ツーリングの計画…したけれど

世はゴールデンウイークですか。
皆さん楽しんでますか?

残念ながら、今年は連休無しになっちゃいました。
平日運行で授業があります。
これは、そもそもオリンピック対応だったのですが
今やコロナ対応って感じなのかな。
何があるか分からないから、できるうちに授業進めちゃおう
みたいな感じになってる気がします。
それはそれで良いかもしれませんね。

例年なら連休に入ると
私がバイクでふらっと出かけちゃって
連休終盤に帰ってきて学生の成果を確認する
という感じのゴールデンウイークになります。
学生達にとっては
授業が休みの間にフルパワーで仕事を進める
良いチャンスになるんですけどね。
今年はそうもいきません。

実は、今年の夏はオーストラリア縦断を計画しています。
南のメルボルンから来たのダーウィンまでバイクで4,200km。
前回同様、マイレージで飛んで、ホテルの予約サイトで貯めたポイントで泊まるので
バイクのレンタル料、燃料代、食費くらいで行けちゃうんですが
まぁ、この状況じゃ難しいかな。

本当は、昨年末にオーストラリア横断として予約してたんだけど
この夏に縦断という形で予約内容を変更していたのです。
この調子だと、今年の年末に横断として再度予約変更の予感。

さてさて
普通のツーリングと違って
こんなふうに限られた時間内に結構な距離を移動するとき
どんなふうに計画しているのかを公開しましょう。
何せ飛行機の予約も絡んでくるので
テキトーに走りたい時に走りたいだけ走る
というわけにはいかんのですよ。
ちなみに、24時間で北海道最北端に行った時なんかも同じように計画してます。
たぶんこういうときって、皆似たようなことしてるんじゃないかと思うんですけどね。

まずはエクセルで出発点から目的地の間の主要な場所をリスト化して
Googleマップを使って距離を出していきます。

今回の例では、オーストラリアのメルボルンから北端のダーウィンに行く縦断ルートの情報を示します。
経由地のポイントは、給油と食事ができるとか、宿があるとか。
そういう場所って数百キロ離れていたりするので、ちゃんと計画しないと行き倒れます
というのは大げさかもしれないけど、日程内に帰れなくなっちゃう。

この情報を元に日程に落とし込んでいきます。
日程表では、その日の到着地をプルダウンで選べば
各日の走行距離と翌日の出発地が確定して
グラフにその日の走行距離が反映されるようにしてあります。
こんなふうにして経由地の選定をしていきます。
走行距離をグラフにすると行程内の負荷の推移が分かりやすいでしょう?
最初に頑張っておいて終盤に楽をするとか
少しずつ距離を伸ばしていくとか

何種類かプランニングして比較すると、どんなふうに走るのが現実的か見えてきます。
最終的には、初日の宿だけは予約しておいて
バイクで走り出したら、この計画をベースに
毎日走りながら、どうするかを考えることになるんですけどね。

計画するのは楽しいですけど
計画通りにキッチリ進めないと気が済まない性格でもないので。

本来なら日程など気にせずにのんびり行きたいところですが
限られた日程で縦断とか横断とかをするとなると
こんなふうに精密に(?)計画する必要が出てくるわけです。

結果として「旅行」なんて感じではなく
「チャレンジ」みたいになっちゃうわけです。
まぁ、これはこれで楽しいですよ。

あー、そのうち1ヶ月とかのんびり旅してみたいなぁ。

はじめての海外ツーリング 最後に

無事にオーストラリアツーリングを終えたわけですが
感想とまとめくらいは書いておかなきゃね。

一言で言うなら
行ってよかった。

興味があるなら行った方がいいです。
迷う暇があったら行きましょう。

何がいいかって?
得られるのもは多いですが、それらを言葉にするのは難しい。
それが上手にできると文才があるということになるのでしょうね。

雄大で過酷な自然環境とか
そこに住む人とか
それはもう色々。

私の場合は車が専門なので
現地を走っている車やバイク
その使われ方や道路事情などを知るというのは大事なことだと思っています。
それらは、ネットとか書籍でもある程度は分かりますが
現地の実情とか雰囲気
人に関することなどは
行かないと分かりません。

まぁ、そういう堅い話を抜きにしても
海外ツーリングは良い経験になるはずです。

オーストラリアに限らず
他の英語圏の国に行くにしても
英語は中学生レベルで何とかなると思います。
完璧である必要はありません。
語彙力が無いなら工夫すればいいのです。
何とか簡単な単語で伝えられる方法ないかな~って。

英語圏ではない国でも
片言の英語で何とかなるはずです。
むしろお互い片言の英語の方が
コミュニケーションしやすかったりすることもあります。

オーストラリアのいいところは
日本と同じ左側通行というところですね。
ラウンドアバウト(日本で言うロータリー)とかあったり
都市部の信号がちょっと違っていたりするけど
そんなのは走っていれば慣れちゃうので問題ないでしょう。

バイクレンタルは探せば結構あると思います。
小排気量から大排気量まで色々あります。
ただ、利用する季節とか場所によっては
「そのプランでは貸せない」
ということもあるので
レンタル日程や行き先の調整が必要になるかもしれません。

地理や気候に関しては
ある程度の情報収集をしておいたほうが良いと思います。
市街地の付近は特に問題はないですが
舐めてかかると本当に危険な場所とか状況があるので。

天候はダイナミックに変わります。
寒暖差は激しいです。
もちろん変わらないこともある
ということも考慮しておいた方がいいでしょう。

例えば、暑さに関して言えば
日本の真夏の高速道路上だってきつい状況はあります。
気温が軽々45度超えたりしますものね。
が、それは短時間だから耐えられます。
ちょっと走ればサービスエリアがあるし
一般道ならコンビニだってたくさんある。
万一何かあっても大抵は携帯電話が使えるし
警察だって救急だってすぐに来る。

オーストラリアの場合、数百キロ走らないと何もない場合も多いので、その辺は想定しておかないと危険です。
ちなみに、日本のような単体のコンビニはほとんどありません。
先進諸国同様にガソリンスタンドのオフィスがコンビニになっています。
ですが、そんなのが町に1軒ある…とは限りません。

次の交差点は149km先を左折
これはまだ良い方

情報が欲しければ
かつてオーストラリアを放浪していた人たちのブログなどは参考になると思います。
昔はバイクや自転車でウロウロしていた人が結構いたようです。
今はほとんどいないと思いますが、どうなんでしょう。

苦労したくないなら
リスクを取りたくないなら
こんなもん行かないのが一番良いです。

が、行けば素晴らしい経験が手に入りますよ。
日本がどんな国なのかは
外に出てみないと分かりません。
相対的なものですから。
もちろんモータリゼーションもしかり。

ハーレーでアメリカ大陸横断してみたい?

あー、そりゃ行けるうちに行った方がいいですね。
すぐ計画を始めましょう!

はじめての海外ツーリング 第11話 Ride day 7 Wangaratta to Melbourne

2020年1月4日(土) 乗車7日目

朝食はホテルのレストランでベジマイトを塗ったパン2枚とコーヒー。
食事中にデンマークから来たご夫婦とブッシュファイアの情報交換。
「オーストラリア、楽しいんだけどブッシュファイアで大変なことになっていて、なんだか罪悪感を感じるよね」
うん、同感。

今日はメルボルンでバイクを返却すればおしまい。
ここワンガラッタからメルボルンまでは、最短距離で230kmなので3時間もあれば着いてしまう。
だが、現地に住む知人 鶴間君に連絡を取って、お勧めのルート ベナラ(Benalla) – ベンディゴ(Bendigo) – バララット(Ballarat)ルートに変更
鶴間君は、日本の自動車メーカー某S社を退職して、メルボルンのRMIT大学に留学、同大学でFormula SAEのチームキャプテンを務め、卒業後は現地でエンジニアをしている凄い奴。

勧められたのは、牧草地帯や森の中を走る素晴らしいワインディングのカントリーロード。

生えている木はほとんどユーカリ
大抵ユーカリ
牧場

バララットで急に気温が22度に下がる。
ここから海側に向かって、どこかで昼食を摂ろうと思っていたけど、あまりに寒いのでメルボルンへ向かうことにした。
メッシュジャケットでは耐えられなかったのでジャケットのライナーを探したが、見付からなかったのでフリースジャケットを着て凌ぐ。
グローブはサマーグローブからレイングローブに変更。

昼はハイウェイのレストエリア(とは言っても、ただの路側帯のような駐車場)でエナジーバーと水で済ませた。

4時頃にメルボルンに入る。
満タンに給油して返却予定時刻より少々早めにデポに到着。
ここも気温は低かった。ただしバイクを降りれば快適。

今回の総走行距離は3670km。

ここからはUberで海沿いのポイント・クックにある鶴間家へ約40分。
夕食は鶴間家でごちそうになって1晩泊めてもらった。ありがとう!

340km走行 Point Cook 鶴間家泊