拡散的な思考と収束的な思考

広いところ、大きいところを見るような考え方と
狭いところを深掘りするような考え方
どうやらこの2つは
脳の違う部分を使って考えているようです。

体の輪切り画像を取得できる
MRIという医療用の装置がありますが
アレの脳ミソ版のfMRI(functional magnetic resonance imaging)
というのを使うと
どういう思考をしているときに
脳のどの部分を使っているかが分かるそうな。

それによると…

広いところを、大きいところを見るような
考え方をするときに使う脳の部位で処理されるのは
創造的な思考とか直感的なものとか
潜在的なとか
内発的なものとか
そういうものが処理されます。
いわゆる拡散的な思考です。

狭いところを深掘りするときに使う部位では
理論的な思考とか最適化とか
顕在的なとか
外発的なもの
そういうものが処理されます。
こっちは収束的な思考です。

これらはいずれも大事なわけですが
どうやら学校で鍛えるのは
狭いところを深掘りする後者に偏っていますね。

で!ですよ

前者の拡散的な思考ですが
これは学校では教えにくいのですよ。
答えが無いし
教科書にしにくいでしょう?そういうの。
そしてそういうのって
指示命令によってやらせることも困難です。
もちろん、そんなのを教えたり評価したりできる人間を
育成することも困難です。

この領域を伸ばすには
好きなことを頑張る
くらいしか方法が無いと思うのですが

拡散的な思考が得意な若者を
伸ばしてあげる教育の場はほとんどありません。

自分の資質に合わせた方向を選択する余地がない
という環境は残念です。

選べるのはせいぜい
理系か文系か。

そうじゃないんだって!
って感じですね。

皆さんご想像の通り
脳みそだろうが体であろうが
使わなければ成長しません。

もちろん若いうちに使えば
成長は早いでしょうね。

現状がこうなっちゃっているのは仕方ないわけで
文句を言っても誰もケアしてくれませんし
何より時間がもったいない。
なので、工夫して、できることをやりましょう。

私なんかは
偉そうにこんなこと言ってる割には
結構アンバランスな人間で

拡散的な思考どころか
考えがどんどん発散しちゃって
どうすんだ、それ?
みたいなことに…ならないように努力しなきゃ(笑)


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