状況は作れません。

「曲がる!」
と思うからこそ作れるのです。

結局、精神論なのか?
そうかもね。

勝ったり負けたり

グローバルなビジネスなどは
パイの奪い合い
に例えられますよね。
食べ物のパイですよ。
数が限られた麻雀パイでも良いかもしれないし
ピザでも良いかもしれませんけど。

規模の限られた環境で
ライバルがいる中で何かをやる時は
そんな状況になります。

誰かがいっぱい取ると
他は少ししか取れない
そこには競争原理が働くわけです。
強い者が取る!
というより
優れた者が取る!
と言った方が良いのかな?
微妙な違いだけど。

別にこれは特殊な環境とか
世界規模のマーケットに限られたことではなく
我々の日常にもよく見られるものです。

レースしかり
受験や就活しかりです。

レースは日常じゃないだろうって?
いえいえ、夢工房では日常です。
そのために学生達は日々過ごしてますから。

まぁ、それはともかく
パイの奪い合いみたいな状況を
鳥瞰するように理解しておくのは大事だと思うんです。

そういうのを知らないままで
パイカッター作ってもしょうがないと思うんですよね。
どんなパイを切るのかを決めないと
それに合ったカッター作れないでしょう。

今日は何を思ったかというと
多くの学校って
根本にある大事なことを教えてないんじゃないかな
ということです。
難しい理屈は沢山教えるんでしょうけど
もっと大枠の
我々の現状とか
そもそもの起源とか
そういうのをもっと知っておくと
その後の学びは違ってくるんじゃないかなぁ
と思ったのです。
本学は結構教えているのかな。
学校自体歴史ありますしね。

例えば自動車です。

我が国が世界有数の自動車大国(生産側として)
というのは
皆さん何となく知っているんじゃないかと思います。
でも、何となくですよね。

ところが
我が国の自動車産業は異常に強いわけですよ。
こんなに国土面積が狭いのに
こんなに自動車メーカーがいっぱいある国は無いですよね。
これから統廃合が進む可能性も無きにしも非ずですが
バイクメーカーもあわせれば
トヨタをはじめ
ホンダ
マツダ
日産
三菱
SUBARU
スズキ
ダイハツ
いすゞ
日野
UDトラックス
ヤマハ
カワサキ
(略称&順不同)
という感じで凄い数です。
乗用車もトラックもバイクもスクーターも
なんでも作れます。
で、安くて物が良い。

こんな国無いですよ。

というわけで
日本は自動車に関しては
圧倒的な勝者で
パイ取りまくり
なわけですよね。

自動車本体のみでなく
周辺産業まで含めたらモンスターですよ。

さらにこれは自動車に限らず
造船とか工作機械とか電子系とか材料系とか
他の業種でも似たようなことになっている分野も多いでしょう。
ついでに言うなら
鉄道車両も飛行機もロケットも戦車も潜水艦も作れるんですよ。
作れないものあるの!?

なのにパイの全体像を見ようとしないで
細かいところを学んでるとしたら
大変もったいない気がするんです。

だって、この状況を分かっていれば
夢を持って色々妄想をしながら学べるし
少なくとも誇りを持って学べるんじゃないかと思うのです。
そうしたら、状況は変わってくるんじゃないかな。

国にしても学校にしても
「我々はあそこに行くべきだ!」
という方向性が見えないですよね。

こういうこと言うと
「何やろうと個人の勝手じゃん!」
とか言う人がいますが
そう、勝手なんですけど
大方針として大筋が決まってなければ
みんなバラバラの個人の力でやることになるでしょう?
それで、デッカいパイを取りに来たヤツにどう対処するんですか?
と言いたいのですよ。
巨人に対して個人で闘うんですか?
別に社会主義とか全体主義にしたいわけではないのです。
そんな環境では私は生きていけませんから。

企業は強い方針を持っています。
だから強いし生き残っていけてるんですよね。
社員が
「何やっても勝手じゃん!」
で組織が生き残っていける訳ないです。
何で組織でやってるかというと
一人じゃできないことを皆で力を合わせて達成するためです。
超シンプルです。

何も、ガチガチに縛り付けろ
ということではなく
もうちょっとみんな同じ方を向こうよ
と言いたいのです。
緩くて大きな流れのような感じでも良いから。

世の中の状況は
若者の心を形作る鋳型みたいなものです。

力を合わせることができる若者がいなくなっちゃったら…
レース勝てないじゃんか!!

結局そこかよって?
そうですよ。

まぁ、ウチは何とかしちゃいますけどね。

今年は、F1でレッドブル・ホンダが好調なので大変嬉しいです。
みなさん、頑張ってください。
MotoGPも頑張ってね。