こうすればうまくいく 13

突然ですが
苦労って何でしょう。

少なくともポジティブな感じでは無いですね。
「苦」って付いてますものね。
やらずに済むならやりたくないことをやること?

辞書にはこうあります。

【苦労】
(物事がうまくゆくように)あれこれと体や気を使うこと。

ですって。
意外とポジティブですね。
でも語源は「苦しんで疲れること」だそうです。辛そうです。

ともかく、労力を使うことのようですね。
それに対してどう感じるかは、その人の受け止め方次第ですよね。

だったら、他人が「苦」と思っていることに対して、自分も同様の価値観で判断する必要は無い。
全く無い。

同調圧力というのでしょうか。
誰かが「苦」と思っていることに対して、同様の評価をしないといけない…と思っているでしょう。でしょう?

他人の価値観に準じている

それがうまくいかない原因ですよ。

だってね、成長するって変化することですよ。
変化しなくて済むようなことをやっていたら成長するわけないじゃないですよね。
変化しないなら、何も新しいことは起きません。当然です。

いちいち他人から共感されないといけないという制限のもとに行動していたら、変わったことはできません。
変わったことでなければアドバンテージも価値もありません。
何より面白くありません。

これは分かりやすい説明ができますよ。
今手元にあるいわゆる「良いもの」。その多くは、世に登場したときに
「えぇ~?」
と迎えられたものが多いと思います。
最初から肯定的に受け入れられるとは限らない。

それらは、新しいアイデアでマーケットにチャレンジしているのです。

そういったものは、一部のアーリーアダプターと呼ばれる人達からは歓迎される反面、多くからは懐疑的な目で見られるとか拒絶されるってことになりがち。
そんなリスクを払っています。

逆に、そういうリスクが少なく、誰もが必要とするのは日用品とか生活必需品。
そういうものに関わるなら、インパクトよりもむしろ安定が重要になるでしょう。
とはいえ、そういったものでもインパクトのある新製品はありえますし、関わる人達は、より高い付加価値を付与するために努力と工夫をするのが常です。

結局のところ、うまくいくとかいかないとかは、自分の価値観がどこに向いているのかと、それに対して「で、キミはどうすんの?」が決めるのです。

今日は高校生来訪…で思ったこと

先日の中学生の来訪に続き、今日は高校生が見学に来てくれました。
実は中学生の前にも数校来てくれているので、結構の数の来訪者を受け入れています。

やはり何というか…良いですよ、中高生。
こっちも元気になりますね。

大学生がレーシングカーやバイクを作っちゃって、海外のレースに出るとか、凄い燃費のクルマを作っているとか、客観的に見ると凄いことなんですよね。

そういうのは我々にとって日常なので慣れちゃっていて、今や特別感は無かったりするのですけどね。

皆がみな、最近来てくれている中高生のような明るく前向きなわけでは無いのでしょうけど、恐らく少なくとも大学生よりは…スレてないと言うか、諦めてないというか…

いやいや、そういう低い次元のレスポンスでは無く、「スゲー!!」って良い反応をくれるのですよ。

じゃぁ、大学生がそんなにひどい状況かというと、全員がそうでは無いのですけど、社会に出る一歩前ともなると、現実(と彼らが呼ぶプレッシャー)と向き合わざるを得なかったり、今までさんざん言われたことをやってきてウンザリしているとか、そこで諦めが発生したりして、まぁ色々と思い通りにいかない中で、諦めちゃったり、単に流れに乗っかっちゃったりするとか、まぁ色々あるのでしょう。

もちろん、その背景にはそうならざるを得ないシステムがあったりするのは間違いないし、仮にそのシステムを改善したところで、一定数はうまくいかないとか、まぁそういうものですけどね。

それにしても思うのは、子供達の持つエネルギーを未来に対する加速に使えていないとしたら、それは罪なんじゃなかろうか?ってことです。
何ともったいないことをしているのでしょう。

「好きなことを好きなだけやってみなよ!凄いことが起きるぜ!!」
という方針で教育したら、それはもう凄いことになるのですけどね。
現に日本以外でそうしている学校はありますので、これは断言しても良いでしょう。

そういう環境でやってきた連中に、言われたことしかできない者が勝てるわけ無い。
その辺は夢工房の卒業生なら分かってくれるでしょうね。

「別に勝ちたくなんかねーよ」
であれば、良いんですよ、好きにすれば。

でも、思い切りやってみたいヤツの希望を叶えられるシステムは見当たらないでしょう?
そんななかで夢工房はジタバタやってます。
夢を叶えるために。

ダメでもいいから…のわけ

何かをやるときは、「さて、どうしようか」と考えるでしょう。
そこで方向性が決まれば良いのですが、未経験で新規の内容だったりするとなかなかそうはいきません。
そう、それは「やらないと分からない事」です。

こういう時は、イメージが大事です。概念です。
広大な無限の可能性があるフィールドで、そのどこかに最適なものがある。
真っ白な地図のどこかに目的地がある、しかし距離も方向も分からない、といった感じです。

こんなとき、一発で目的地にたどり着くような「正解を出そう」というやり方は不適切です。
だって、方向性すら分からない未経験の状態で、一発で目的地に到達するわけはないからです。

さらにマズイのは、そういう思考になっているときは、手数を打たないことを前提にしていたりします。

そうなると、見当違いのところを、ずっと凝視するようなことになって、手が止まるか足が止まるか、はたまた頭が止まるか、いずれにしてもたどり着くのは「時間切れ」という結果です。

では、どうしましょう?
まぁこういったことは、人それぞれでノウハウがあるかもしれませんが…という前置きで。

まず最初に理解しておくべき事は、目的地にたどり着くためには、トライアンドエラーが必要だということ。
手数を打つことが前提です。

一発で決まるならそれが楽で良いのですが、楽をすることがゴールではありませんし、経験がないのに一発で決まる事なんて誰でもできるわけで、大して価値は無いのです。

さぁ、いきますよ。

「さて、どうしようか」
の後に来るのは「仮定」です。想像で妄想で暫定です。
そういった何かしらの指針を立てたら、まずやってみる。
これは「方向」を決めるということです。

その時、あまり小さくやらないことがポイント。
ある程度、ドーン!とやること。

なぜって、この段階でやることは、方向性を決めるための「試し打ち」で、何発か打つことが前提です。
なので、数発撃った結果を見て、違いが明確に分かることが好ましい。

ここで小さく撃ってしまうと、それぞれの違いは小さなもので、それが最適の方向なのか分からない。
大きく撃つと違いが分かりやすいでしょう?
それで方向を決めます。
要は、真っ白な地図の中心にある現在地から、どの方向へ行けば良いかが分かるってことです。

後は「距離」です。

この段階になったら、強弱を付けるとか、ちょっと変えてみるとか、最適化をすれば良い。
この時も、最初からチマチマやると変化が分かりにくいので、最初はドーン!と大きく変化させるのが良いでしょう。
そこからエリアを絞り込んでいく。

こんなふうにやっていけば、諦めなければいずれゴールにたどり着きます。
途中で諦めるか否かは、マインドセットの問題ですね。

これに関しては、エジソンの逸話があります。

エジソンは、電球のフィラメントに適した材料を見つけるために、5,000種を越える材料を試したそうです。
でもうまくいかない。

そこでジャーナリストが聞きました。
「エジソンさん、あなたは5,000回を越える失敗をしているのに諦めないのですか?」
エジソン曰く
「これは失敗ではない。私は5,000種の適していない材料を発見したんだぞ」

これなんかは、まさに今回の概念に近い思考です。
結局は、失敗したくないと思っているのか、成功したいと思っているのか、その違いだったりもするのでしょうね。

最後に。
ダメでも良いからやってみようとか、ダメでもいいから書いてみよう、というやり方をしていると、ダメなことをしたくないと思っている人には見えないことが見えたり、彼らには思い付かないようなアイデアを得られたりするのですよ。
それが違いを生むのは事実です。