そうか、垂直統合か

企業でいえば、1社で生産から流通、販売までをやるとか、そういう形態を指します。

水平統合ってのになると、同業を買収するなどして拡大していくことですね。

分かってはいたけど、そう言い表すとは知らなんだ。
そういえば、そんなワードは以前から聞いていたなぁ。

で、別に事業として垂直統合したいとか、水平統合したいとかではなく、ものづくりの話なのですけどね。

ものを作るとしたら、どういうやり方が性に合ってますか?というお話しなのです。

色々スタイルはありますよ。

例えば、何も無いところから形を考えて模型を作ったりするなら、そういうのを「スクラッチ」って言いますよね。確か英語でもそう言います。

組み立てるだけなら、プラモデルみたいなキットを使うという手もあります。
ただ、マニアックな世界では、単に組むだけでなく、ディテールにとことん拘るとか、色々ですが。

別に何が良いとか悪いとか、そういう話では無く、どの工程からどの工程までをやりたいのかな?何がお好み?とか、どうしたい?って話なのですけどね。
仕事・趣味に限らず。

私なんかは、やはり自分で考えて、作って、使ってみて、と、全部やりたいタイプです。
それが得意とか不得意とかは置いておいて、そういうのが好みです。

そんなふうに、できるだけ自分で作りたいなぁ、という人がいたり、作るのは性に合わないから買うのだ!という人もいるでしょう。

学校でものづくりを教えていたりすると、その辺について言いたいこともありますが、結局はどんなスタイルを採ろうと、目的に合っていれば良いよね、とか、ゴール到達のためにその強みを活かす必要があるなら良いんじゃないの?と思います。

せっかくだから、皆にものを作って欲しいとは思います。
そういった実際に手を動かす経験は極めて重要ですから。

仮に設計者になるのだから、別に製作するのが仕事じゃないよ…となっても、ものを作った経験の数は、仕事の内容に圧倒的な差を生みます。

とはいえ、別に全員に腕自慢になって欲しいとも思っているわけじゃないのです。

学生のうちは、せっかく色々経験できるのだから、上流工程から下流工程まで一通りやってみて、それらをにのようなバランスで力を入れて、一連の経験として組み立てていくかってのができるはずなんですよ。
まぁ、言ってみれば学生のスキルの垂直統合ってところですかね。

で、自分はどういう戦略でいくの?というのを学生のうちに決められたら、社会に出た後は楽しいだろうなぁ、と思ったのです。

謙虚であるということ

先日、トイレに入る瞬間にふと思いました…いや、トイレはどうでも良いですのけどね。

成長する上で謙虚さは大事だと言われます。
それはなぜか

単に、威張っておらず腰が低いとか、人当たりが良いとか、そういったことではありません。
まぁ、そういうのも大事なのでしょうけど。

謙虚であるということは
「自分はまだまだである」
ということだ。
これだな、と。

では、何に対して「まだまだ」なのか?

それは、ゴールをセットして、そこに至る道のりを考えた上で「まだまだである」ということ。

つまり、自分が成長すべき目標に対して、そこに向かうべく努力しているのだけど、まだ到達していないという、到達点の高さと諦めていない現状。もちろん現在進行形。
これが謙虚さだな。
なんて思ったのですよ。

だってね、ゴールが極端に低いとか最低限であるとか、そもそもゴール設定できていない状態で、そこに向かう意思すら存在していなければ、それは「まだまだ」じゃなくて「ダメダメ」でしょう。

もちろんゴールの設定は、自身の価値観に基づいて行うことなので、他人にとやかく言われるものではないと思いますけどね。

あと、自信が大事でしょうね。
これは、自分を信じるということなので、「自分はまだまだであるけど、きっと何とかなるはずだ」ということです。

とかなんとか書いていると、あぁ、だから信仰を持っている人は強いのか。なんて思ったりもするのです。

バカになれるかい?

たまに聞くことありませんか?
「バカになれ」
とか。

これね、意外と深いですよ。
「バカ」ってどういうことなのか?というところがポイントなのですけどね。

「バカになれ」という字面を見て浅く捉えるなら、いわゆる馬鹿げたことができるか?面白いことをして周囲を楽しませることができるか?みたいな感じに捉えられるでしょう。
そういうのも大事ですけどね。

戦略的な捉え方もできます。
本当に大事なもののために、優先順位の低いものを切り捨てるという捉え方です。

人の力には限界があるので、色んなものに労力をかけたら、それぞれのレベルは上げられません。
本当に優秀な人は、そういうことができちゃうのかもしれませんが。

でも、誰しも一点突破で力を集中したら、結構なことができるはずなのですよ。
トレードオフが発生して、本当に重要なことを掴める可能性が高くなります。

学校や家庭で「あれもこれもできるように」と教育されているので、あれもこれもやらなければいけないと思い込んでしまいます。

それに、基本的に人は何かを手放すのは怖い。
特に多くの人が「普通に大事にしていること」を手放したりするのは勇気が要ることで、普通の人からそれを見たらバカみたいに見えるかもしれません。
やらないことを決めるのも戦略上大事なことです。

それができるなら、大きな強みになると思いませんか?

大抵の人はそれができないのですよ。
だからこそ「普通」なのですけどね。

そして、その普通の状態から脱するのは勇気が要ることです。

「普通」をキープしたまま「何か特別なことはできないかな」「特別なことをするにはどうしたらいいのかな」なんて思ったりしがちなのですけど、それは普通じゃない「バカ」から見たらバカなことなのかもしれません。